前のツーリングは二泊三日だったけど、もうちょっと長いのがしたくてコータローと相談中。前回はフェリー使いまくりの島巡りだったから今度は山が良いかな。
「峠道攻めまくりツーリングか」
あのね、何に乗ってると思ってるんだ。モンキーでなにが峠を攻めるだ。あれこれ考えたのけど、
「やっぱりあのカブの女の子が直島から京都まで走ってもたんは驚異や」
千草なんか案に出ただけで論外に却下だよ。神戸から京都でも嬉しくないもの。ところで京都から飛騨高山へはどうやって行ってたかが気になってしまったんだ。そうなれば動画で確認だ。
「京都市内から琵琶湖大橋やから・・・」
前日は京都泊りと言うか、京都は二泊してる。これはカブの女の希望だろうな。京都観光で一日費やしてる。
「横浜からカブで京都はそうそう来れんからやろな」
関西人だって京都は好きだけど、関東の人なら別格かもしれないな。よく何々の小京都って呼んだりするけど、本家の京都だものね。もっとも関西人なら京都を知ってるから、
「まあそうや。無理して京都に例えんでもエエ気はする」
そこはともかく、京都を出発したのは八時ぐらいで良さそうだ。そこから三十分しても山道で琵琶湖大橋を目指してるとなると、大原を抜けて行ったと見て良さそうだ。国道で言えば三六七号を北上したはず。もうちょっとわかりやすく言えば大原三千院の前を走るルートで、
「鯖街道や」
三千院から途中越になるけど、峠を下りたところで国道四七七号にチェンジしかないだろ。そのまま走って行けば琵琶湖大橋だものね。琵琶湖大橋からは県道五九九号で湖岸沿いのルートを取ってるはず。
「九時二十分に琵琶湖大橋やからそんなもんやろ」
京都から琵琶湖大橋に行くだけで一時間半ぐらいかかりそうだものね。橋を渡り終えたら湖岸を走ってるのはわかるけど、
「キャンプ場が見えたってしとるのはマイアミ浜オートキャンプ場やろ」
他にないものね。この道を走って行けば近江八幡に行けるのもわかるかな。近江牛の赤身握り寿司と牛串は旨そうだった。千草も連れてけ。美味しい近江牛食べたい。
「水郷巡りやないんかい」
そんなもの両方に決まってるだろ。鮒寿司はパスしとく。食べた店は千成亭なのはわかるけど、近江八幡到着は、琵琶湖大橋から湖岸を走ってなら三十分ぐらいのはずなんだよね。そうなると十時前ぐらいに近江八幡に到着になるはずだけど、
「水郷巡りは有名やけど、あれも二種類あって・・・」
ロングコースの水郷巡りとショートコースの八幡堀巡りがあって、ロングコースなら六十分から九十分、ショートコースなら三十分ぐらいになってるのよね。ここなんだけど、時間と手漕ぎの船に乗っている点から、
「八幡堀巡りで、ほのぼの館ギャラリースペース新町浜から乗ったはずや。橋の写真は明治橋やろ。ここからやったら千成亭も近いねん」
時刻的に考えて先に八幡堀巡りをやってから千成亭に行ったはずだけど、
「ここは編集のためもあるやろうけど、あれこれ考えられるところやな」
近江八幡の次は滋賀県を走行中のシーンになるのだけど、ここの時刻表示が十一時なんだよ。近江八幡に十時前に着いて、三十分の八幡堀巡りしただけだから食事を済ませて行けそうなものだけど、千成亭の開店時間が十一時なんだよ。
「撮影のために頼み込んだにしてはおかしいやん」
芸能人取材だったら開店前の食事は可能かもしれないけど、さすがにカブの女では難しいと思うし、もし頼み込めていたなら、
「それならそれで、もうちょっと食べるはずやんか」
そうなのよね。握りずしが一貫と串一本では少なすぎると思うのよ。あれはなるべく早く出て来るのを頼んでたんじゃないかと思うんだ。
「次のシーンで道の駅で昼食の話もしとったから、絵を撮るためにバタバタで食べた気がするわ」
その次のシーンはびわ湖よし笛道路を快走中と出てたけど、あれはびわ湖よし笛ロードのことで、本当はサイクリングロードになるんだよ。近江八幡駅から北上して、琵琶湖畔まで行き、ぐるっと回って安土駅に至るぐらいのコースになるのよ。
近江八幡のスタートが八幡堀ぐらいになるはずだから、千成亭の前の道路を東に進めば入れるのは入れるけど、あの曲がり角を間違った地点は?
「さっぱりわからんかった。とりあえず山に向かって走っとるから東に進んどるのだけはわかるぐらいや」
実はここからどういうルートで岐阜市に進んだのかがわからないんだよね。近江八幡から岐阜市に行くルートでパッと思いつくのは米原まで北上して関ヶ原を越えて東に進むルートかな。米原からは国道二十一号を走る感じだ。
「そやけど、走ってたんはなんも無さそうな山道で、なおかつセンターラインもあらへん一車線半ぐらいの道や」
だから米原ルートではなさそうなんだ。そうなると可能性があるのは多賀から国道三〇八号、さらには国道三六五号を経由して行ったぐらいしか考えられないんだよ。
「そうやねんけど、国道三〇八号にも国道三六五号にもあんな狭いとこあらへんねん」
そうなのよね。全線走行動画を見たけど無かったのよ。道は快適そうで、バイク乗りなら選んでもおかしくないと思うけど、あの狭い山道のシーンがないのよ。
「近江八幡から多賀に行くのにそんなルートを使ったのか、それても動画が撮られてから道路が改修されたんか」
あんな短い動画では場所の特定は無理だけど、時刻関係を考えるとそれ以上の遠回りは無理そうなのよね。ちなみに近江八幡から岐阜市のナビ上の最短はやっぱり関ヶ原経由のルートになる。
次のシーンがガストでの昼食休憩。でもさぁ、近江八幡でも十一時からのはずだから、あそこで昼食をとる選択もあったんじゃないかな。
「料金の問題とか時間の問題もあってんやろうけど・・・」
あははは、それありそう。当初の予定は八幡堀巡りのイメージシーンだけ撮る予定だったのが、カブの女がどうしても食べたいってダダこねたのかも。予算と時間の折り合いで牛肉の握りと牛串だけで妥協が成立したぐらい。
この日はとにかく暑かったみたいで猛暑日とも言ってたし、道路に時々ある温度計が四十度なんて示していたって言ってた。それもあって冷麺にしてたな。熱いものは食べる気もしなかったのかも。ところであのガストは岐阜市のどこなの。
「あれは岐阜県庁前店になるはずや」