天使と女神シリーズ21 謎のレポート
戦略情報本部が探り出した一遍のレポート。出どころは怖ろしいほど強固なセキュリティに守られた新興教団の本部サーバーです。ですが内容はエロ小説なのか体験談なのか得体の知れないもの。 そこには死んだはずの死刑囚が助け出されるわ、その死刑囚がほぼ完全な性転換を受けるわ、さらにマゾ女奴隷に仕立てるために過激なほどに厳しく調教される様子が赤裸々に描かれています。 あまりの荒唐無稽さにコトリもユッキーも信憑性を疑いますが、シノブがある見方をすれば、これは女神の事件になりうる事を示唆します。 神が関与する可能性がある事件となれば話は変わります。そこから推理を重ねた末にたどり着いた先に知る真相とは。 |
大スランプ状態でした。ここまでひどいのは久しぶりです。趣味でやってるから良いようなものですが、小説家が本業だったら絶望に打ちひしがれてたんじゃないかと思うほどです。 古典的には原稿用紙を破っては捨て、破っては捨てみたいな感じです。PCですか…
熊倉レポートを三十階に持っていく前にミサキちゃんに相談してるんだよ。とにかくこのレポートは最初の方に翆のレイプもあるから刺激的なんだよね。ミサキちゃんはとにかくお淑やかで常識家だし、猥談なんて始まるとすぐに真っ赤になっちゃうんだもの。 いき…
「処女のままマゾ奴隷にしたのは?」 これが最後に残された謎になっちゃうんだよね。まずだけど闇の委員会が月集殿に送っていたのは強姦魔だけで良いはずなんだ。熊倉の最後の晩餐の相手をした女も淫乱地獄への準備が進んでいた連中のはず。 熊倉があれだけ…
ずっと、ずっと引っかかっていたのだけど、熊倉のケースはやはり無理が多すぎるところがあるのよね。簡単に言えばリスクが高すぎるってこと。とにかく秘密を知る関係者が多すぎる。 死刑執行から助け出すためには、少なくとも死刑執行に立ち会った刑務官全員…
翆が熊倉から受けた様々な性暴力、それによる屈辱の中に性奴隷誓約書へのサインがある。一度目はアヌスを守るために口による奉仕を受け入れ、咥えて飲むところまで強制されている。だけど、そこまでして守りたかったアヌスを騙されて無残に貫かれているんだ…
熊倉が中学時代に起こした委員長レイプ事件は検証できた。あれは掛け値なしの実話だ。あんな鬼畜な所業が実際に起こってるんだよ。だけど検証には手間がかかった。それは警察沙汰になってないからなんだ。 そのために熊倉はノウノウと次の女を餌食にしていっ…
闇の委員会は第四の裁判所になるかもしれない。法の平等の下で裁判所で与えられた刑では不足していると判断され、『死刑以上の刑』 これが相応しいとされた囚人を選びゲシュティンアンナの下に送るぐらい。大道以外にどんな委員がいて、それが何人で、どこで…
「太郎の行方はホンマにわからんのか」 「家には住んでいませんし、どこかに就職した記録もありません」 大道の息子の太郎も調べたけど、死亡届が出ていないだけで杳として行方がしれないんだよ。だからと言って、大道家が捜索願も出していない。「妙やな。…
熊倉レポートで気になることはたくさんあるけど、熊倉が生きていてアリサになれたのなら、国とのなんらかの密約を交わしてるはずんだよね。そうじゃなきゃ、拘置所の絞首台から但馬の月集殿本部に連れ出せるわけないもの。 だからどこかで月集殿と国と言うか…
シノブがわかりにくかったのはトイレの話。マゾ奴隷だから何をさせたって良いようなものだけど、あれって変態の極致じゃない。なにが正しい女の排泄よ。そんなはずないじゃないの。女をなんだと思ってるのよ。 だけど熊倉レポートではあれだけの分量を割いて…
熊倉の調教にムチが多用というより、ほとんどムチだけで仕上げられてる感じがするのよね。それも調教が進めば進むほど激しくなるんだけど、どう読んでもアリサになった熊倉はムチを喜んでるよね。 シノブはムチ打たれた経験などもちろんないけど、ムチもあれ…
今日はユッキー副社長も加わって熊倉レポートのお話。「ゲシュティンアンナが性転換してるのは間違いないとして、実際の調教に当たったのはマリと言う女ですよね」 マリは凄腕として良いよね。熊倉の男の心を完璧に女どころか別人に仕立て上げるんだもの。そ…
「支部は」 「東京と大阪を大きな拠点として、全国に十ヵ所ぐらいです」 規模としては新興宗教にしたらそれなりに成功してるぐらいかな。「東京支部と大阪支部は大きいのか」 「五階建てのビルです」 内装とかは豪華みたいだけど、そこら辺は新興宗教だから…
コトリ社長と話してんだけど、「月集殿の本部って但馬やったよな」 「要塞みたいなところです」 四方を山に囲まれた盆地なんだよね。山はそんなに高くはないけど、とにかく険しくて、その盆地にあった村は外との交通がとにかく大変だったそう。「ちょっと変…
「熊倉の監禁場所の推測は」 「月集殿の本部と仮定すれば符合する部分はあります」 月集殿の本部はこじんまりした盆地の中にある。だから熊倉が見た森や山の描写はあてはまるんだよ。でもそれだけじゃ、日本でも他にありそうだけど、少なくとも反していない…
「後半のSM部分も小説にしたらおかしいよね」 「そうやせっかく凶悪犯を主人公にしてるのに、あれやったらサビ抜きの鮨とか、辛子のないおでんとか、七味がないキツネうどんとか、クリープを入れないコーヒーみたいなもんやんか」 クリープを入れないコー…
「この続きは?」 「尻切れトンボやんか」 レポートを読んでいたコトリ社長は怪訝そうに尋ねられたけど。これで精いっぱい。ここまでハックした時点でブロックされ、それからは何度アタックしても跳ね返されている。「シノブちゃんとこがやってもそうなんか…
幾日かしてから、アリサはマリ様に連れられて、食堂を通り抜け、階段を下り、さらに外に出ました。アリサが館の建物の外に出るのは、アリサがこの館に入って以来初めてです。さすがにアリサも胸の高まりを抑えきれません。「ここの掃除よ」 庭には他にも掃除…
今日もいつものように一日を過ごしていたのですが、マリ様はアリサの目をじっと見つめながら、「あなたの名前は」 「アリサです」 マリ様は妙な質問をすると思いました。わたしはアリサ、それ以外にあるはずがないじゃありませんか。マリ様はそんなわたしの…
アリサの日常で話しておかないとならないのは、尾籠なお話になりますが、暮らしていくうえで欠かせない御手洗です。この御手洗もマリ様の教えで欠かせない非常に重要なところになります。 放屁については忘れられない事があります。始めの頃に躾けのまだまだ…
アリサの一日は夜が明ける時から始まります。夜明けはアリサが感じて起きなければなりません。目覚まし時計どころか、時計やカレンダーさえないからです。これも出来るようになるまでにマリ様に体で教え込んで頂きました。 これもマリ様に御許可頂いたもので…
道が見えてきたアリサにマリ様は、「アリサには教養が必要です」 アリサって義務教育だから中学を卒業できたようなもの。それぐらいのバカ。でもそんなアリサにこれから必要なものをマリ様に教えて頂けることになったんだ。これはアリサが進んで行くのに必要…
次の日もマリは部屋に来て女教育を始めた。だが昨日とはオレとは気持ちが全然違う。マリの小言が一つ出るたびにオレはムチの恐怖に震えた。マリの小言の一つ一つがすべてムチになるのは教えられたからだ。 オレは必死なんてものじゃなかった。なんとかマリの…
女になって二日目は朝からマリがきた。そこから浴室に連れて行かれ、部屋に戻れば髪のセットとメイクだ。昨日もやったが、手間はかかるし難しいものだ。女は本当にメンドクサイと思った。それ用の道具は大きなワゴンで運び込んでいた。 ヒールもそうだ。こん…
色々考えておかないといけないが、オレの体が元の男の体の戻れる可能性だ。そのためには、どうやってオレを女にしたのかが問題だ。まず、オレが最後の晩餐で気を失っている間に性転換手術をされた可能性はまずある。 本来ならこれが一番現実的なはずだが、手…
部屋で一人になったオレは、今日起こった事を整理していた。整理するもクソもないが、突然女にされてしまっている。マリは服を脱ぐなと言っていたが、知ったこっちゃない。どうなっているのかの確認がまず必要だ。 服をすべて脱いで調べてみたが、やっぱり女…
「おはようございます。最後の晩餐は終わりました」 メイド姿のマリたちが入ってきた。オレは再び椅子に縛られた。なんとかしようにも、体に力が入らない。痺れグスリが残っているのかもしれないが、とにかく最後の晩餐でオレのすべてを搾り尽くされてしまっ…
御主人様と名乗る優男の言葉を思い返していたが、最後の晩餐の意味は、かつてあったとされる死刑執行前の食事のことだろう。それを今晩食べたら、明日には死刑以上の刑が執行されるはずだ。 殺す前提でないのは信じても良いかもしれない。殺したいのなら刑場…
・・・意識が戻ってきたが頭が重い。それにしても、ここはどこだ。いやその前にオレは生きてるのか死んでいるのか。オレは間違いなく絞首刑を生き延びたはずだ。本当だったら釈放の手続きに入ってるはずなんだ、だが変な注射をされて意識を失った。 手足が動か…
死刑囚が死刑執行を告げられるのは当日のようだ。かつては前日に告げられて最後の晩餐みたいなものもあったそうだが、トチ狂って自殺したのがいたそうで、それから当日告知に変わったそうだ。自殺でも、死刑でも死ぬことに変わりはないと思うが、判決通りに…