焼鳥食べたい、串カツ食べたい

 ケモの副作用の味覚障害のお蔭であれこれ食べたい欲がひたすら膨らんでいるのですが、定番の焼肉もあるにはあります。ですが悲しいかな、癌になる以前から焼肉はかなり重いくなっています。気分としては食べたいのですが、現実に食べるとすぐに、

    もう良い
 悲しいですが爺になってしまっています。だからではないですが焼鳥食べたいです。まだ焼鳥なら食べられます。値段もリーズナブルですしね。もっとも鳥刺しはパスです。サルモネラは怖いですし、基本的に獣肉の生は好んで食べたい方じゃないからです。

 さてどこに行くかですが心には決めています。その店の名物はツクネなのですがツクネと言えば鶏肉のミートボールみたいなものがポピュラーだと思います。ですがその店のツクネはかなり小型なのが特徴かもしれません。その店がツクネをいかに推しているかは、店員のユニフォームに、

    とりあえず10本
 てな謳い文句が書かれてるぐらいです。実際にもそのノリで注文しているお客さんもよく見かけます。焼鳥にはビールと言いたいところですが、焼鳥には不思議なところがあって、日本酒でもワインでも個人的には合うと思っています。酎ハイはどうかですが、個人的に焼酎はあんまり好きじゃないのでパスです。


 焼き鳥の他にも串カツ食べたいもあります。ここも震災前によく行ってた店があったのですが、震災後に閉まってました。あそこも無くなったのかと寂しく思っていましたが、だいぶ前に通りがかった時に復活しているのを見ました。

 同じ店なのかとググってみると、震災で大きな被害を受け、別の場所で仮営業を行い、また舞い戻って来たようです。それでもあのヘンコの大将は健在なのでしょうか。そりゃ、28年も前になりますから、さすがに代替わりしている気がするのですけどね。

 最近のお気に入りは別の店です。ここは串カツも美味しいのですが、日本酒のラインナップが充実しているのがポイントの高いところです。さてどっちにしようかな。


 皿蕎麦、播州ラーメン、焼鳥、串カツを制覇したら復活の狼煙を挙げられそうな気がします。まずはどこから手を付けるかですが、今日までの味覚の回復具合は7割から8割ってところでしょうか。6月中には一つぐらい行けるはずです。

ラーメン食べたい

 個人的な偏見もありますが、のぢぎく県はラーメンについては盛んとは言えない気がしています。これじゃ、誤解を招きそうなので、うちの近所にもラーメン屋はたくさんありますし、美味しいと評判の店もありまあります。ありますが、基本的に他所のラーメンの二番煎じみたいなところがあります。

 神戸ラーメンと名乗るラーメンチェーンもありますが、あそこは第一旭、そう京都が発祥のラーメン屋です。まあ、もっこすとか2国ラーメンもありますが、あれをいわゆるご当地ラーメンとするのはどうかと思っています。

 要するにのぢぎく県発祥の御当地ラーメンが盛んでないぐらいのお話です。もっともそれを言えばのぢぎく県の御当地グルメも県民であっても思い浮かばないぐらいですから・・・玉子焼(明石焼)とか、いかなごのくぎ煮とかあるか。。。

 それでものぢぎく県にも御当地ラーメンはあります。全国的な知名度はお世辞にも高いとは言えませんが、ちゃんと存在しているを知っています。播州ラーメンと言うのですが、播州でも北播地域の御当地グルメです。

 始まりは播州ラーメンの特徴にも連動するのですが、北播地域は播州織が地場産業です。これも機械化が進んでしまっていますが、かつては女工さんたちがたくさん勤めていました。通説ではこの女工さん相手のラーメンが播州ラーメンの始まりとされています。

 女工さん相手だったためか、スープがとにかく甘口なのが最大の特徴で、甘すぎるので好みが分かれるところはあるそうです。醤油ラーメンなのですが、スープを啜ると「甘い」の感想がまず出るぐらいのラーメンです。

 播州ラーメンを初めて食べたのはたぶん小学生の時のはずです。亡父がプロパー(今のMR)から美味しいラーメン屋があると聞いて連れて行ってもらったぐらいです。ちなみに亡父はあまり気に入らなかったと言うか、ラーメンはそれほど好きでなかったのか一緒に行ったのはそれっきりのはずです。

 それから次に行ったのは二十歳も越えて学生になってからです。店を探すのもネット前の時代ですから一苦労と言うか、当時の情報雑誌で見つけて訪れたはずです。あの頃はそういう時代です。でもって改めて食べた感想は美味しかったです。

 この頃の知識的には播州ラーメンと言えば大橋ラーメンで、大橋ラーメンと言えば西脇大橋の近くにある西脇大橋ラーメンだと思い込んでいました。ところがなんですが、亡父と行った店と違うのです。亡父と行ったのも大橋ラーメンのはずですが、どうにも店が違います。

 こんなもの今ならググればすぐ見つかるものですが、あれこれ調べた末に大橋ラーメンが滝野にもある情報をやっとつかんだぐらいです。こちらは西脇大橋ラーメンに対して滝野大橋ラーメンと呼ばれています。やっと小学生の時のラーメンを食べる事が出来たぐらいです。

 そこから滝野大橋を贔屓にしていたのですが、光明寺にハイキングに出かけた時に気になるラーメン屋が目に付きました。かなり繁盛しているラーメン屋で、調べてみると紫川ラーメンとなっていますが、滝野大橋ラーメンを作り上げた人が開いた店となっています。

 情報化時代になっていて手軽に情報が手に入るのが嬉しいのですが、播州ラーメンの店もかなりあるようで、その中で御三家と評価もされているのが、西脇の内橋、滝野大橋、それに紫川とされているようです。西脇の内橋は少し遠くなるのと、ちょっと入り込んだところみたいなので、まずは紫川ラーメンを制覇したいじゃありませんか。

 紫川と滝野大橋はご近所さんと言えるぐらい近いですし、店の場所も知っています。さっそくと言いたいところですが、嗚呼バイクが待てど暮らせど手に入らない事です、電車でも行けますが加古川線鉛線でかなり時間もかかりますし、本数も少なく電車賃もバカになりません。

 スクーターでも行けますが、せっかくですから新車の慣らし運転にしたいじゃないですか。いつになったら行けるのか、本当に困ったものです。

蕎麦食べたい

 ケモとは副作用との戦いです。外来ケモですから副作用と言っても日常生活が送れる範囲のはずとなっているはずですし、私も仕事をしながら出来たのは出来ました。それでもまぁ、実際に経験してみるとかなりシビアなものです。

 この話は何度もしていますからこの辺にして、ケモが終わり味覚が回復すればあれこれ食べたいの夢だけは膨らみました。そんな事でも考えないとやってられないのもあります。あれこれ食べたいものがありますが、ある時期から熱望したのが蕎麦です。

 私もコテコテの関西人のところはありますが、嗜好的にうどんより蕎麦が好きな方です。のぢぎく県で蕎麦で有名なところと言えば出石の皿蕎麦があります。全国的な知名度がどれぐらいかはわかりませんが、あそこの蕎麦は美味しかったと記憶に刻まれています。

 待ちくたびれて癌まで発症してしまい、オペから術後ケモまで終了してもまだ来ないバイクが来てくれたら、出石への皿蕎麦ツーリングなんてのも考えたりしましたが、神戸から出石はさすがに遠すぎます。クルマで高速を使っても日帰りでなんとかぐらいの距離と時間が必要ぐらい遠いところです。

 バイクだって高速を使えば良いのですが、待ちくたびれてるバイクは原付二種ですから自動車専用道すら走れません。体力の回復とバイク慣れしたら挑戦したいところではありますが、現時点では無謀の極みとあきらめていたのです。

 それでもあきらめ切れずにあれこれ調べてみると篠山でも皿蕎麦の店が増えているようです。あんなところに蕎麦屋なんてあったっけと思ったぐらいでしたが、長いこと行っていないうちに観光開発が進んでいるみたいです。

 思い返すと前に行ったのは篠山城の大書院が再建されたのを見に行ったはずですから・・・えっ、再建されたのは2000年4月となっていますから23年前になります。それだけ月日が流れれば街も変わるかもです。

 篠山だって近いとは言えないのですが、出石に較べれば実際の距離だけでなく心理的にも近いところです。動画紹介なので味がわかるはずもありませんが、とりあえず美味しそうです。日帰りツーリングとしても手頃そうと思ったのは思ったのですが、

    肝心のバイクが来てくれない
 篠山は電車でも行けますが、駅から遠いのが難点です。だからクルマかバイクになるのですが、通勤用のスクーターで行くのは気乗りしません。どうにも、こうにも延々と待たされているバイクが何をするにも引っかかっているのが今のネックになっています。

バイク待ち、もうすぐ20ヶ月

 このネタを書くのも疲れて来ました。どこかの質問箱で14ヶ月も待たされてる質問が出ていましたが、こっちは20ヶ月だぞっと虚しい自慢を独りでやってたぐらいです。とにかく来ないものは待つしかありません。

 待ってる間に関連グッズをシビレを切らして買っているのですが、車載工具をどうしようかはありました。バイクにもかつては車載工具が付いていた気がするのですが(記憶は怪しいなんてものじゃありません)、実はモンキーにも携帯工具と名付けられたものがあります。ShimoKenSiize様のHONDA モンキー125 インプレッション Vol.5から引用させて頂きますが、

https://mihiro.sakura.ne.jp/shimoken/img/jb02/monkey125-041.jpg
 入ってるのは、ヘルメットを車体につなぎ止めるワイヤーとシートを外す為の六角レンチだそうです。ワイヤーの用途はよくわかりませんが、六角レンチはシートを開けるために必要なもので、前型のABSレスモデルなら少しだけ搭載スペースはありましたし、シート下に書類を入れるスペースもあるとなっています。

 つうか「そんだけ」みたいな携帯工具です。もっともエラそうに言っても自力で整備できる能力なんて殆どありませんから、これでも十分と言えば十分でしょうが、さすがにもうちょっとあっても良い気がしたのです。参考までにとバイクに必要な車載工具をググったら、

    これぐらいは必要♪

 そこに紹介されてる分だけで、そんなに載せられるかって感じでした。そりゃ、あった方が良いでしょうが、そもそも使いこなせないですからね。そこで発想の転換で、

    具体的にどんなトラブルに対応できるのか?
 ここから考えることにしました。今のスクーターで一番困ったトラブルはプラグです。プラグが突然被って立ち往生はウンザリさせられました。これだって、定期的にちゃんと交換すれば防げたはずですが、今のスクーターのプラグ交換はかなり手強い代物です。つうか一度やりましたが二度とやりたくないレベルです。

 だってだって、シートの下の底の方にプラグがあって、そこに到達するためには、シートの前面を開けて、さらにサイドの小窓を開けて手探りでなんとか到達。そこからフレキシブルのプラグレンチを使うのですが、やりにくいったらありゃしないです。

 ですがモンキーはエンジンから剥き出し状態ですから、これなら自力でプラグ交換は容易のはずです。つうことで出来るだけコンパクトなプラグレンチの購入を決断しました。これで予備のプラグを積んでおけば、突然のプラグトラブルに対応できるはずです。

 これだけでも良さそうなものですが、プラグレンチだけはさすがに寂しいところで、プラスマイナス切り替え式のドライバーが手持ちであったので追加とし、見栄でもモンキーレンチを購入しました。この時にひょいと目に入ったのがポケットレンチなるもので、これもかさ張らないか購入です。これにこれまた手持ちのマルチツールの出来損ないみたいなものを加えて、

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 じゃじゃ~ん、なんとなく車載工具っぽくなったじゃないですか。これでプラグ交換以外に何が出来るのかは聞かないで下さい。半分以上は気分の問題です。ここまで来たら、これをコンパクトに収納したいですから、

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 なんかそっれぽい感じになりました。これにトラブルの時の万能ツールであるJAFカードを入れて完成です。プラグはさすがにバイクが来てから購入にします。だからどうしたレベルのお話ですが、これだけ待たされるとネタ切れも良いところなのです。

 とにもかくにもエエ加減 納車されないと埒がホントに明かないってことです。納車待ちの新記録を目指してる訳じゃないのですけどね。

味覚障害雑感

 前回の幕間の雑談の時に6クールでケモを終了する理由を長々と書いたのでこれはパスします。4/27に最後のゼローダを内服し、ケモからの回復期に入っています。時間とともに副作用が抜けて行く実感を味わっているのですが、ここでとにかく手強いのが味覚障害。

 思えば昨年末のケモ開始からのお付き合いですが、これも累積効果はあるようで、最後の2クールぐらいは完全に灰色の食事となっていました。受け止め方に個人差はあるでしょうが、はっきり言って辛いものです。

 味覚障害は末梢神経障害に較べたらreversibleと腫瘍科医に明言を頂いていますが、ケモが終わっても回復は牛歩、いや蝸牛の歩みみたいな感じです。2週間ぐらいじゃ間違い探しみたいな回復状況でした。軽くググると3~4週間、場合によっては数か月に及ぶとなっていてゲンナリ気分になりました。


 それでも4週間が過ぎて回復の手ごたえを感じているのですが、どうも味覚障害と感じているのは2種類あるとして良さそうです。一つはすべての味を灰色にする味覚障害です。これは食材を苦味で塗り潰して君臨し続けていましたが、ほとんど引っ込んでくれて食材の味がわかるようになっています。

 もう一つは味覚に関係はしますが、エルブラッドの末梢神経障害じゃないかと考えだしています。エルブラッドの末梢神経障害は投与中から出現し、外来から帰る頃には猛威を揮い始めます。寒冷惹起によるビリビリ感が主体ですが、字を書くのも難儀するぐらいになります。

 この時になのですが、口の中もおかしくなります。ケモが始まったのは12月でしたが、冷水を口に含むと、あれはどう表現すれば良いのでしょうか。素直な実感として口の中に髪の毛が束で入っているように感じました。

 冷たいのは寒冷惹起で悲惨でしたが、実は熱い物も感触がおかしくなります。端的にまとめると食感がおかしくなっています。おそらくですが、味覚に関しては8割ぐらいは回復してそうなのですが、食感の回復が長引いてる感じがしています。


 副作用の出方は個人差が大きいですし、味覚障害を客観的に評価するのは難しいのですが、なんとなくかなり強めに出ているのじゃないかと個人的には思っています。とくに食感です。そりゃ、致命的なものではありませんが、とにかく日々の食事を直撃しますから、ひたすら地味に辛い代物です。

 とはいえ効果的な治療法など存在しません。エルブラッドによる末梢神経障害も寒冷惹起によるものならreversibleとなっています。ただ回復時期の個人差は大きく数か月も必要な事はあるともなっています。でもって、手足のビリビリ感は今もヒョコヒョコ顔を出しますから、口内の食感の違和感も同様の気がしています。

 後は月日が経つのを待つしかありません。最初の目論見では5月中に回復と期待していましたが、その5月ももうすぐ終わりです。6月半ばぐらいまではかかるのかしらん。回復記念と言うか、オペからケモのアラカンの修羅場が一区切り付いたので、美味しいものでも食べに行きたいのですが、今の状態ならカネをドブに捨てるようなものです。


 ですが見方、考え方ではケモの影響がその程度なのは医療側から見れば取るに足らない軽症になるはずです。時間さえかければ戻る程度の代物です。客観的にはそういう評価になるのは理としてよくわかるのですが、患者としての感じ方はそこまでドライになれません。

 そういう落差を実体験しているアラカンの修羅場でした。これぐらいの愚痴を吐かせてもらわないとやってられないぐらいに御理解下さい。