ツーリング日和18 天使と女神シリーズ38

 健一のプロポーズを受け入れたアリスが目指すのは結婚。そのために健一の両親に挨拶に行ったのですが、明らかにNoの反応。

 落胆したアリスはヤケ酒を飲んでたバーでコトリとユッキーに誘われツーリングに出かけます。ところが大三島で泊った夜に健一が負傷入院の急報が入ります。

 東京に急行したアリスは健一が毒親家庭に育ったことを知り、さらに健一の覚悟を見せられます。二人は無事結婚できるのか。

ツーリング日和18 あとがき

アリスも三部作になってしまいました。それぐらいシリーズも煮詰まり切っています。ユリまで動員しましたからね。そりゃ十八作も書いたらネタも尽きます。もうこのシリーズも終わりになりそうです。 そうそうこのシリーズを書き続ける原動力になっていた新し…

ツーリング日和18(第35話)花火大会

イスカンダルに行く前に健一がアリスの不感症疑惑を吹き飛ばした話をしたけど、健一のは怖いぐらいなんだよ。コトリさんたちに揶揄われたけど半分ぐらいは図星た。エレギオンHDの調査部ってそこまで調べられるのかとビビったぐらいだもの。 健一に不感症疑…

ツーリング日和18(第34話)森雪の貞操

そんな事より夫婦の初夜だ。昨夜のフェリーでも良かったんだけど、どうせならこっちの旅館にしようとなったんだ。これだけお互い待ちぼうけを喰らわせられたものね。言うまでも無いけど婚前交渉は堪能するほど重ねてる。 いやあれでアリスが昇天するほど堪能…

ツーリング日和18(第33話)別府から黒川温泉へ

国東半島の付け根あたりにあるのが杵築市で、さらに日出町に入る。日出町と言えば、「そう言われても知らないけど」 なんて無知なんだ。ここには飛び切り美味しい大衆食堂があるんだよ。そこ店の味は高級レストランどころか、超が付く一流料理人との料理勝負…

ツーリング日和18(第32話)国東半島

中津市、宇佐市の次が豊後高田市でここが実質的な国東半島の入り口かな。国東半島の地形はガッサリ言うと真ん中が山になってるぐらいみたいで、海岸線沿いに時計回りに走るのが基本で良さそう。 国東半島にも名所旧跡は多いのだけど、言ったら悪いけど宇佐神…

ツーリング日和18(第31話)宇佐神宮ロマン

新門司から健一が目指したのは国道十号。それに乗って目指したのが国東半島だ。アリスも知らなかったのだけど、古代から山岳宗教が栄えてたようなんだ。「六郷満山って言ってな・・・」 国東半島を覆いつくすような感じだったらしい。山岳宗教と言えば修験道に…

ツーリング日和18(第30話)新婚初夜奇譚

なんだかんだで三回目の阪九フェリー。勝手知ったる他人の家って感じもあるけど、じゃじゃ~ん、なんとだよフェリーにたった二部屋しかないロイヤルだ。そりゃもうってぐらいリッチで、応接四点セットがある広々としたリビングあって、トイレだけでなく窓付…

ツーリング日和18(第29話)気分転換

アリスはシナリオライターとしてあらゆる仕事を受けて来たんだ。アリスだって得意不得意はあるけど、どんな依頼でも書いてこそプロだと思ってたからだ。もっとも好き嫌いが言えないぐらい切羽詰まってたのが十倍大きかったけど。 でもこの依頼は書きたくなか…

ツーリング日和18(第28話)奥さんの務め

とにかくってぐらい色々あったけど気が付けば結婚して奥さんになってしまってる。最近では奥さんと呼ぶのが女性蔑視だとかなんとか言うのもいるけど、アリスは奥さんで十分だ。だって、ずっと家の奥に籠ってシナリオ書いてるからね。 それにね、ずっとずっと…

ツーリング日和18(第27話)大げさすぎた作戦

この後はテンヤワンヤの大騒ぎになったんだ。そりゃ、ユリア侯爵が特命全権大使の肩書で日本政府に厳重な抗議を申し込んだからね。こういう問題はデリケートな話になるんだよ。まず日本国は設置された大使館の安寧を守る義務がある。 その大使館に悪意ある不…

ツーリング日和18(第26話)ユリア侯爵の剣

あれからだけど健一の弟の伸二も家を出ちゃったんだ。「頑張ってるようだ」 就職すると言ってもロクな経歴を持っていないけど、そこは健一の口利き。それにしてもどこなの。「伸二の希望もあったから北海道のクローバーファームだ」 それって農家とか。ここ…

ツーリング日和18(第25話)再訪

二度と来たくなかった健一の家だ。いるのはあのクソ親どもだ。あははは。今日は最初っから喧嘩腰だな。もう遠慮も会釈すらありゃしない。「敷居を跨がせるのも不快なんだが」 「健一のお相手はもう決めたから、片親の不良娘のあなたは邪魔なのよ」 でも今日…

ツーリング日和18(第24話)あのクソ親ども

毎日のように健一の病室に通ってるのだけどアリスの懸念がやって来ないんだ。来たら来たで厄介なんだけど、あれだって親だろうが。実の息子がこれだけの大怪我で入院していると言うのに不自然じゃない。 そりゃ、神戸から東京は遠いけど、新幹線だってあるし…

ツーリング日和18(第23話)正当防衛

マナさんが東京に出てきてくれて健一も安心したみたい。だってだよ医者の診立ては全治三か月なんだよ。ここで養生しないでいつするの。強がってる健一だって腹の傷口をあんなに痛そうにしてるじゃないの。 一通り挨拶みたいなお見舞いは済んだのだけど、次に…

ツーリング日和18(第22話)社長

なんとか入院中の健一に会えたけど、さすがに泊まり込みをするほど重症じゃないからビジホに行った。病院から程近いところだったけど、ここまで手配がされているのに驚くしかなかった。 健一の入院は夕方だったし、傷の処置もかなり時間がかかったみたい。そ…

ツーリング日和18(第21話)邂逅

ベッドにすがって泣く以外になにが出来るって言うんだよ。生きててよかった、どんなに会いたかったか。これに気づいて目覚めた健太郎は、「アリスじゃないか、来てくれたのか」 来るに決まってるじゃない。今来ないでいつ来るって言うのよ。大三島から苦心惨…

ツーリング日和18(第20話)急行

たくこの連中はモタモタ話をしやがって、肝心な話を後回しにしてどうするんだよ。よくそんなんでエレギオンHDの社長や副社長が勤まるものだ。その程度の会社なのかよ。ここはちょっと冷静に考えよう。 大三島から東京に今から向かうならなにが一番早いかだ…

ツーリング日和18(第19話)意外な話

荒れまくるアリスだったけど、ユッキーさんがアリスの手を握ったら燃え盛る怒りの炎がすっと静まった気がする。コトリさんは、「そやろ、男が果てた後の賢者タイムみたいなもんや」 違うだろ、そんなものと一緒にしてどうするんだ。そこから聞かされたのは健…

ツーリング日和18(第18話)大三島の夜

旅館の中はきちんと掃除と整備が行き届いていて悪くない。部屋はすべて二階にあるみたいだけどこれは立派な客室だ。本格的な和室なんだけどとにかく広いのよ。だってだって、十二畳プラス六畳って三人には広すぎる。荷物を片付けて一服したら、「風呂行くで…

ツーリング日和18(第17話)しまなみ海道へ

憧れの北白川先生の話で盛り上がってるうちにそろそろ尾道のはず。「次の信号もまっすぐや」 「あら曲がらないの」 「予定変更でシンプルに行く」 三次から走り続けている国道一六四号で尾道市内に入っちゃうらしい。もう尾道の市街に入ってるけど、この先に…

ツーリング日和18(第16話)男の限界

『女だって男漁りをしてみたい欲望が普遍的にあると考えてる』 あるかそんなもん・・・と言いたかったけど、そういう女はいるのを知っている。二股、三股当たり前みたいに男を漁りまくるんだよね。よくまあ次から次へとあれだけ男に股を開けるものだ。でもそれ…

ツーリング日和18(第15話)憧れの大先生

腹ごしらえもすんで今度こそしまなみ海道と言いたいところだけど、こんなところからどうやって行くのだろう。「次の信号でターンして西に行くで」 この道は国道一八四号ってなってるけど、「これで尾道までだいだい行けるんや」 時間は、「二時間もあったら…

ツーリング日和18(第14話)お好み焼き

温泉の朝は朝風呂だ。朝食を頂いてからロビーでコーヒー。ここの温泉は飲めるのだけど、料理にもコーヒーに使われてるらしくて一味違う気がする。「そろそろ行こか」 いつもに比べるとゆっくりだな。もう九時だぞ、「狭い日本、そんなに急いでどこに行く」 …

ツーリング日和18(第13話)潮原温泉

秋吉台から秋芳洞に寄らずに国道四三五号でまずは山口市に。ここが終点のはずもなく、中国山地の山の中を西へ、西へとひた走り。そう言えば国道一九一号と離れてからずっと山の中を走ってる。 山口市から吉賀町ってところに入った頃にはさすがにウンザリして…

ツーリング日和18(第12話)秋吉台

景清洞が見つかってからついに大正洞の道路案内が現れただけじゃなくカルストロードの看板まで出て来てくれた。道も二車線の見晴らしの良い道に変わり、正面に見えている小高い丘が秋吉台で良さそうだ。目印にしていた大正洞駐車場も過ぎ道は丘を緩やかに登…

ツーリング日和18(第11話)迷子寸前

ランチを満足したら一路秋吉台へ。「コトリ、この道って国道よね」 「そのはずやけど県道と重複してるんちゃうか」 なんの話かと思ったらガードレールの色らしい。言われ見れば白じゃなくだいだい色だ。これは山口県道の特徴らしくて特産のミカンにちなんだ…

ツーリング日和18(第10話)角島

本州最西端の毘沙ノ鼻から一時間ぐらい走ったところでまた国道一九一号から外れた。あれって『かくしま』って読むのかな。「つのしまや」 どうも島巡りをする気みたいだ。海に近づいてる気がするのだけど、あそこの信号を左折だな。曲がって正面を見たら、こ…

ツーリング日和18(第9話)下関哀歌

毘沙ノ鼻あたりで海から離れていた国道一九一号だけど再びシーサイドロードに。心地良い潮風を感じながらひたすら北上だ。山口県と言われてもアリスが知っている観光スポットは秋芳洞と秋吉台ぐらいかな。「萩、津和野もあるやろが」 そうだった、そうだった…

ツーリング日和18(第8話)本州へ

バーで愚痴りまくった翌々日だから、夕食後はその話になると思っていたんだけど、ビールを飲んだら、「明日も早いから寝るで」 そうそう、この二人の寝つきは異常なぐらい良いのよ。それこそ『寝るで』の『で』のあたりで寝てるんじゃないかと思うぐらい。こ…

ツーリング日和18(第7話)阪九フェリー

フェリーは十六時三十分発だからその一時間前にフェリー乗り場に行くことになる。今いるのはポートアイランドだけどフェリー乗り場は六甲アイランド。お隣の島だけど、「近いで、二十分ぐらいで行けるから四時半ごろに部屋出るわ」 そのビルの中の家だけど、…