いつもの事とは言え・・・

 都知事選挙には多数の候補が立たれております。こんなに候補者が立たれる知事選は東京以外にはまずありませんから、その活力に感嘆しています。

 さて事前運動も含め、この都知事選ではあれは公選法違反行為ではないかと指摘が多々ありました。あんまり話題になったものですから総務省のHPで事前運動にあたる行為を泥縄式にチェックしてみました。要点まで箇条書きで示されていまして、

  1. 選挙が特定していること。
  2. 特定の候補者(将来立候補しようとする者を含む)のためにするものであること。
  3. 当選を目的としてなされる行為であること。
  4. 投票を得又は得させるために直接又は間接に必要かつ有利な行為であること。

 理解としては1.と2.は資格者条件であると見て良さそうです。これについては既に立候補されていますから確定事項として良いかと存じます。

 3.と4.については具体的な違反行為になりますが、それこそあそこまでやっても該当しないのはまさに摩訶不思議です。法律論議は手に余りますが、いかにお役所文書が難解とは言え、神戸「市民」である私には濃い疑惑があるぐらいとごく素直に感じます。

 さらに摩訶不思議なのは、あれだけ疑惑が指摘されてもオールドメディアは殆ど関心を寄せない点もあります。今なんか完全に過ぎさりし些末時にさえ扱っていません。

 だってですよ、もっとあやふやな疑惑でも取り上げて、それこそオールドメディアの総力を挙げて袋叩きにするケースはいくらでも知っています。あれって候補者によって扱いが変わるのでしょうか、それこそ候補者の政治思想がオールドメディアに合致すれば、

    造反有理である
 造反有理はかの大陸の偉大な指導者が起こされた、世界史に残る運動に共鳴して出て来た言葉だそうです。ですからその思想の共鳴者にとっては葵の御印籠より絶対的な切り札とか誰もがひれ伏す金科玉条なのかもしれませが、そうじゃない人には理解不能になります。

 この摩訶不思議な現象は同じ選挙で大量立候補者を立て、掲示板スペースで商売をしている者に対する批判と合わせて考えると興味深いものがあります。

 あの手法は批判も多いですし、私も好ましいものとは思っていません。だから指摘するの自体は良いのですが、あの行為はそれでも公選法違反にならないそうです。いわゆる法の穴にはなりますが、現時点では合法行為です。

 合法行為ですから、これからを考えて法の対応が必要をアピールするのは良いとして、公選法違反疑惑にあれほど無関心なのがやはり理解に苦しみます。もっともこれは理解に苦しむのが厨二病で、

    いつも通りの平常運転。今さら目くじら立てるのは大人げない
 こうしないといけないのかもしれません。だって選挙戦術の一つであるネガキャンでもあまり聞こえて来ないからです。とにかく政治は複雑すぎます。あくまでも外野の神戸市民ですが欲しい都知事は、

のさばる悪を何とする 天の裁きは待ってはおれぬ
この世の正義もあてにはならぬ

 これは公選法疑惑じゃなく東京都が関わる公金適正使用問題です。公金を受け取って使った事のある人なら誰でもわかると思いますが、公金の取り扱いがどれだけ大変なのかはよく知られているところです。

 この恨みつらみはいくらでも話は集まるでしょうが、何故にあれほどのウルトラ特別待遇がこの世に存在するかの問題です。どうしてそうなっているのかの理由を知りたい人は私だけではないはずです。上記のセリフは、

闇に裁いて仕置する
南無阿弥陀仏

 こう続きますが、闇で仕置きは公序良俗に反しますから、それが出来る人が当選し知事になり采配を振るわれたら良いなぐらいを願っています。