天使と女神シリーズ23 ツーリング日和2

 歴女のコトリ、温泉小娘のユッキーの二人の趣味を満たしながらのツーリングは、四国に、さらに山陰へ。旅先で出会った人との心温まる交流を描くツーリング日和第2弾です。

ツーリング日和2 あとがき

ツーリング日和の続編と言うより、前回挫折したロードムビー風の小説に再挑戦です。ツーリングをするコトリとユッキーが旅先で出会った人との触れ合い、そこから起こる小事件の積み重ねみたいなお話です。 意気込みはともかく、とにかく旅行させるのが大変で…

ツーリング日和2(第34話)エピローグ

山陰ツーリングはおもろかった。シノブちゃんに迷惑かけたのは悪かったけど、しゃ~ないやろ。あれぐらいのトラブルは旅の楽しみの一つぐらいや。「マイのところも落ち着いたみたいだよ」 エエ娘やった。それに珍しいぐらい古風やった。自分の恋と家の事をち…

ツーリング日和2(第33話)一件落着

うちは龍泉院舞香。親が押し付ける結婚から逃げとる真っ最中や。その途中で知り合ったんがコトリはんとユッキーはん。うちから声かけたんは女一人のソロツーは怖かったからやねん。 それにしても不思議過ぎる二人や。石見銀山で追手に見つかった時の鮮やかな…

ツーリング日和2(第32話)フェリーの夜

たら腹食べて飲んで部屋に戻ったら、マイはかしこまって、「コトリはん、ユッキーはん、ほんまにありがとう。二人がおらへんかったら、捕まっとったわ。そやけど、神戸に着いたらお別れや。これ以上は迷惑かけられへん」 だからそれも読まれとるって。友だち…

ツーリング日和2(第31話)グルメ問答

やっと新門司着いたわ。さすがにくたびれた。こっちに停めろってことやな。カウンター行ってチケットもろてきて。呼ばれるまで待機や。「船ってフェリーやってんや」 「フェリーはエエで」 ツーリングで一度使うたら病みつきになるで。係の人が来てチケット…

ツーリング日和2(第30話)岩国

「コトリはん、岩国の名物料理って何があるねん」 朝の追跡振り切ったからマイも余裕が出て来たな。そやな岩国言うたら岩国寿司やな。コトリも楽しみにしとるけど、説明読む限りちらし寿司を押し寿司にしたような感じやな。岩国では冠婚葬祭とかで必ず出るら…

ツーリング日和2(第29話)鬼ごっこ

朝風呂入って、朝飯食いながら、「白羽根が相手とはね」 マイが見つかったのはトライアンフが目立ち過ぎたんもあるけど、相手が白羽根産業なんもあるねん。シノブちゃんの調査部ほどやあらへんけど、白羽根産業なりにネットワーク持ってるからな。「あの連中…

ツーリング日和2(第28話)津和野観光

もうすぐ津和野やけど、「コトリ、見るだけみておきたい」 「それやったら」 津和野川の手前ぐらいのはずやから、「右に入るで」 しばらく行って、これやろ、「右に曲がってあの橋渡るで」 道が無くなるところでバイクを置いて。ここからどうしょうか。あの…

ツーリング日和2(第27話)白羽根

「そこまで知ってるんやったら・・・」 マイが言うには才能のある料理人はなかなか婿養子になってくれへんらしい。やっぱり婿養子の地位は辛いと思われるし、龍泉院の婿養子やから今度は龍泉院の看板が重荷になるぐらいで良さそうや。 この辺はマイも苦笑いして…

ツーリング日和2(第26話)龍泉院のロケット

仁摩から江津まで来て、「次の交差点、左や」 「浜田は行かないの」 浜田には浜田城があるけどパスや。余裕があったら見ても良かってんけど、ここは念のために国道九号を避けとこ。マイを追っかけてる連中もアホばっかりやないから、勘づいて引き返して来る…

ツーリング日和2(第25話)事件発生

昼飯も終わったからレンタサイクル返しに行って五百羅漢を見て大森のバス停からバス乗って世界遺産センターに引き返したんよ。ここも資料館になっとるから最後の仕上げに見学しようかと思とってん。バスから降りて世界遺産センターに向かいかけた時にマイが…

ツーリング日和2(第24話)石見銀山

朝も温泉入って朝飯食べたとこで、「あのコトリはん・・・」 「立て替えとくから後でエエで。そやそや、今日の払いも別々やったら嫌がられるから後で精算にしとくわ。ガソリン代もな」 荷物を積み込んでまずは三瓶山高原道路や、「これ広々して気持ちイイじゃな…

ツーリング日和2(第23話)小屋原温泉

マイは、「ホントにここなんか。なんにも書いてなかったで」 そうやねん。いくら秘湯でも道案内の看板ぐらい出すはずやんか。そやのに、ここまで一枚もあらへんし、この道かってウッカリしとったら通り過ぎてまうで。ほいでも入って行ったら建物はあるし、一…

ツーリング日和2(第22話)難儀なバイク

さて出雲大社のお参りも済んだから、今度こそ三瓶山や。ここから一時間ぐらいのはずやけど、どうやって行くかやな。気持ち遠回りになるけど、県道で山越えにしょっか、国道九号で海岸線から行くのもありやけど、そっちは信号多そうやし。「コトリ、マイが限…

ツーリング日和2(第21話)出雲

「ここも国道外れて寄り道するで」 浦富海岸入ってからも海岸線を走ることにしたわ。そうそう、インカム調整してマイとも話しできるようにしといた。「コトリはん、鳥取は」 「悪いがパスや」 悪いけど鳥取ごとパスや。今日は島根の三瓶山まで行かなあかんか…

ツーリング日和2(第20話)マウント娘

「ここなの」 「そうや」 見た目はともかく安かった。それとやけど、「これイイね。バイク用の屋根付き駐輪場もあるじゃない」 これじゃわかりにくいよな。屋根付き言うても、駅とかにある屋根が付いてますレベルやないんよ。ちゃんと壁もある車庫になってる…

ツーリング日和2(第19話)いざ出発

やっと休みが取れたわ。ホンマに働かざる者、食うべからずの世界やで。ポーアイから港島トンネル抜けて新神戸トンネルに行くんやけど、「ナビも困るね」 「ホンマやで」 新神戸トンネルは阪神高速の管理になってるんやけど、高速でも自動車専用道やあらへん…

ツーリング日和2(第18話)次の計画

四国のツーリングは楽しかったで。フェリーでも次のプランを話とってんけど、「北海道は無理ね」 「さすがに仕事あるからな」 敦賀からの往復三日のフェリーは長すぎるわ。「飛行機輸送のパックもあったけど羽田発着じゃ使えないよ」 運送会社に運ばせる手も…

ツーリング日和2(第17話)夕焼け小焼けライン

「なんかつかんでくれたら嬉しいな」 「きっと頑張れるよ」 二日ほどやったけど、笹岡君も原田君もエエもん持っとると思うで。そやけど今はそんだけや。「なんかおらんようになったら寂しいな」 「旅の出会いってそんなものよ」 ホンマは寂しいクセに無理し…

ツーリング日和2(第16話)杉田さん

コトリさんとユッキーさんが去った後にボクたちは杉田さんと喫茶店に入りました。「オレも売れないユーチューバーだったのだよ・・・」 あれこれ売れるために試行錯誤を繰り返したそうですが、「色々やったよ。でもな・・・」 今のボクたちよりは遥かに売れてはい…

ツーリング日和2(第15話)宇和島

「次はどこに」 「宇和島に決まってるやろ」 決まってはいないと思いますが、姫鶴平の方に道を引き返して県道三十六号から国道四四〇号に入ります。「笹岡、どうも四〇〇番台の国道と聞くと酷道のイメージしか出てこないのだが」 「ボクもだ」 ですが道は国…

ツーリング日和2(第14話)四国カルスト

七時に起きて風呂に入り、八時から朝食です。かなりシャレた感じでザルに盛られた飾りつけです。荷物をバイクに括りつけ出発です。コトリさんも張り切ってまして、「四国カルストも人気のスポットやから早出が肝心や」 今日も杉田さんが先導で、コトリさん、…

ツーリング日和2(第13話)土佐の小京都

お食事処で杉田んさんも交えて夕食。ビールで乾杯してから、「土佐と言えば司牡丹」 もう当たり前のように一升瓶で出てきて、「ここの鮎も美味しいね」 「ああ、祖谷より美味いかもしれん」 あまごの甘露煮、鰻の手毬鮨、山菜の天ぷら、手長エビの唐揚げ・・・…

ツーリング日和2(第12話)四万十観光

久礼では食べ続ていたようなものですが、駐車場で誰かを待っています。「コトリ、連絡は取れたの?」 「おう、そろそろ来るはずやで」 誰かと久礼で待ち合わせをしているようです。やがて大型のスポーツ・バイクが見えて来てこちらに来て停まりました。メッ…

ツーリング日和2(第11話)本場のカツオ

明日のツーリング計画を聞いたのですが、「明日は走るツーリングや」 高知市の観光をどうするかを聞いたのですが、「ああ、いらん」 「桂浜もパスで良いわ」 どうも話しぶりからすると、高知市内の観光も高松市内の観光も良く行ってるようです。「あんなとこ…

ツーリング日和2(第10話)三種の神器

コトリさんが面白がったのは高知の平家落人伝説との関わりです。ここでユッキーさんが、「横倉山の鞠ケ奈呂陵ね」 須崎から北に入った山の中だそうですが、ここに伝安徳天皇陵があるのだそうです。さらに、「平氏一門八十余名の墓と称される古墳、塚、小祠も…

ツーリング日和2(第9話)平家落人伝説

さっきは保留にした、壇ノ浦の合戦から安徳天皇が祖谷に落ち延びて来たかどうかですが、「それって、かずら橋の由来でしょ。源氏の追手が迫ってきたら、すぐに切り落とせるようにって」 コトリさんがまず注目したのが落人が平国盛であり、これが実は平教経で…

ツーリング日和2(第8話)見るべきもの

コトリさんはニコニコしながら、「ツーリング付き合うてくれてありがとう。ほいでやけど、プロのユーチューバーやったら、今日のツーリングをどうまとめるか聞かせて欲しいな」 まずフェリー乗り場に向かうシーンから入るな。フェリーを使ったツーリングは多…

ツーリング日和2(第7話)大歩危小歩危から祖谷へ

「徳島に行くで」 どうも国道四三八号を通るようですが、ナビで確認すると徳島との県境は三頭峠と呼ばれ、三頭トンネルが峠の一番上にあります。このトンネルは二六四八メートルの長さもあるのも特徴ですが、標高が四百四十メートルぐらいあります。 たいし…

ツーリング日和2(第6話)ディープなうどん

高松東港に到着したのですが、「可愛いバイクですね」 「そやろ」 コトリさんが赤、ユッキーさんが黄色の一二五CCの原付で、カラーリングされたリア・ボックスがマッチしています。あれ、キックなんだ。キック仕様なんてあったっけ。それはともかくツーリ…