ツーリング日和24
ツーリング小説のはずなのに、恋愛小説になっているのを遺憾とします。恋愛小説となるとどういう組み合わせにするのかがポイントですが今回は定番中の定番にさせて頂きました。ブサイク女とイケメン男です。 ブサイク女が、まさか、まさかでイケメン男に惚れ…
実はそれでもって不安はあったんだ。けどね、コータローは着々って感じで二人の関係を進めてくれた。まずは千草がコータローのマンションに転がり込んだ。そう、同棲だ。最悪、ゴミ屋敷も覚悟してたけど綺麗だったからかえって拍子抜けしたぐらい。 コータロ…
布団を目の前にしたらどうにも空気が重いな。おしゃべりのコータローが黙ってるじゃないの。そうかコータローも緊張してるのか。だってこの部屋のあの布団で今からやるのだし、琴平のように千草が逃げたりもないから必発だ。 千草だって緊張してるよ。だって…
和田山から円山川の沿って養父、八鹿と通り抜け豊岡に。コータローも住んでたから豊岡市内はバッチリよね。「三十年前の話やぞ」 それもそっか。とにかく国道三一二号から国道一七八号に入れば良いのか。「国道三一二号やけど市内は道なりやのうて、交差点で…
愛人は嫌だけどコータローとの縁が切れるのはもっと嫌だと悩んでたら、またお泊りツーリングに誘われてしまった。これもどうしようかと思った。だってさ、行けば求められるのは決まってるようなものじゃない。 行くと言う事は千草がOKしたことになるのは百…
千草だって頑張ったところは褒めてもらいたいし、見て欲しい。女ってね、そういうところに力を入れる生き物なのよ。「髪を切ったとか、髪型を変えたとかやろ」 それは絶対よ。気づかなかったら何が起こるか保証できないぐらいのレベルだ。女が髪を変えるって…
今夜は三宮に飲みに来てる。それもだぞ、なんとなんと回らない寿司なんだ。この店もさすがだね。それにいかにも神戸らしいじゃない。この店が高級店なのは、「わかるか」 店に入った瞬間にね。あのカウンターの向こうにいる女はお水だ。隣に座っているオッサ…
その先は農村の中を下って行く道だけど、同じ農村風景でもここは大阪府の能勢の農村だ。気の物だけだけどなんか違う気がする。それでも気持ちが良い道だよ。走って行くと高架の道があるけど、こんなところに高速なんてあったっけ、「あれは国道一七三号や。…
「おお、待ったか?」 待ったなんてものじゃないぞ。かれこれ五分も待たされた。レディである千草を待たせるなんて死刑に値すると思え。「反則金ぐらいにしといてくれ」 罰金にすらしない気か。まあ、許してやろう。まずは新神戸トンネルか。「六甲山トンネ…
やれなかった事でコータローとの関係が少し気まずくなってるのはある。最悪の場合、これで終わりになってしまう予感さえあったのよ。言い様によってはコータローの面子を潰したようなものだもの。 だからコータローから次のツーリングのお誘いがあったのは素…
帰ってから、あれで良かったのか悩んじゃったのよね。あの階段地獄の後の筋肉痛でやらずに済んだのは良かったとは思う。あれって足に力が入るじゃない。なんていうか、寝転んでるけど踏ん張るって状態。 誰だってそうなるとは思うけど、あの筋肉痛状態で変に…
旅館に泊まると朝風呂があるのが良いのよね。それが温泉なんて最高だけど、筋肉痛にも最高だ。コータローも医者ならなんとかしろ、「ああそれか。明後日には治ってるわ」 そんなもの千草だってわかってるわよ。それから朝食だ。これも旅館の朝の楽しみなんだ…
ピッチリ合わされた布団で枕を並べて寝たけど、「千草の高校の時の修学旅行でやったんはおったんか?」 どうだろう。修学旅行の定番の男子の部屋に遊びに行ってたのもいたけど、あのシチュエーションで本番は無理じゃない。「オレもそんな気がする。あれをキ…
なんとか転ばずに階段地獄から下りて来られた。平地ってこんなに嬉しいものだと思ったよ。もう足だってパンパンだ。ところで宿は、「近いで」 それは助かる。ここから一時間なんて事故しちゃいそう。駐車場から橋を渡って川沿いの道を走って行ったら、「あそ…
駐車場からさっきの参道に引き返したのだけど、金毘羅さんって、階段で有名だよね。「奥の院までやったら千三百段ぐらいやったんちゃうか」 なんだよそれ。奥の院まで行ったら三時間ぐらいかかるって拷問みたいじゃないか。「登れば登るほどご利益があるらし…
フェリーが着いたのは高松東港。予定の十三時十五分には着岸したけど、そこから下りてスタートできたのが十三時半だ。フェリーターミナルから四車線道を南に下って国道十一号に入った。西に少し進んだところで国道十一号は南に曲がるのだけど、これが片側三…
江戸時代も金毘羅参りのためには瀬戸内海を渡らないといけないはずだけど、その船って西宮から出てたの。「あれは西宮からも出ていたが正しいやろ。西国巡礼のオプションとしての金毘羅参りも始まりは多さからやったはずやねん。そやから中山寺から西宮に寄…
千草がお泊りツーリングにOKを出したらコータローは嬉しそうだったな。どこに行くかだけど、お互いにフェリーは初めてだから近いところにしようとなったんだ。神戸からになると小豆島もあるけど、コータローの希望もあって香川にした。 小豆島も香川だけど…
千草だって経験はある。いくつだと思ってるんだよまったく。この歳でヴァージンなんて天然記念物みたいなものだろうが。もっとも他人に話せるようなものじゃないし、自慢なんてできるものでもない。あれはまさに千草の黒歴史だ。 あれは誘われて合コンに行っ…
若桜まで行って帰りにした。もうちょっと走れば、「もうちょっと言うけど鳥取市まで三十キロやぞ。往復したら二時間かかるわ」 若桜からさらに二時間はキツイよ。行くだけなら良いけど、行けば帰らないとならないもの。戸倉峠を久しぶりに走ったけど、コータ…
「行くで、千草」 今日はロングツーリングだ。コータローはどのルートを選ぶかと思ってたのだけど、「普通や、普通」 でもないでしょうが。それでも新神戸トンネルを潜ったから、豊地から桃坂にしたのか。この道はひまわりの丘公園の北側に出るのだけど、「…
じゃあ、じゃあ、本当に実現していたらだけど、「千草ならどうした?」 えっ、とりあえず話は受けたかな。だって積極的に断る理由が無いじゃないの。だいたいだよ、昔のマメタンのコータローじゃないのは見合い写真を見ればわかるじゃない。「マメタンならお…
「千草の見合いの話は聞いとってん」 三回続けて蹴られた話もよね。「三回の話まで知らんかってんけど、上手いこと行かんかったぐらいや」 千草も田舎では有名人だものね。「そやから思うたんや。もしセットアップされたらどないしようってな」 コータローと…
コータローの高校生ラブはその程度で終わったみたいだけど、あの頃のラブで目指していたものってなんだったんだろう。「ハグして、キスして、あれやりたいはあったけど、中学生ならまだしも高校生ならやっぱり結婚やと思うで」 う~ん、高校生ぐらいならスト…
焼き鳥を食べ終わったら、「もう一杯行くで」 まあ、そうなるよね。てっきりスナックかと思ったら、ここってバーじゃないの。「お触りちゃうで、オーセンティックバーや」 それなんだと聞いたら正統派のバーってことか。「こういうとこで飲む歳になったやろ…
「千草も大変やったらしいな」 まあね。「お嬢様業やからしゃ~ないんやけど」 あははは。お嬢様か。これは間違いじゃない。千草はこれでも社長令嬢なんだよね。「なに言うてるんや地元やったら指折りの大企業や」 地元だったらね。小さい時にコータローと良…
週末もツーリングの予定だったのだけど、雨予報が段々にずれていってアウト。お天道様には勝てないよ。そしたらコータローから、「飲みに行かへんか」 コータローとか・・・だいぶ悩んだけど行くことにした。待ち合わせ場所に指定された551の前に行くとコー…
「千草、来たか」 ちゃんと先に来て待ってたのは評価してやろう。今日は丹波に行くんだよね。そうなると六甲山トンネルから六甲北有料道路で三田だよね。「それもありなんやけど、おもろないやん」 コータローも言うねえ。モンキーでも六甲山トンネルの坂は…
法華山一乗寺から社に出たけどこのまま篠山で行くの?「時間があらへんから東条湖に寄るわ」 国道三七二号から県道十七号に乗り換えたけどこの道って、「ああそうや、上久米のとこに出る道や」 そこから朝光寺口の交差点で左に入ったけど、朝光寺はパスして…
上荘橋を渡ると平荘町で、その次が志方町になる。道はずっと県道六十五号で、この道って実は姫路城まで続いてるような道になるのよね。「あれこれ探したけど、稲美でツーリングに使えそうな道はこれだけやと思うで」 それは言い過ぎだろ。稲美町だってもっと…