シノブの恋:頼朝の移動ペース

なんか歴女の血が燃え盛ってる。吾妻鏡には富士川の合戦の頼朝の所在地をかなり詳しく記録してるのよね。シノブもあの辺の土地勘ないから読んでる時はフムフムぐらいだったんだけど、実際に地図にプロットすると相当なもの。 富士川の合戦に参加したのは平家…

シノブの恋:賀島

『カランカラン』 今日はシノブが少し遅れちゃった。 「待った?」 「ボクも今来たばっかり」 挨拶もそこそこに歴史談義に。今日の焦点は、吾妻鏡の十月二十日の記載で伊集院さんが注目しているのは、 武衛駿河の国賀島に到らしめ給う ここなんだ。前日は伊…

シノブの恋:見守る二人

「コトリ、シノブちゃんだけど」 「うん、面白そうなことやってるで」 ユッキーも気づいたか。 「コトリも参加したいんじゃない」 「今回はやめとく」 参加したいけど、シノブちゃんの恋路を邪魔するのはアカンやろ。それにしても因縁めいてるよねぇ。あのバ…

シノブの恋:富士川の地形

コトリ先輩が言っていた地形の問題に取り組んでる。調査部使えば簡単だけど、それをやったら趣味のムックの意味無い物ね。まずは当時の東海道からだけど、西から進めば玉葉の記録どおりに、 十月十三日 手越駅 十月十六日 高橋駅 十月十七日 蒲原駅 ここも十…

シノブの恋:平家の逃げた日

伊集院さんに三度目に逢ったのは三週間もしてからになっちゃった。さすがは勤務医、忙しそう。その日はシノブが先に着いてたんだけど、 「ゴメンナサイ、ちょっと遅れる」 しかたがないからマンハッタン飲んで待ってたら、 『カランカラン』 やっと来てくれ…

シノブの恋:予習

なにから調べよっか。基本はウィキペディアかな。まずは、これぐらいは基礎知識として知っていないと話にすらならないものね。そしたらコトリ先輩が、 「シノブちゃん、また歴女の会でも作るつもり」 「作りたいですが、さすがにこの肩書じゃ」 「そやねんよ…

シノブの恋:次の週末

『カランカラン』 来てみた。今日もカウンターはいっぱい。一つだけ空いてた席に座って、 「モヒートお願いします」 これはこの店の名物カクテル。先代のは絶品だったけど、二代目にもその技はしっかり受け継がれてる。でも伊集院さん来てないな。やっぱり座…

シノブの恋:バーの出会い

シノブも三十階の住人になっています。つまりはユッキー社長やコトリ先輩との同居生活。ミサキちゃんは結婚して新居に引っ越しちゃったけど、シノブがいるだけでもユッキー社長もコトリ先輩も嬉しそう。 女神の集まる日にはシオリさんも来るし、何故かメンバ…

シノブの恋:四座の女神

今年はエレギオンHDになってから四十四年目になんだよ。夢前遥として入社してからは十年目、結崎忍としてクレイエールに入社してからなら七十四年目。ひょんな事からエレギオンの四座の女神になり、名前こそ夢前遥になっちゃったけど、中身は結崎忍で変な…

次回作の紹介

紹介文としては、 シノブがあのバーでホワイト・レディーを飲んでいると男が登場。これがなんと歴史オタクの医者。コトリと山本との失恋の過去が気になるものの、歴史ムックを重ねながら魅かれて行くシノブ。男は歴史ムックを終えてもアタックがなかったもの…

追悼

小説の登場人物はオリジナルの時もありますが、モデルがいる時もあります。フォトグラファーであるシオリのモデルは私の旧友です。実際にフォトグラファーですし、小学校から高校までの同級生です。ただし恋愛関係になったことは遺憾ながら一度もありません…

記憶の中の体力

雑談五日目です。 たいした話ではないのですが、歳を取れば体力は落ちます。もちろん歳を取っても若い人を凌ぐ体力を見せる方もいますが、平均的には落ちていきます。 落ちる理由は年齢のためもありますが、社会人になると運動する習慣が乏しくなるのもある…

カメラのお話

ここ1年ばかり小説連載だったので、雑談四日目です。 シオリがフォトグラファーの設定で、そこからアカネやマドカの話を膨らませているのですが、あれだけ書いているとカメラが欲しくなります。コンデジは持っているのですが、デジイチかミラーレスクラスが…

売り物になる作品の基準

出版社に認められる作品にどれだけの価値が必要かは気になるところです。出版社はガチの商売であり、慈善事業ではありません。費用をかけて売るからには、そりゃ厳しい基準を設けているはずです。ここで芸術的な評価は置いといて、もう少しドライな基準を考…

自費出版雑感

昨日の話の補足みたいなものですが、本が売れるには、 必要条件:作品の質 十分条件:作品のプロモート いくら優れた作品を書いたとしても、これを世に知らしめ、読者に存在を知らせて買ってもらう作業が必須として良いでしょう。この辺は小説に限らず、芸術…

小説家になろう計画の今

二年前の盆休みに取りかかった「小説家になろう」計画です。小説家になるには、とにもかくにも小説を書かないと始まりませんから、処女作に取りかかりました。書くにはネタが必要なのですが、これだけはアテがあって、歴史ムックにしてみようでした。 とにか…

宇宙をかけた恋:あとがき

言うまでもなく流星セレナーデの後日談的な作品です。流星セレナーデでは、二回目の宇宙船着陸で終っていますが、今回の作品はその後にエランで何が起り、それが地球と再び関わる話としました。 宇宙物の難点は、とにかく時間経過が長くなることです。エラン…

宇宙をかけた恋:大団円

ディスカルは科技研に就職となりました。科技研でもっとも力を入れていて、活気のある部門はエラン技術部門。ここは三十五年前の第二次宇宙船騒動の時に手に入れたエラン宇宙船の委託研究と、第三次宇宙船騒動の時にコトリ副社長が騙し取った、もとい習得し…

宇宙をかけた恋:三座の女神の秘密

わぉ、久しぶりのナレーター役。いつ以来か思い出すのも大変なぐらい。先代は結崎忍、今は夢前遥のシノブだよ。ミサキちゃんが女神の秘書役って設定になっちゃって、シノブはいつもお留守番。 それだけ信頼されてる部分もあるのだけど、とにかく出番が少なく…

宇宙をかけた恋:ミサキとディスカル

ディスカルの病死が発表されました。これであの時のエラン人全員が亡くなった事になります。もちろんこれは表向きで、政府とも打ち合わせの上、日本の戸籍に編入させています。そして、 『コ~ン』 三十階にディスカルがやってきました。迎えに行ったのはミ…

宇宙をかけた恋:あれから三年

宇宙船から脱出できたのは十一人で、浦島夫妻とエラン人が九人でした。ECO管理施設で地球順応教育を受けていたのですが、悲劇が襲います。三十五年前の宇宙船騒動の時のエラン人もそうだったのですが、地球の病原菌に弱いところがあるのです。 エランでは…

宇宙をかけた恋:滅びの宿命

ディスカルの話は何度も言い澱み、時に口をつぐみ、時に涙で絶句してしまうものでした。その度にミサキたちは見守り、ディスカルが落ち着いて話し出すまで辛抱強く待ちました。ユッキー社長は何度も、 「ディスカル、もうイイわ。無理に話さなくたって。わた…

宇宙をかける恋:ディスカルの冒険

なかなか話そうとしなかったディスカルも何回も三十階に招かれているうちに、ポツリポツリと話してくれるようになりました。ジュシュルが不在になった後に急速に勢力を伸ばしたのが、ある種の新興宗教兼政治団体のようなものだそうです。 リル運動とも呼ばれ…

宇宙をかけた恋:傷心

宇宙船には地球人である浦島夫妻も乗っていたのですが、ミサキもあの場で浦島夫妻の存在を伏せました。あの時は社長も副社長も倒れてしまい、少々慌てたのですが、なんとか伏せ切ることが出来ました。 浦島夫妻のエラン経験は相当過酷であったようで、何を聞…

宇宙をかけた恋:後始末

さっそく陣頭指揮に立ったユッキー社長は、まず中田首相を呼んで密談です。 「総理は今後のエラン人の処置をどうお考えですか」 「それはもちろん星際親善の観点から、手厚くもてなす方針だ」 「具体的には?」 「エラン人のための居住施設を作り・・・」 「収…

宇宙をかけた恋:四度目の神戸

クレイエール・ビルから神戸空港に向かいましたが、警察・自衛隊が物々しい警備についています。神戸スカイブリッジの入口で、 「これは小山代表、空港への立ち入りは禁じられています」 「それは誰の指示なの」 「はい警備本部です」 「警備本部に指示した…

宇宙をかけた恋:宇宙船からの連絡

三本の尾を曳いた宇宙船は昼間でもクッキリ見えるようになりました。今のところ尾はそれ以上増える様子はありません。コースは今までと同じ、真っ直ぐに地球に向ってきます。途中微調整もあったようですが、それが出来ると言うことは、エラン船が生きている…

宇宙をかけた恋:来た

ユッキー社長の予言は翌年に不幸にも的中します。例のコースに彗星がまたも突然出現したのです。 「今回はNASAも早かったですね」 「否定するだけ無駄って判断でしょ」 今回の地球側の動きは早かった。ユッキー社長は地球全権代表になり、ECO代表にも…

宇宙をかけた恋:穏やかな日々

ミサキもシノブ専務も翌春に復学。なんとも珍妙な状態で、エレギオンHDは休職で大学生です。そのために二十歳の大学生がエレギオンHDの常務であり、前地球全権副代表ですから、やりにくいったらありゃしないです。 それでもユッキー社長やコトリ副社長の…

宇宙をかけた恋:難しい話

エラン・ブームになってから依頼が殺到しオフィス加納も元気が出てきてるんだ。ただちょっと困るのが、来る依頼、来る依頼が、 『エラン風で宜しく』 そんなこと言われても、そもそもエラン風っていわれてもわかんないじゃない、ツバサ先生に聞いたら、 「い…