ツーリング日和7(第13話)ジョイント・コンサート

ユリたちは仙台のウエスティンに直行。今日はバイオリンとのコンサートだ。二人でやるからジョイント・コンサートと銘打ってある。コウのお相手のバイオリニストだけど五藤穂乃果。若手ナンバー・ワンとも呼ばれる新進気鋭の実力者。さらに美人だから人気も…

ツーリング日和7(第12話)お寺のピアノ

毛越寺まで来たのは観光のためでもあるけどピアノのためでもある。毛越寺の貫主、まあ住職さんのことだけど音楽が大好きみたいで、本堂の前に期間限定だけどピアノを置いてるんだよ。浄土寺庭園を回ってる間も時々ピアノの音がしてたものね。「これだけのお…

ツーリング日和7(第11話)中尊寺から毛越寺

月見坂から中尊寺拝観。やっぱり見どころは金色堂。もちろん初めて見るけど、こりゃ、本当にキンキラキンだ。でも藤原氏時代から残っているのはこれだけ。これだけでも残ったのは凄いけど、やっぱり頼朝に焼き討ちされたんだろうな。「いやそうじゃない。泰…

ツーリング日和7(第10話)平泉幻想

朝は露天風呂の桂の湯に入ってきた。ここは男女別にあるから他の男に裸を見られる心配はない。朝食も頂いて八時過ぎには出発だ。来た道を戻って花巻南ICから平泉前沢ICまで南下。九時には中尊寺の駐車場に到着。 それにしてもコウがあんなに歴史に詳しい…

ツーリング日和7(第9話)鉛温泉の夜

遠野でのリサイタルが終わると花巻に引き返し、宮沢賢治記念館と宮沢賢治童話村を巡ったのだけど、さすがにくたびれた。二日続きの超早起きも応えた感じ。ここまでの走行距離は二百二十キロぐらいだし、高速利用も多かったけど、それでもね。「それは悪かっ…

ツーリング日和7(第8話)コウのピアノ

コウが演奏を依頼されたのは伝承館。南部の曲がり家の中にピアノが置いてあって、庭で聴く感じかな。それにしてもコウも遠野物語に詳しかったな。「まあね。演奏する場所に合わせて曲を選ぶのも重要だから」 へぇ、そんなことを考えてたんだ。単にその日に思…

ツーリング日和7(第7話)遠野物語

翌朝は眠ったと思ったらコウに起こされた。一緒にシャワーを浴びて着替えと荷造りだ。つうのも秋田到着が五時五分なんだ。秋田ではフェリー到着と共に下船が始まるから、それまでにスタンバイしておかないとならないんだよね。 ボーディング・ブリッジから下…

ツーリング日和7(第6話)初体験

コウとの待望のツーリングだけど五時出発ってなによ。フェリーは九時半出航じゃない。「出航は九時半だけど、その一時間前には乗船手続きを済ませなくちゃいけなんだよ。神戸から敦賀まで走り続けて二時間半はかかるからね」 九時半出航なら八時半までに乗船…

ツーリング日和7(第5話)コウ

ユリにも恋人がいる。お母ちゃんとの話に出て来たコウだよ。コウはね、そりゃもうの美男子なんだよ。髪は銀色に染めてる。もちろん若白髪じゃないよ。顔は絵に描いたように端正。でもね、男性アイドルの甘いマスクと言うより、クールでキリッとした感じかな…

ツーリング日和7(第4話)小説家デビュー秘話

お母ちゃんはエロだけど人気小説家だ。ユリが生まれた頃にはすでに売れっ子になってたはず。つうかお母ちゃんはエロ小説家として自立していたからシングル・マザーを選べたんだよな。「ユリは絶対産む気だったよ」 さすがはエロ小説家でも母親だ。「だって、…

ツーリング日和7(第3話)クレカの威力

ユリが侯爵になった時に爵位給をもらえるって話だったんだ。でもさぁ、侯爵になったものの公務免除じゃない。だからお小遣い程度と思ってたんだ。お小遣いでも月に十万円とかもらえたら嬉しいぐらい。 そうそうエッセンドルフ公爵家はリッチ。だって国家歳入…

ツーリング日和7(第2話)迷惑な話

日本にいてエッセンドルフの情報を得るのは難しいのよね。日本から見たら、その存在さえおぼろげな国だし、エッセンドルフから見た日本もそう。せいぜいそう言う国が地球上にあることを知ってる程度の関係。 でもお母ちゃんは情報をかき集めてる。これはユリ…

ツーリング日和7(第1話)ユリ大使

ユリはどこにでもいる女子大生と言いたいのだけど、そうじゃなくなってしまっている。というか、もともと普通じゃないところは少しあったかな。とりあえず未婚のシングルマザーの私生児だからね。 片親で貧乏だったらツボにはまるパターンだけど、ユリの家は…

次回作の紹介

紹介文は、 ひょんな事からエッセンドルフの侯爵になってしまったユリですが、婚約者であるストリートピアニストのコウに誘われて東北ツーリングに出かけます。 コウは毛越寺でピアノを弾いていた飛鳥井と言う男に異常な関心を示します。この飛鳥井は事件を…

阪神の次期監督

まだ六月ですが阪神の次期監督の話がチラチラ出ています。これは成績不振も原因ですが、矢野監督が今年で退任を宣言しているのもあります。現監督がいなくなれば、後釜予測が出ない方が不思議でしょう。 こんなもの蓋を開けてみないとわかりませんが、巷間で…

阪神はアカンな・・・

これから始まるペナントレース。ひしめき合っていななくは、天下のセリーグ6球団、今日は開幕 楽しくなった 開幕9連敗ですからね。スタートダッシュで出遅れるなんてレベルじゃありません。開幕から4月終了時点で9勝21敗1分なのですが、開幕9連敗後だけを見…

キャッシュレス化への試み

世代的にキャッシュレスのツールはカードしかなかったのですが、世の潮流として長い目で見て強まりそうなので、それなりに対応しておくことにしました。 これは決してバカにしている訳ではありませんが、スマホ決済でレジで詰まる高齢者の姿を見たからです。…

スマホの更新

限界なので更新しました。今まで使っていたのはiPhome6Sでなんと私の初スマホ。バッテリーは2年前からかなり怪しくなっていましたが、騙し騙しならまだ使えるのは使えます。ですが先に限界に近づいたのは機種です。 ちょっと前に珍しく新しいアプリを入れよ…

バイク待ち8か月

去年の10月にオーダーしてついに8か月です。ある程度は待たされるのは覚悟していましたが、ここまで長くなるとは予想を超えています。コロナの影響は聞いていますがウクライナの戦争も影響しているかもしれません。ひょっとしたら新型ダックスの影響とか。 …

ツーリング日和6 あとがき

ロング・ツーリングはついに東北遠征を果たしました。かなり無理がありまして、日程だって七泊八日で船中二泊です。それであれば舞鶴から小樽にフェリー乗せて北海道に行かせればと言われそうですが、これはダイヤが悪すぎます。 舞鶴発二三時五十分も乗せる…

ツーリング日和6(第34話)エピローグ

久しぶりにユッキーと茶室で茶飲んどる。「上手く行ったね」 「シノブちゃんにしばらく頭が上がらんわ」 宗瓦の息子の兄の家が青松葉事件の後に復活したのは知らんかったもんな。もっとも紹鴎の直系の血筋なんか江戸時代に絶えとるわ。女系でさえ切れて別の…

ツーリング日和6(第33話)魔性の女

「直樹の本当の意味の女難の相は違った気がする」 そうや美穂や。美穂は顔もスタイルもエエけど、「女には好かれないね」 その代わりに男は群がるやろ。それはエエねんけど、とにかく贅沢が好きや。これかってかまへんねん。贅沢より貧乏が好きな女の方が珍…

ツーリング日和6(第32話)問題解決

今日は二人の運命を変え、切り開く日です。この日のために香凛は心も体も万全の準備を整えました。さすがの直樹も緊張しています。だけど頑張って。香凛の心も体もすでに直樹と一心同体です。一つになった二人に出来ない事などないはずです。「やっぱり凄い…

ツーリング日和6(第31話)一線を越えます

瑠璃堂香凛です。祖父が持って来たお見合い話を嫌ってバイクで逃走。フェリーで出会った竹野さんに助けてもらい神戸のホテルにいます。竹野さんには本当に感謝していますが、第一印象はこの世であれほど怖い人が存在するのかでした。だってフェリーで絡まれ…

ツーリング日和6(第30話)窮地

ボクも気まツーの予定だったが、秋田の前泊だけは決めてあった。あの鶴の湯。なんとかたどりついたものの、ここでも大問題。とにかく人気旅館だから、瑠璃堂さんの部屋が取れないんだよ。泣く泣く事情を話すと、「かまいません。竹野さんは信用できる人です…

ツーリング日和6(第29話)出会い

あの時はビックリした。秋田に向かうフェリーの一日目の午後、コーヒーが飲みたくなりカフェに行ったんだ。カウンターでホッとを注文して出来上がるを待っていたんだけど、突然右腕をつかまれた。 なんだと思って右腕の方に目をやると、これまで見たことのな…

ツーリング日和6(第28話)武野家始末

青松葉事件やけど今回の問題で関係あるのは紹鴎の孫の兄の方の家や。処分されたんはまず一月二十三日に、 『武野新右衛門信邦 斬首』 七十七歳の隠居やで。罪状は、『年来志不正に付、死を賜り候』 粛清に理屈は不要やけど、「武野新右衛門は茂徳時代に重用…

ツーリング日和6(第27話)青松葉事件

帰ってそうそうミサキちゃんから、「コトリ社長、たまってますよ」 覚悟しとったけどテンコモリの仕事を見せられてウンザリさせられた。「ユッキー、コトリに仕事振り過ぎやで」 「コトリが副社長の時にこれぐらい振ってたわよ」 ぐっ、まさにブーメランが突…

ツーリング日和6(第26話)据膳談議

「いるね」 「白羽根警備もアホやない」 もうすぐ敦賀港に着岸やねんけど、十人ぐらいはおるな。「コトリ、どうするの」 「芸がないけど強行突破や」 ボーディング・ブリッジを下りたら寄って来よったから、「おっと、そこまでや。それとうちらのバイクのナ…

ツーリング日和6(第25話)困った

「今晩、やるかな」 「せえへん気がする。あのままやったら、コトリにやらされたようなもんやからな」 それでもやるかもな。やったらエエねん。好きおうてるねんから、誰も文句は言わん。「直樹も気づいてるよ。やってないのは、顔のコンプレックスもあるけ…