怪鳥騒動記:検討会議

『コ~ン』 ここに来るのは好きじゃないけど、プライベート・ジェットを使わせてもらったお礼もあるし、ここなら鳥の情報ももっと聞けそうだから、それほど嫌がらずに来た。今日は五女神の他に・・・あれはミサキさんの旦那のディスカルさんだ。どうして、エラ…

怪鳥騒動記:アンズー鳥

「もしいるとしたらアンズー鳥ぐらいじゃない」 「ユッキーもジュシュルから聞いたんか」 アンズー鳥はシュメール神話に出てくる鳥。エン・リルに仕えていたんだけど、主神権奪おうとして、主神権の象徴である天命の書板を盗み出すって話が残されてる。 「そ…

怪鳥騒動記:騒然

アカネさんがメキシコシティで仕事中に姿を現した怪鳥のニュースは世界中を駆け巡ったんだ。そりゃ、あれだけの人の目の前で何時間にも渡って飛び続け、象まで掴んで飛び去ったとなれば今世紀でも指折りの大事件じゃない。 あの騒ぎの前に牧場の牛が襲われる…

怪鳥騒動記:アカネの冒険

「アカネ、前のワイス化粧品の仕事だけど」 「なにか問題でも?」 「ないけど、単純な奴だな」 なんのこっちゃ。 「ちょっとぐらい押さえたらどうだ」 「なにをですか」 「やりまくって幸せってのをだ」 なんちゅう言い方。 「そうじゃなくて、新婚でルンル…

怪鳥騒動記:四座の女神の恋

交際は順調。釘付けもしたいけど、やっぱりここはステップも大事よね。 「シノブちゃん、そやで。真の恋愛の楽しみは積み上げていくステップにあるんよ。そりゃ、やるのは楽しいけど、それだけが目的やないからな」 「そうよ、やるのは結婚したら好きなだけ…

怪鳥騒動記:売れ残りの会

「シノブちゃん、それって公私混同やで」 「そうよ、仕事相手を口説き落とすってなによ」 でも目が笑ってる。 「ユッキー社長、コトリ先輩。エラそうに仰られますが、柴川教授を口説いた時は公私混同じゃなかったのですか」 「あっ、それは・・・」 「あの時は…

怪鳥騒動記:突撃

今夜も平山先生と。もう三回目。そして今から入るのは、 『カランカラン』 行きつけのバー。ちなみに二人でディナーを食べてから、バーに来たコース。最初の二回はお昼ご飯だったけど、三回目で夕食まで漕ぎ着けた。エヘヘヘ、順調、順調、とりあえず、そう…

怪鳥騒動記:平山博士

シノブは最高情報責任者(CIO)で率いてるのは戦略情報本部。これはクレイエール時代の情報戦略本部を引き継いで発展拡大したもの。ユッキー社長も非常に重視されてて、 『情報を制する者は世界を制す』 クレイエール社長に就任してからずっと力を入れて…

怪鳥騒動記:焼き鳥

そのうち消えると思っていたメキシコの怪鳥だけど、興味本位のテレビ局が『世界なんとか発見』みたいな番組で断続的に取り上げるし、そこで、 『出たっ』 ホンマにそうかないなと思うような不鮮明な、 『衝撃の映像』 これを放映するものだから、なんとなく…

怪鳥騒動記:鳥の話

「コトリ先輩、なに読んでるのですか」 「メキシコの怪鳥」 やっぱり好きだものね。 「怪鳥と言うぐらいですから、大きいのですか」 「そりゃ、大きいで」 「ダチョウより大きいとか」 そしたらニコニコ笑いながら、 「ダチョウもデカいけど、十九世紀ごろま…

怪鳥騒動記:ケツアルコアトル

「シノブちゃん、ケツアルコアトルって知ってるか」 「アステカの神の名前です」 「そうやねんけど・・・」 マヤ文明ではククルカンと呼ばれてるけど、世界を創造した四神の一人。 「これが同時に人の名前でもあるんや」 は? 「神の名前と人の業績がまぜこぜに…

怪鳥騒動記:アステカ暦

今年はシノブがクレイエール入社してから七十六年目、エレギオンHDが出来てから四十一年目、そして夢前遥が三十一歳になる年。シノブはユッキー社長や、コトリ先輩と三十階住まいなんだけど、今夜も酒盛り。 「コトリ先輩、歴女の会の頃が懐かしいですね」…

次回作の紹介

紹介文としては、 メキシコに怪鳥が出現。当初は存在さえ疑われますが、実在の可能性が徐々に高まりシノブも情報収集に務めます。そんな調査の時に出会ったのが鳥類研究家の平山博士。二人は魅かれあいますが、ついに怪鳥はメキシコで仕事中のアカネの前に姿…

昔の遊び

ツイッターで拾ったネタですが、某小学校の冬休みの宿題というか課題に、 昔の遊び これを調べるというか、体験する的なものが出たそうです。ココロは羽子板、凧揚げ、いろはカルタ、双六、福笑いぐらいでしょうか。そういう遊びは私の世代はまだ知っている…

Win10苦戦記2

新しいOSですから慣れるのに時間がかかるのは致し方ないのですが、スタート・ボタンを押すとビローンと横長の画面が出てくるのにウンザリしてました。これも業者曰く、 「我慢してください、そのうち慣れます」 他の環境設定に手を取られて後回しにしていた…

Win10苦戦記

ついにWin7のサポート終了が迫り、アップデートを余儀なくされました。これは去年から言われていまして、Win10がインストールされた新しいPCもスタンバイしていました。とは言うものの若い時と違って、新たな環境構築は億劫でノビノビにしていたのです。 年…

アカネ奮戦記:あとがき

タイムリミットが迫っていたアカネの結婚話です。独身のままにしておくのもあったのですが、やはり結婚させてみたかったです。そうなるとラブ・ロマンスになりますが、どうにもアカネのキャラでは、微妙な心理描写で話を紡ぐには無理がありました。 それとラ…

アカネ奮戦記:華燭の典

式場はツバサ先生と同じで聖ルチア教会。ウェディング・プランはクレイエールの微笑む天使にした。動画はサキ先輩で、写真係はマドカさん。さすがにツバサ先生を来賓として外せないじゃない。だいたいツバサ先生に撮らせると、なにやらかすかわかんないじゃ…

アカネ奮戦記:タケシのデビュー

アカネは溜め込んでた仕事をヒィーヒィー言いながらこなすことになったんだ。 「ツバサ先生、なんとかしておくって話だったんじゃ」 「おう、延期交渉は大変だった。でもスタッフも頑張ってくれてキャンセルは出なかったぞ。ちょっと増えた分は御褒美と思え…

アカネ奮戦記:谷奥温泉

得体のしれないヌエみたいな女神どもだけど。イイこともちゃんとやってる。ユッキーさんはかなりの金額を村営の公衆浴場に寄付したんだよ。ありゃ、かなりどころでなくて、目を剥くぐらいで良さそう。 「あれか。コトリも寄付しといたし」 今までの公衆浴場…

アカネ奮戦記:女神の仕事

フォト・コンテストの審査の舞台裏は奇々怪々だったけど、そこまでやる必要があったのかな。とくにコトリさんが市長に脅しをかけたところ。 「あ、それ。市長がユッキーを怒らせてもたんよ」 「はぁ」 コトリさんたちは赤壁市に入る前に谷奥温泉に泊まってる…

アカネ奮戦記:勝負の綾

でも、あの審査結果がひっくり返ったのは辰巳が動いてくれたからだけど。あれはどういう事なんだろう。そしたらツバサ先生が、 「アカネ、辰巳は慌てたんだよ。辰巳の目的は自分がグランプリを正々堂々と勝ち取ること」 そのために辰巳は参加してるんだけど…

アカネ奮戦記:再審査

セッティングに少々時間がかかったけど再審査が始まった。ツバサ先生はスクリーンに二人の写真を並べて映すように要求した。会場からは、 「うぉぉ」 だろうね。ここまで審査発表はあったけど、写真は明日から展示と言うことで出されてなかったもの。やっぱ…

アカネ奮戦記:審査発表

「青島健です」 「はい、たしかに受け取りました」 タケシはついにやってくれた。アカネも文句の付けようのない出来だと思う。審査結果がどうであれ、タケシはプロだよ。このアカネが認めた正真正銘のプロ。ツバサ先生だって文句を言わせない。 作品の提出も…

アカネ奮戦記:温泉の二人

ほう、ここか。しかしまあ、谷奥温泉の名の通りで、ホンマに谷の奥にあるわ。 「ユッキー。ここの温泉の特徴は」 「ここは長寿の湯として知られてるの」 「なるほど! ユッキーも今年で七十九やもんな」 「コトリだって四十三よ」 あいたたた。寿命が短いの…

アカネ奮戦記:マイ・ラブ

タケシは精力的に撮って回ってる。イイ味出てるよ。タケシはオフィスを出てからカメラを置いてた時期があったけど、今となったら良かったかもしれない。オフィス時代の固さがほぐれた感じがする。どういうかな。弟子が一番苦労するのは、 『写真とはこう撮る…

アカネ奮戦記:知らなかった!

立木さんが教えてくれたんだけど、赤壁市にも天女伝説があるんだよ。良く聞いてみると以前にコトリさんに教えてもらったのと似てた。 だから天女が水浴びした羽衣の泉もあるし、長者屋敷の跡にも石碑が建ってる。天女が処刑されそうな男を天に連れて行ったと…

アカネ奮戦記:作戦会議

城下町フォト・コンテストの規定は大会の四週間前から撮影開始で、大会の前日の十時までに会場に提出となってる。その日に審査が行われて、夕方に発表・表彰で翌日から展示って段取り。 部門毎にエントリーが別れてて、小学生の部、中学生の部、一般の部、そ…

アカネ奮戦記:市長室にて

「市長、辰巳先生が御挨拶に参りました」 「うむ、通してくれ」 市長の観光利権政策に喰らいついて来た一人がシンエー・スタジオ。写真を利権化したいの提案に驚かされましたが、これを受け入れ、市内の観光写真だけではなく学校などの関連施設の撮影の独占…

アカネ奮戦記:辰巳雄一郎

辰巳雄一郎は写真家。その才能は小学生時代から神童と呼ばれ、高校卒業すると赤坂迎賓館スタジオに入門。わずか四年で師範まで取得しシンエー・スタジオに移っています。シンエー・スタジオに入ってからも西川流のプリンスとして注目され続け、三十歳になっ…