ツーリング日和31

 鈴音は通勤バイク女子からバイク女子へのチェンジのためにモンキーに乗り換え。ツーリング中のトラブルを助けてくれた哲也となぜかお見合いで再会。そこから一直線には行かない恋物語です。

ツーリング日和31 あとがき

千草をずっとヒロインとしてきましたが、さすがにネタ切れでヒロインを変えてみました。今度は素直に美男美女カップル路線です。話も単純明快で、三角関係とか、ライバルみたいなのも無しです。 つうのも、本来のツーリング小説をメインに戻したいのもありま…

ツーリング日和31(第40話)最後のあやかり

今日、千草先輩に相談したのは別にあれの成果自慢じゃない。「しっかりやってくれたけど」 聞いたのはあんただろうが。調子乗って鈴音も話したのは認めるけどね。「で、いつの予定なの?」 半年ぐらいの予定だけど、まだ結婚式はやるって決めてるだけなんだ…

ツーリング日和31(第39話)春爛漫

「どうだった?」 カニがなかった。「あるわけないでしょ。紅ズワイは松葉より漁期は長いけど、春にあるはずない」 言われてみればそうだ。とはいえ秋まで待てるものか。それとあやかり縁結びツーリングの予定だったのだけど、聖地巡礼みたいにならなかった…

ツーリング日和31(第38話)末路

稚内って日本の極北みたいなところにあるけど、ここも極北じゃなかった時代もあったんだって。戦前は南樺太も日本の領土だったから、そこへの連絡拠点だったそう。戦後も北洋漁業が華やかな頃は漁業基地として栄え、「北洋漁業が衰えてからも、ロシア漁船の…

ツーリング日和31(第37話)余波

哲也は家から叩き出されたようなものだけど、哲也の専門学校進学を助けてくれた叔父夫婦とかとのつながりはあるみたいなんだ。そこからの情報だそうだけど、手に入れた家を手放したくないし、かと言って残されたローンはあまりにも重すぎる状態に喘いでいた…

ツーリング日和31(第36話)セコケチ夫婦

千草先輩と昼休みにダベってるのだけど、「世の中狭いね」 そう思った。寿退社しやがったセコケチ女の旦那さんが哲也のお兄さんだったんだ。笑ってしまうけど、あの結婚式の日にも哲也さんとニアミス状態だったんだよね。まあ、あの伝説級の酷い披露宴とか二…

ツーリング日和31(第35話)あやかり

さすがに牡丹鍋の夜は千草先輩のところに泊めてもらった。あの勢いでドッキングするのは急展開すぎるもの。だけどそれで終わるはずもなく、哲也さんとの関係は一挙に進んでしまったんだ。改めて告白されて今は哲也、鈴音って呼ぶ恋人関係になったもの。 そこ…

ツーリング日和31(第34話)哲也の復讐

家を親に買ってやった話も分かりにくいのだけど、「あれは・・・」 イラストもすぐに売れっ子になれた訳じゃないから、専門学校卒業後も親と同居してたし、家にカネを入れるためにフリーターをしてたのもホントだって。その辺は実家だって裕福じゃなかったから…

ツーリング日和31(第33話)思わぬ話

牡丹鍋を食べ終わって飲んでたのだけど、「鈴音さんは初めてやけど、哲也先生に合うてる気がするわ」 「千草も二人はお似合いだと思うよ」 その哲也先生ってなんなんだ。哲也さんは、水鳥先生に較べたら月とスッポン以下の売れないイラストレーターはず。「…

ツーリング日和31(第32話)牡丹鍋の夜

水鳥先生のマンションはタワマンじゃなし新築でもない。だいぶ年数が経ってる気がするな。だけど部屋に入ってみると綺麗だ。リフォームでもしたのかな。部屋数だって多いし、リビングだって広いのよね。「冷えたやろ、風呂であったまって来てや。千草、着替…

ツーリング日和31(第31話)紅葉狩りツーリング

今年の夏も酷暑だった。気象庁の分類だったら、 ・最高気温が三十五度以上なら猛暑日 ・最高気温が三十度以上なら真夏日 ・最高気温が二十五度以上なら夏日 ・最低気温が二十五度以上なら熱帯夜 こうなってるらしいけど、猛暑日どころか体温越えの日もバンバ…

ツーリング日和31(第30話)アホな話

千草先輩とランチしてたのだけど、あの話ってなんだったんだ。「聞いた話では・・・」 企業間には様々な取引があり、その取引関係の力関係によっては上下関係も生まれて来るは常識。元請と下請けだったり、発注元と受注者みたいな関係。ややこしいから発注元と…

ツーリング日和31(第29話)お兄さん

そこから雑談になったのだけど、気になるのは家から追い出された哲也さんがどうなってるかだ。ツーリングに来て、カツ丼を食べれるぐらいの暮らしは出来てそうだけど、やっぱり怪しいところから借金をしてるとか。「お陰様でその手の借金はしてません」 そこ…

ツーリング日和31(第28話)ちくさ高原

走っているのは県道二十三号なんだけど、この辺で東西を横断してる、これまた唯一のルートなんだって。それだったら昔からの道だろうと思ったけど、「それがなんとも・・・」 播磨は南部が姫路平野だけど、北になると山地になってくる。その山地を南北に貫くの…

ツーリング日和31(第27話)西へのツーリング

「おはようございます」 哲也さんだ。今日は西に走るって聞いたけど。「ツーリングの行き先として・・・」 道さえあればどこでも走れるのがバイクだけど、下道オンリーが宿命の小型バイクだから、どうしても走れる範囲が限られる部分があるのよね。神戸からなら…

ツーリング日和31(第26話)左遷閑話

千草先輩と居酒屋に。会社の先輩と飲みに行くなんて当たり前そうだけど、千草先輩にしたら珍しいことなんだって。千草先輩はオフでの付き合い、とくに夜のプライベートの付き合いは滅多にしないって人だそうなの。既婚者だから、旦那さんがそういう付き合い…

ツーリング日和31(第25話)家系伝説

帰りも安全運転しながら哲也さんとおしゃべり。哲也さんがお兄さんと較べられて冷遇されてたのは聞いてたけど、「古臭い考え方の家でしたから」 へぇ、家系伝説がある家なのか。それによると先祖は戦国武将らしいけど、「子どもの時から言われ続けて、ホンマ…

ツーリング日和31(第24話)鞍馬街道

天気も良いから可愛すぎるバイク女子の定番のソフトクリームを食べながら雑談の続き。アラサー女のどこが可愛いかって、そんなもの自分が内心でそう思うのは思想信条の自由だ。たとえ周囲から崖っぷち女と見られようがだ。 そうだ、そうだ。美山には周山街道…

ツーリング日和31(第23話)かやぶき屋根の里

こうやってツーリングに出かけられるぐらいだからホームレス寸前ってことはないはず。怪しいところの借金に手を出して見栄を張ってる可能性は残るけど、今日はそうでないと無理やりでも信じる事になする。 ルートは海鮮丼ツーリングでの美山かやぶき由良里街…

ツーリング日和31(第22話)哲也の災難

今日は哲也さんとのツーリング。いきなり聞かされた話でぶっ飛ばされそうになった。鈴音を会いもせずにブッチしやがった哲也のお兄さんだけど、結婚したらしいのよ。あのね、結婚したい相手がいるのならお見合いなんかホイホイ受けるなよな。この辺はあれこ…

ツーリング日和31(第21話)ランチで恋バナ

なになに長浜一番本店ってなってるから、この辺のチェーン店なのかな。それにしても本店ってなってるから、ここで繁盛して支店を広げたはずよね。「そうなるはず。まあ、ラーメンとか蕎麦とかはディープなところがあるからね」 それは言えてる。だって、こん…

ツーリング日和31(第20話)廃墟観光

これが江戸時代の山陰街道と思うと趣はあるけど、なんだかんだでまた峠道だよ。それも遠坂峠に続いて連続みたいなもの。今日は走るツーリングって言われてるけど、これはこれでシビアじゃないの。 こっちは夜久野峠とも言うらしい。つうか、さっき表示板があ…

ツーリング日和31(第19話)走るツーリング

哲也さんとのこの先を進めるかどうかで悩みまくっていたのだけど、千草先輩からツーリングに誘われた。どうも旦那さんが用事で行けないからみたい。哲也さんも用事みたいで鈴音も空いてたから乗ったよ。「今日は走るよ」 国道一七五号バイパスに出て北上した…

ツーリング日和31(第18話)海鮮丼

市街地を抜けたぐらいのところだけど、この辺は新しく整備されてるところみたいだ。埋め立てでもしたのかな。道も整然として広そうだもの。哲也さんが行こうとしているのは若狭小浜おさかなセンターってなってるけど駐車場はいっぱいみたいだよ。「そうです…

ツーリング日和31(第17話)今日も北に

哲也さんとの三回目のツーリングだ。デカンショ街道から国道百七十三号までは走ったことがあるけど、「ここで右折します」 クロスしてるのは国道九号だよね。しばらく走ると、「キリノのガソスタのところを入ります」 あそこだな。入ってみるとこれは抜け道…

ツーリング日和31(第16話)セコケチの女

どこの職場にも合わないのはいる。人って数が集まると必ずそうなるものだけど、それでも普通はなんとかなるものなんだ。そうだね、合わない人を敬遠する程度でなんとかなるぐらい。それでも鬱陶しいのは鬱陶しい。 なんて言うかな、合わないと言ってもある一…

ツーリング日和31(第15話)街道に歴史あり

出石からの帰りはピストンだったのだけど、出石から福知山に向かう国道四二六号も歴史街道だったんだって。出石の殿様も参勤交代やってたのだけど、その時に通っていたのか。「もう少し正確には出石城からまず東に向かい鯵山峠をまず越えたそうです」 その鯵…

ツーリング日和31(第14話)辰鼓楼

国道四二六号はお約束の峠もあったけど、これまたお約束のトンネルもあって、まずまず快走できたかな。トンネルが長いのに驚いたけど、あれがなかったら、さぞって思ったぐらい。山道だし、カントリーロードだったけど思ったより交通量が多い感じ。「福知山…

ツーリング日和31(第13話)ツーリング2回目

海軍カレーツーリングは面白かった。遠いのは遠かったけど、あれだけ走ると、これこそツーリングって感じがしたもの。ご近所ツーリングだって悪くないけど、やっぱりツーリングの魅力ってまだ見ぬ風景こそが醍醐味だよ。「おはようございます」 今日は六甲山…

ツーリング日和31(第12話)ランチタイム

なんとか終点みたいなところについたけど、なんか駐車場も整備されていてタワーみたいなものもあるじゃない。へぇ、二輪用の駐輪スペースもあるのは嬉しいぞ。バイクを停めて行ったのだけど、こ、これは・・・絶景だよ、絶景。西と東の舞鶴港が一望じゃないの。…