ツーリング日和30

 夫婦マスツーを楽しむ千草とコータロー。そんなコータローの高校時代のキャンプの思い出。それは一瞬のキラメキのようなものとして千草は聞いていました。  でもそこには切ない物語が込められ、二十年もの歳月を経ても、今なお記憶にとどめる者がいたのです。  

ツーリング日和30 あとがき

今回は茅ヶ崎みなみさんの動画を見ながら作り上げています。モンキーを買う前に熱中していたものですが、スーパーカブであれだけのロングツーリングをしているのは素直に驚かされました。 茅ヶ崎さんの初期の動画をツーリングの下敷きにはしているのですが、…

ツーリング日和30(第39話)キャンプの真相

「まさかあんなところで再会するとは思いもしなかった」 あんなところって大野の旅館だよね。課長は気づいてたの。「お食事処に入った瞬間にわかったよ」 それにしては他人行儀の挨拶しかしなかったけど。「コータローがそうしたいってぐらいはわかるじゃな…

ツーリング日和30(第38話)権田の末路

池田君との結婚話がそんな事になって、さすがに課長は落ち込んでいたみたい。これで落ち込まないのなんていないだろ。そんな課長にすっと入り込んだのが権田だったのか。「だってイケメンだし、ファッションも決まってるし、女の扱いも段違い」 池田君だって…

ツーリング日和30(第37話)送別会

高山ツーリングの少し前に課長は権田と離婚してる。流産したのだって見ればわかるから、まさに腫れ物に触れるような状態になってた。権田は離婚騒動が起こった時から欠勤が続き、そのまま退職になっていた。 退職と言えば池田君も退職してる。これは課長と権…

ツーリング日和30(第36話)帰路

朝風呂と朝食が終われば出発だ。二十分もしないうちに最初の目的地のモネの池に到着。根道神社の参道の脇にある池なんだけど、「とくに名もない池やそうや」 これを地域の方が綺麗に清掃したものだそう。どうも二〇一四年ぐらいに誰かがインスタぐらいに上げ…

ツーリング日和30(第35話)夜話

ここもお食事処か。席はこっちだな。場所が場所だから山の幸だな。アマゴの活け作りとは珍しいし、へぇ、牡丹鍋だ。こういうのも楽しいな。「カンパ~イ」 鍋を突きながらコータローの高一のキャンプの話を思い返してた。よくもまぁ、生徒だけのお泊りキャン…

ツーリング日和30(第34話)郡上八幡

白川郷から西への行く手を阻まれたけど、さすがにここからは北に行くのはパスだ。日本一周やってる訳じゃないものね。だから芸はないけど庄川の道を引き返した。えっ、やまびこロードに向かわないの?「今日はせせらぎ街道を走れるで」 なんか高山の西側で行…

ツーリング日和30(第33話)白川郷

高山と言えば朝市だ。有名な宮川朝市をのぞいて出発だ。色々売ってたけど荷物になるから見ただけ。「タコ焼き食べて、さるぼぼ買ってたやんか」 さるぼぼは夫婦円満の必須アイテムだろうが。ここで買わなくてどこで買うって言うんだよ。高山から目指すのは世…

ツーリング日和30(第32話)キャンプの思い出

民宿だけど温泉なのが嬉しいな。さすがは高山だ。夜ももちろん、「飛騨言うたら朴葉味噌焼きや」 あははは、コータローもそうだったんだ。旅館の食事と言えば懐石料理もしくは懐石料理風になる。要は和食だけど、大人にとっては御馳走になるけど子どもは好き…

ツーリング日和30(第31話)やまびこロードから高山へ

ここからだけど・・・コータロー、スマホとにらめっこが趣味か。「どんな趣味やねん。千草も見とけ」 なになに、ここから国道一五六号を少し南に下って、大島って駅の少し先の信号を右に曲がりたいみたいだけど、「なんも道路案内があらへんみたいやねん。そや…

ツーリング日和30(第30話)大野城

翌朝は朝食を頂いてから大野城に。宿から歩いて行ったよ。一番近い南登り口からだったけど、えっちら、えっちら三十分足らずで天守閣のある本丸に。越前大野の象徴みたいなところだけど、「時代やな」 昭和四十年代に建てられたそうだけど、復元ではなく想像…

ツーリング日和30(第29話)まさかの出会い

越前大野の中心街がどこかなんかわかんないけど、お城の近くの宿なのは間違いない。ここは盆地で良いはずだけど、どうもその真ん中あたりにポコって感じで小山があって、そこにお城がある感じかな。 西から市内に入ったのだけど、お城の西側はひたすら田んぼ…

ツーリング日和30(第28話)越前大野

木之元から山道に入ったのだけど、こんなところから山越えを狙ったのは、「道が悪ないねん」 峠越えになるから上り下りはあるものの、クネクネのワインディングじゃなさそうなだな。八草トンネルっていう長いトンネルを越えたら、「岐阜県や」 や、やらかし…

ツーリング日和30(第27話)さて行くぞ

今朝は六甲山トンネルを越えて六甲北有料道路でフラワータウンだ。国道一七六号に入ったところで、「コメダでモーニングにするで」 カブの女の飛騨高山への動画に刺激されて次のツーリング計画を考えたんだけど、どうしても無理があったんだ。そもそもだけど…

ツーリング日和30(第26話)社内恋愛顛末記

千草はフルタイムで働いてる。今日も仕事が終わって家に帰ると、「お帰り。風呂沸いとるで」 部屋はピカピカに掃除されていて、洗濯もバッチリ。お風呂に入って疲れを癒して出て来ると下着とパジャマがちゃんと用意してある。リビングに戻ると、「今日のは自…

ツーリング日和30(第25話)岐阜市から高山市への推測

岐阜県庁前店のガストは国道二十一号沿いにあるのだけど、そうなだ岐阜市を東西に抜けるバイパスみたいな道かな。ここのガストと特定できた理由は、「昼食が終わって走り出したシーンに岐阜県美術館、岐阜県図書館は右って道路案内が見えたんよ。そうなると…

ツーリング日和30(第24話)京都から岐阜への推測

前のツーリングは二泊三日だったけど、もうちょっと長いのがしたくてコータローと相談中。前回はフェリー使いまくりの島巡りだったから今度は山が良いかな。「峠道攻めまくりツーリングか」 あのね、何に乗ってると思ってるんだ。モンキーでなにが峠を攻める…

ツーリング日和30(第23話)六回目のフェリー

銭形砂絵を後にして公園の道を走って行くと、「ここ曲がるで」 あのね、曲がるって言うけど完全にV字だぞ。モンキーなら曲がれるけどクルマじゃ無理だろこれ。そこから学校のグランドの横を通って、「観音寺に来たんや観音寺ぐらい拝んで帰ろ」 そうだよね…

ツーリング日和30(第22話)砂絵の謎

へぇ、あれがそうか。たしかに寛永通宝ってなってるよ。それとこれを見れば金運が付くらしいからありがたいよ。金運は生きてる限り必要だもの。これって、「通説では寛永十年に丸亀藩主が巡視に来た時に、歓迎の意味として一夜で作り上げたとはなっとる」 あ…

ツーリング日和30(第21話)琴弾公園へ

店を出る前にコータローがスマホに熱中してやがる。あのね、彼女といるのにスマホに熱中する行為は一番嫌われるって知らんのか。わかったぞ、千草への愛が枯れ果てたんだ。だってだぞ、わざわざこんな行為をするって事は・・・「ちゃうわい。ルートの確認や」 …

ツーリング日和30(第20話)天空の鳥居

そういう事で金刀比羅神社に向かった道で西に、西に。今日は金刀比羅神社をパスでさらに西へ。琴平町を過ぎたあたりで道はバイパスから普通の二車線になってる。だいぶ来たはずだけど、「あそこの信号を右で高瀬って方に行くで」 あそこか。ここからちょっと…

ツーリング日和30(第19話)高松へ

ツーリングの朝は早すぎる。「起きろ千草」 昨夜だってあれだけ胸を揉み倒したのに、まだ揉み足りないのかよ。さすがにまだ眠いって一瞬思ったけど、コータローの指が下に伸びないうちに起きておかないとセクハラからレイプになってしまう。「無理言うて頼ん…

ツーリング日和30(第18話)宿の夜

坂手港の宿だけど、「キャッチフレーズは田舎の迎賓館やそうや」 凄そうなキャッチフレ―ズだけど旅館じゃなく民宿なんだ。だから部屋だってリーズナブル。というか、すこし小綺麗なぐらいの和室でバスもトイレも無し。ちょっと驚いたのはミネラル温泉だった…

ツーリング日和30(第17話)小豆島

豊島から小豆島までは三十分ぐらい。かくして、今日三度目のフェリー旅を終えて土庄港に上陸。この航路のフェリーはお手軽で良いけど、やっぱり島の暮らしは大変だと実感した。「故郷もクルマがあらへんかったら不便やけど、そんなレベルやないわ」 それでも…

ツーリング日和30(第16話)夏のクラクション

ここがフェリーターミナルなんだけど、まさになんにもないな。「あそこの三角屋根のところやと思うんやけど」 行ってみたらやっぱりチケット売り場だった。別に指定の駐輪場所はないみたいで、適当に停めておけば良さそう。ただし立ち寄る時間はウソみたいに…

ツーリング日和30(第15話)インスタスポット巡り

岡崎公園展望台から先にはバイクじゃ無理らしくて引き返したけど、ここを右に行くってことは壇山の方に戻らないって事よね。「ピストンはつまらんやん」 そりゃ、そうなんだけど、この道だってなんなんだよ。まさか豊島で林道ツーリングをやらされるとは思わ…

ツーリング日和30(第14話)豊島

直島から豊島へと島巡りをしたいのだけど、これがすんなり行かないのよね。直島から豊島への航路はあるのだけど、これが旅客戦でバイクが乗ってくれないんだよ。そうなると、「宇野に戻って豊島行きのフェリーに乗らんとあかん」 今回の旅行のプランのネック…

ツーリング日和30(第13話)夕食の雑談

直島へのツーリングの最後は聖地巡礼みたいな感じになったけど、「最後の謎や」 これは推理になるけどカブの女は尾道から宇野まで走って来て、フェリーで宮浦に渡っているのは間違いない。「十三時に尾道大橋のとこやんか。あそこから宇野まで八十キロぐらい…

ツーリング日和30(第12話)直島

宇野から直島への航路は風戸ってところと、本村ってところと、宮浦ってところに三本あるみたいだけど、フェリーが就航してるのは宮浦行きだけ。でもそれだけ航路があるってことは利用する人も多いのだろうな。 動画の人も、しまなみ海道を越えて、尾道から走…

ツーリング日和30(第11話)宇野へ

ブルーハイウェイも、もともとは有料道路として作られたけど今は無料開放されてる。この道が賢いのは有料道路でハイウェイと名乗ってたけど原付でも走れるところだ。「六甲北有料道路みたいなもんやろな」 いつになったら無料化してくれるのだろ。ただ片側一…