謎のレポート(第11話)女としての怯え

 部屋で一人になったオレは、今日起こった事を整理していた。整理するもクソもないが、突然女にされてしまっている。マリは服を脱ぐなと言っていたが、知ったこっちゃない。どうなっているのかの確認がまず必要だ。

 服をすべて脱いで調べてみたが、やっぱり女だ。それもタダの女じゃない。自分で言うのもなんだが、トビキリの上玉だ。顔はこれも自分で言うのも妙だが可愛いし、綺麗だ。文句の付けようがない程の美女としか言いようがない。

 オッパイの大きさや形、綺麗なピンク色の乳首、腰のクビレ・・・スタイルも男なら誰でもヨダレが出るぐらいで良いはずだ。出るところはしっかり出て、締まるところはキッチリ締まってる。メイド服を着ている時はスリムな感じがあったが、オッパイはかなりあるから着やせするタイプと言えばよいのか。

 アソコはパイパンだ。だが綺麗だ、まだ処女なのもあるだろうが、これほど綺麗なアソコは滅多に拝めるものじゃねえぞ。少しビビりながら中も確認した。オレはニューハーフのアソコも知ってるがまったく別物だ。間違いなく本物の女だ。

 それに若く見える。どうだろう二十歳ぐらいだろうか。成熟しきった女と言うより、まだ未成熟のところが残っている感じぐらいだろうな。自分で言うのも癪だが処女の初々しさが溢れてるとでもすれば良いのかしれん。

 オシッコも行った。座ってジョボジョボなのはションボリさせられたが、女のオシッコそのものだ。二度と立ちションは出来そうにない。そう死ぬまで座ってジョボジョボのままだ。

 それはともかく、どこをどう調べても間違いなく本物の女だし、それもトビキリの美少女だ。それに今日、女になったばかりだから保証付きの処女だ。こいつとやりたくない男なんかこの世にいないだろう。

 オレもスカウトで数なんて覚えていねえほどの女を扱ってきたが、これほどの女は見たことがねえぐらいだ。商品ランクとしては松竹梅の松どころじゃなく、その上の桜、そのさらに満開ぐらいしか付けようがない。いくらで売れるか考えただけでゾクゾクするぐらいだ。

 だが問題はオレがその商品になってしまってる事なんだよ。そう売り飛ばす方じゃなく、売り飛ばされる方だ。あははは、もう売り飛ばされてるか、あの御主人様はオレを買ったと言ってたからな。既に売り飛ばされて監禁状態だ。

 だが笑ってる場合じゃない。オレは売り飛ばされてるだけじゃなく、持ち主に死刑以上の刑を受けると宣告されてるんだよ。その刑だが最後の晩餐でも半殺しにされたようなものだし、女にさせられただけでも結構すぎるものだ。だがこれで終わりじゃない。

 最後の晩餐はあれでも歓迎の式典だし、この女にされた体も死刑以上の刑を受ける準備に過ぎないとはっきり言われている、そうだよ、明日から、この体に刑を受けるんだよ。この女の体にな。


 なにをされるかだが、とにかく拘置所の絞首台から助け出すわ、突然女にさせられるわの世間の常識からぶっ飛び過ぎたこの館だから、最終的な何をされるかなんて想像も付かねえよ。だが最後にどうされるかはわからないが、手始めだけはわかる。

 そんなもの簡単だ。男がオレを貫くんだよ。オレが、男に押し倒されて処女を奪われて女にさせられる。他に何があるものか。これだけの美少女を監禁して男がやることはそれしかねえし、やらねえ男なんかこの世にいないぜ。

 昼間に感じてしまった事だが、女から男がどう見えるかだ。ここも本当は弱い方から強い方を見たらどうかだが、とにかくこの女の体だ。どうしたって女の立場で見ちまったし、感じちまったんだよな。

 怖いんだ。これはオレが男だし、こういう女に何をしたいか知り過ぎている部分がある。やりたい事は一つだ。とにかく男は自分のモノを女に突っ込みたい生物なんだよ。そうそうオレのものもデカかったんだ。仲間内では一番と自慢できるモノだった。

 あれで数え切れないぐらいの女に突っ込んできた。やる時は処女であろうが、女子高生であろうが情け容赦なしに力づくで貫いてやった。だが今は逆の立場になっている。あんなデッカイものを突っ込まれるんだよ。

 怖すぎるだろうが。こんな華奢なアソコに入るものか・・・ホントにそう言いたいが、残念ながら入るのだけは知ってるんだよな。オレはこれまで入れて来たし、入らなかった女はいなかったからだ。

 女にさせられる前はカマを掘られるのに怯えていたが、そんなレベルの怖さじゃねえ。こんな小さなところを貫かれてしまうんだぜ。根元まで全部だ。もちろん、それで終わりじゃない。ガンガン突かれまくって、男が果てるまでそれは続く。考えたくもないが、男のフィニッシュも生で中にぶちまけられてしまう。

 それだって始まりみたいなものだ。相手が処女だと男は頭に血が昇る奴が多すぎる。オレだってそうだが一発じゃ終わらない事が多いんだよ。ましてやこれだけの美少女だ、二回戦や三回戦は軽く覚悟しないといけない。

 ここまでも想像したくない話だが、処女を奪われて終わりになるなんてあり得ない。相手は時間限定の客じゃないんだ。こんな状態にされた女はなんでもさせられる。たとえば口だ。咥えさせれるどころか、喉の奥まで突きまくられて男を飲まされる。ああ、そうだよ、オレはそうしてきたからな。

 男に跨らされての腰振りなんか可愛いもので、女のカマだって容赦なく掘られる。掘られるどころか、男にサンドイッチにされて、前と後ろから貫かれる。口だって休ませてくれるものか。女の穴を同時に全部使われるんだよ。

 これも突っ込んでいる男が果てれば終わるものじゃない。果てたら次の男に交代だ。果てて萎えた男を咥えさせられ、立てば突っ込まれるなんて普通にやらされる。それは、その場に十人の男がいれば、十人の男が満足するまで果てしなく続くんだぜ。

 オレはそうやって来たからわかるんだ。もっと凄まじいのもやったが、これぐらいはさせられる。それが男なのは嫌というほど知ってるからな。男としてやるのは楽しくて仕方がなかったが、やられる側として想像するだけで寒イボが立って来るぜ。

 その後に女がどうなるかも知ってるんだよ。最初は抵抗しても、回し尽くしているうちに大人しくなり、言いなりになっていく。そうなったら客が取れるようになり、ベッドで男を搾る商売のところに売却だ。

 オレも男に貫かれればそうなるというのか。突っ込まれ続けているうちに、そうなってしまうと言うのか。誰にでも股を開けるヤリマンになるというのか。男に媚を売り、男を喜ばせ、男を搾り取る生活に満足してしまうとか。

 女がすべてそうだったのは間違いない。だがオレは男だ、なってたまるか。だがその前段階の突っ込まれるのは避けようがないじゃねえか。今日は犯されなかったが、明日犯されても不思議無い。男に襲われたら、この女の体ではどんなに抵抗しても貫かれる。


 そう言えばマリは、オレの体は生理や妊娠こそないものの、女の機能としては完全だと言っていたよな。だからどんな男だって入ると言うことになるが、これって女として感じてしまうって事じゃないのか。

 想像するだけでムカムカが止まらない。オレを貫いた男に女として感じてしまい、女としてイカされてしまうとか。男のイクと感じ方がどう違うかなんて知らねえけど、女のイクは男のイクと違うのぐらいはわかる。

 まず男みたいに突っ込めば必ずイクものじゃねえ。聞いた話だが死ぬまでイカねぇ女もいるそうだし、やるたび必ずイクものじゃねえし、イクの大きさも大小があるぐらいはわかる。そうそう嫌な相手なら簡単にはイカねえんだよな。嫌がる女をイカせるのは手間がかかったからな。

 その代わりイカされると強烈みたいだ。どんだけ強烈なんてわかりようがないが、イカされた女がどうなるかはよく知っている。イク時には体が大きく反応するし、後はホントにグッタリする。目なんかトロンだ。

 さらに大きな違いがある。男は出せば一旦は終わる。そこを無理やりなんてさせられると最後の晩餐状態になる。だが女のイクはどうなってるかは知るはずもないが、連発可能なんだよ。

 あれだけイキにくい時はイキにくいのに、そうだな、どこかでスイッチが入る感じだ。そうなれば何度でもイクし、イッてもイッても終わらないイキまくり状態にも女はなれるんだよ。それこそ目を剥いて失神するまでの狂乱状態になるのまでいる。

 そうされる可能性はある。最後の晩餐に使われた媚薬だ。あれは男に効いたが、女に効く媚薬だってあるはずだ。考えるのも吐き気がしそうだが、男に貫かれながら体は勝手に燃え上がり、どんなに我慢しても最後はイカされまくるぐらいだ。

 それと女はイクと変わる。オレにレイプで女にされ、オレが憎くて仕方がないはずなのに、イカすと従順になる。それもイケばイクほどだ。女なんてそんなものだとしか考えてなかったが、ひょっとしたら女はイクことに大きな意味があるのかもしれない。

 なにかが女の中で変わるぐらいしか思いつかないが、女に取って重要な体験なのかもしれない。そうだな、男を受け入れて次のステップに上がるぐらいの感じだ。どう感じ、どう思うのかなんて想像も付かないが、オレが経験したらどうなるかだ。

 従順になりヤリマン生活が楽しくなってしまうとか。男に飢えて、客が取りたくて仕方がなくなるとか。とにかく頭の中がイクしか考えなくなり、そのためだったらなんでもするようになるとか。あれだな、サルがオナニーを覚えるみたいな感じか。

 こればっかりは、やられてみないとわからないし、オレは女じゃなく男だ。女と同じようになるものか。だが不安は残る。なにしろ女の機能は完全と言うぐらいだから、男の心で抵抗しても体が裏切ってしまう可能性はどうしたって残る。


 そんな事を考えていたら、もっと嫌なことを思いついた。浴室に行くときに廊下に出たが、オレの部屋と同じドアが並んでいた。オレのような境遇の者が閉じ込められているとあの時は考えたが、オレと同じなら寒気がする。

 そうなんだよ、オレと同じなら男から性転換された女になるじゃないか。最後の晩餐でオレを襲った女も元男かもしれない。それを言えばマリだってそうだ。あいつら全部、元男だったに違いない。

 なんてこった。オレは元男に興奮し、反応しまくっていた事になるじゃないか。それも何十発もだぞ。さらにだ、あの連中は完璧に女だ。女にされただけで男が女になんかなれるはずがない。

 あれはオレみたいな元男を心まで女に変えさせられたに違いない。つまり、そう出来る手段を持っていることにある。オレもあなってしまうのか。嬉しそうに男に跨って腰を振るようになってしまうと言うのか。ああしてしまうのがここの目標か。

 この館は狂ってる。男を女にするだけでも十分に狂っているが、そうした女をヤリマン女に変えようなんて狂気の沙汰だろう。でも体はそうされてしまっているのは確認させられた。明日にも男に貫かれるかもしれない。一週間もすれば三本ぶち込まれ、ヒーヒー言いながらイキまくってるしれない。そうなってたまるか。そうなる前に逃げてやる。