天使と女神シリーズ33 ツーリング日和13

 ツーリングファン社に勤める双葉が取材に向かったのは宮崎。そこで神話にちなみながらのツーリングで動画を作り上げるの目的です。

 高千穂で出会ったのがコトリとユッキー。とくにコトリは歴女と言うだけあって高千穂神話にも詳しくて宮崎マスツーをすることになります。

 双葉はネットで都市伝説の様に語られる噂のバイクを追っかけてもいましたが、高千穂で出会った2人がそうではないかと考え出します。さてさて、どんなツーリングになることやら。

ツーリング日和13 あとがき

宮崎にツーリングに行かせるのだけは決めたのですが、調べると宮崎で外せないツーリングコースとして日南海岸フェニックスロードが上がって来ます。だって、宮崎のツーリングで探すとそこばっかりみたいなところもあります。 一方で高千穂峡には行きたい。こ…

ツーリング日和13(第32話)エピローグ

「ここのとこ平穏なツーリングやな」 そうよね。ま、毎回毎回事件が起こる方が不自然だよ。それなりに起こってくれた方が楽しいけど、後処理の費用がかかりすぎるとミサキちゃんが怖いのよね。「シノブちゃんを使い過ぎるのも公私混同だってな」 帳尻だけは…

ツーリング日和13(第31話)露天風呂

間近で見たら痣のエグさが半端じゃない。こんな双葉のためにここまでて思ったら泣けてきた。どうしてここまで、「可愛い水無月君のためなら当たり前だ」 ウソだ。双葉は可愛くない。だから彼氏だっていない。それにだよアラサー土俵際の二十七歳だ。もうすぐ…

ツーリング日和13(第30話)石鎚山温泉

どう見ても清水先輩は重傷にしか見えないのだけど、三十分もすれば歩けるようになったのに驚いた。「骨が折れてなかったから助かった」 「打撲ぐらいやったらなんとかなる」 とはいえこんな状態でツーリングは、「できます。UFOラインは欠かせません」 行…

ツーリング日和13(第29話)土小屋遥拝殿での激闘

来たのはきっちりスーツを着込んだ三人の男。見るからにガッチリしてるけど、「ちょっと付き合ってくれるか」 なんだよいきなり。「怪我はしたくないだろう」 白昼堂々、脅迫する気か。清水先輩は、「あなた方は小出雲大臣のSPか。同行を求めるなら根拠を…

ツーリング日和13(第28話)愛人疑惑

小出雲大臣だけどお付きの人もいるけど、「あれはジェーン竜田川じゃないな」 そうなんだよ、派出そうな女性と一緒なんだ。ここで清水先輩が、「そうか星空会議か」 そんなのもあったな。これも小出雲大臣の肝いりで始まったものだけど、綺麗な星空を守るた…

ツーリング日和13(第27話)小出雲環境大臣

石鎚スカイラインの終点は広い駐車場になっていて、そこに土小屋テラスという立派なレストハウスがある。「これはレストハウスの域を越えてるだろう」 レストハウスと言えば食堂と土産物屋プラスアルファ程度のはずだけど、ここは宿泊施設も備え、会議室やさ…

ツーリング日和(第26話)高原ツーリング

宿から四万十川を遡っていくのだけど、これとも別れ国道四三九号に入る。「通称ヨサクだ」 日本三大酷道とされるぐらいのエグイ道だそうだけど、「この辺は普通に細い道だ」 あんまり普通じゃないけど、ヨサクの本領を発揮するところは走りたくないと思った…

ツーリング日和13(第25話)高知横断

昨日は徳島から南に下り、室戸岬でターンして安芸のツーリングだった。今日は、「あれが安芸市営球場か・・・」 とりあえず聖地巡礼を済ませ西へ、西へ。クルマのドライブとバイクのツーリングは重なる部分もあるけど、同じではない。もちろんどんなツーリング…

ツーリング日和13(第24話)室戸へ

有明から約十四時間けて徳島フェリーターミナルに十三時二十分に到着。そこから徳島ラーメンの取材に。これも船内で昼食を取るかどうか悩んだけど食レポも大事だものね。これはラーメン好きの先輩が選んだのだけど、「支那そば肉小を二つとめし小を一つ」 ラ…

ツーリング日和13(第23話)次の取材

東京まで清水先輩のおんぼろワゴン車の旅を耐え、「寝ていただろうが」 鈴鹿の杉田さんの取材記事をまとめたら次の仕事だ。こういう仕事だって骨身にしみているけど楽じゃないね。記事を仕上げるまでの手間と時間はかなり差がある。定期的に記事をあげないと…

ツーリング日和13(第22話)あのバイクだ

部屋に戻ってから清水先輩と杉田さんの話を考えてた。宮崎で出会った二入組のバイクは間違いなく噂のバイクだ。その走りたるや峠道のしかも登りで、レーサーが乗るスーパースポーツを振り切ったって話なのよ。 そんなものを信じろと言うのがおかしいよ。登り…

ツーリング日和13(第21話)思わぬ手がかり

午後の練習走行は杉田さんが走ったけどピットから見てた。杉田さんの走りもさすがだ。マシンの仕上がりも悪くなさそうだから今年は期待できそうな気がした。でもって、杉田さんたちは今日も泊まり。「松山も遠いからな」 東京からも鈴鹿は四百キロだけど、愛…

ツーリング日和13(第20話)ライダーの夢

翌朝はワゴン車でパドックに乗り込んだ。「あそこだ」 パドックとはピットガレージの後方のバックヤードみたいなところと言えば良いかな。ここでバイクや機材を下ろしピットガレージに運び込む。今日は練習走行だけだからたいした荷物はないけど、本番のレー…

ツーリング日和13(第19話)杉田さん

サーキットに付属ホテルがあるところなんて国内では鈴鹿ぐらいだもの。国外だって珍しい気がする。遊園地も立派だけどライダーには関係ないか。それにしてもよく杉田さんのチームの練習日に合わせられたよね。「これでも記者だ。それぐらいは調べられる」 ホ…

ツーリング日和13(第18話)鈴鹿

出来上がった動画は、『日向古代ロマンツーリング』 ネーミングはイマイチだけど、反応は上々になってくれた。上々どころか久しぶりの快心作として良いぐらい。バイクファンだけではなく、歴史ファンの関心も集めたぐらいの分析で良いかな。それにしても歴史…

ツーリング日和13(第17話)神武の秘密

地神五代にしろ日向三代にしろウガヤで終わるのよね。それはウガヤの息子の神武が日向を去り大和に行ってしまったからだ。ちょっと整理するけど、山幸彦はワダツミ家の豊玉姫に夜這いをかけて夫という立場を手に入れている。 だけどね、山幸彦がワダツミ家で…

ツーリング日和13(第16話)日向三代

今回の企画は歴史とツーリングのコラボだ。これも良くあるもので、歴史をたどりながらツーリングを楽しもうぐらいのもの。この歴史部分だけど、歴史オタク向けとまでは言わないけど、出来れば歴史に興味の薄い人でも関心が向くぐらいの内容が理想的。「妻問…

ツーリング日和13(第14話)都井岬

日南海岸フェニックスロードは宮崎市からの前半が国道二二〇号で、日南市からの国道四四八号が後半としてるのが多い。どちらも魅力的だけど国道四四八号のほうがより魅力的としてるのが多いかな。 ルートしてはスタートの宮崎市、中間地点の日南市は市街地走…

ツーリング日和13(第13話)妻問婚

お昼ご飯を食べながら鵜戸神宮での話の続きを、「全部説明すると長くなるさかい、ポイントだけ言うとくと当時の婚姻や」 婚姻は古代も現在もあるけど今とは違う部分があるのだって。「古代のしかも日向やろ」 「妻問婚のはずよね」 それはなんだって聞いたら…

ツーリング日和13(第12話)海の駅めいつ

まだ十一時過ぎぐらいだけど早めのお昼にするつもりかな。朝も早いからそれもありだとは思うけど、道の駅ならぬ海の駅とはね。昨日も海の駅だったから、そういうところが好きなのかな。 どうせなら地元の名店で名物料理と言いたいけど、そっちはそっちで予算…

ツーリング日和13(第11話)フェニックスロード

宮崎で随一のツーリングコースとされているのが日南フェニックスロードなんだ。宮崎市から都井岬を結ぶルートで、地元の人は日南海岸ロードパークと呼ぶ人も多いそう。まずは県道三七七号を青島から南下していく。この道は旧道としてよくて、利便性を求める…

ツーリング日和13(第10話)青島

青島と言えば青島ビールだ。「つまらん冗談だ。文字は青島だが読みはチンタオで大陸の地名だぞ」 あのね、もうちょっとノリが良くてもイイじゃないの。コトリさんたちは、「コトリも初めて?」 「こんなに近いのにな」 神戸からでも宮崎は余裕で遠いと思うけ…

ツーリング日和13(第9話)河内と大和

神武が目指したのは奈良だけど、奈良に行くには大阪を通り抜けないといけない。その大阪だけど現在とはかなり様相が違っていたんだって。「大坂城や四天王寺がある上町台地が半島やってん」 上町台地の東側が河内湖と呼ばれる海みたいな大きな湖になっていた…

ツーリング日和13(第8話)民宿の夜

美々津からも延々と国道十号を南下して一時間ぐらいした時に、「一ッ葉有料道路に入るで」 えっ、有料道路と思ったけど、有料道路でも自動車専用道路じゃなければ走れるのか。双葉のZ900RSは二百円だけどコトリさんたちは驚異の二十円じゃない。「小銭…

ツーリング日和13(第7話)願いが叶うクルスの海

延岡からは国道十号を南下。まず向かったのは海の駅ほそしま。お昼に近くなってるものね。さすがに魚は新鮮で双葉は海鮮丼セットにした。あの二人組はお土産物も漁ってたけど、「旅行で土産はセットみたいなもんや」 そういうけど、どれだけ買い込んでる事や…

ツーリング日和12(第6話)神話と実話

先行するのはコトリさん。インカムもつないだからちょっと質問。高千穂は高天原なの。「神話的に否定されるから明治になっても優遇されへんかってんやろ」 世界各地にある天地創造神話は似たところもあって、原初はドロドロ状態としてるのは多いぐらいは知っ…

ツーリング日和13(第5話)高千穂峡

朝食もコトリさんと一緒だったのだけど、「昨夜はマスツーしようって話やってんけど、コトリらは下道専科やねん」 そっちの方がビックリしたけどコトリさんたちはなんと小型バイク。つまりは高速が走れないのよ。「自動車専用道もな。そやからマスツーはやめ…

ツーリング日和13(第4話)神楽

とりあえずお風呂に入って、お食事処で夕食。そうだな、昭和の観光地の食堂みたいと言えば良いのかな。入ってみると先客が二人。若い女の二人組だけど、ありゃツーリング客のはずだ。取材もあるから声をかけようかと思っていたら向こうから、「あんたらもツ…

ツーリング日和13(第3話)清水先輩

フェリーは足摺岬から豊後水道に。佐賀関と佐田岬の間を通り抜け国東半島を回り込んで新門司に。ついに九州上陸を果たしたけど夜だ。フェリーで夕食も済ませてるから港から程近いビジホに泊り。完全個室なのが嬉しいな。「六時半に朝食だぞ」 へぇ~い。風呂…