東京都知事選の外野の感想

年明けのブログ再開で気合を入れていたのですが、先週は金曜日で息切れ、なかなか難しいものです。今日も危ないのですが埋め草ネタでお茶を濁しておきます。

前知事が突然と言って良い経緯で辞職され、降って湧いた様に起こった選挙です。地方選挙とはいえ首都東京ですから、さすがに盛り上がっているようです。どうも一番最初に動いたのは前宮崎県知事。維新での待遇が悪かったのか、議員辞職し出馬の動きを見せておられました。ただこの人も賞味期限が切れているのか、出馬の動きを示したものの誰も乗ってくれなかった様です。いわゆる「政治状況を見極め」の判断で今回は出馬を見送るんじゃないかと思っています。まあ土壇場で出るかもしれませんが、出馬しても実態的には泡沫かな?

順番はよく覚えていませんが、元航空幕僚長。この人は本気で出馬するようです。この人もまた正直なところ当選には遠そうな気がしていますが、この人の出馬で身動きが取れなくなったのが維新じゃないかと思っています。維新は元宮崎県知事に乗らなかったのですが、元航空幕僚長には代表がそうそうに乗っちゃったと言うのがあります。党とは関係ないの声明を出してはいますが、代表が動いてしまったのでは後は非常に動きにくくなります。維新もそろそろ野合の2頭体制をどうにかしなければならない時期じゃないかと思っています。もっとも2頭体制を解消しても展望があるかどうかは・・・存じません。


与党は迷走です。たぶんあれこれ打診したはずなのですが、結局のところ全員に袖にされたようです。現在の政権は安定し、都知事としてではなく議員としての活躍に皆様未練が強かったぐらいに解釈しています。平たく言えば、次の国政選挙も勝てそうの前提で、それこそ次やその次の総理の椅子、もしくは有力閣僚で手腕を揮う方に期待しているぐらいでしょうか。都知事の椅子の評価は政界的には「あがり」の一種らしく、現在の政治状況では魅力的と言えなかったぐらいと思っています。選挙なんて3年後にどんな風が吹いているかは誰にも予想できないところがありますから、この判断が吉と出るか、凶と出るかは神のみぞ知るです。

そこでヒョッコリ出てきたのが元厚労相。出てきてみれば「ちょうどよい」ぐらいの人材とも言えますが、この人は経歴に傷があります。元厚労相厚労省時代の活躍で次期総理候補の声も一部に出たぐらいですが、与党を切り捨てて新党を作っています。与党退潮の予想は当たっていましたが、一方で自分の新党は膨らまずに泡沫化です。でもって与党はその次の選挙で復活。当然ですが厚遇されるのは冷や飯時代を耐えた者で、日和って逃げた者の評価は低くなります。他にタマを用意できなかった与党はガタピシ言いながら支援しているぐらいの関係でしょうか。それでも現時点では本命かな?


腐っても民主は与党以上に迷走、いや昏迷状態です。与党も打診者全員に袖にされましたが、今の民主に担がれるのは御免蒙るで名前さえ殆ど出なかった気がします。そんなところに救世主が現れます。これがなんと元首相。首相まで務めた人物(都知事以上にあがりの役職)が都知事はどうかの意見もありますし、元首相が落選なんてのもあんまり見たくありませんが、出馬すれば元厚労相の有力な対抗馬になるとは思います。他に選択枝などあろうはずもない民主は乗ります。たとえ元首相が嫌がっても強引に乗っかると思っています。

元首相には元宮崎県知事と違い他にも豪勢な応援団がいるようです。たとえばどうも今回の出馬の立役者の気配がある小泉元首相。小泉元首相は今の与党と一線を画しているようです。ですから小泉元首相が動いても与党が乗る話にはなりません。他には菅元首相。他に勝手連でも乗って来そうなのは例のあの議員ぐらいでしょうか。小泉元首相はともかく、民主も、菅元首相も、あの議員も元首相は乗ってもらいたいのでしょうか。個人的には後押しと言うより、足枷とか重荷に見えてしまうのが不思議です。どうせなら出馬表明するなら元厚労相の前にすべきだった気もしています。そうすりゃ、ヒョットして自民も相乗りなんて線もでたかもしれないと思っています。言うても元首相ですから。にしてもホントに出るのかなぁ? なんとなく最後は下りそうな気もしないでもありません。


本命と対抗のどちらが勝つのかは結果を見ないとわかりませんが、直接関係のない外野から見ればどっちでもOKです。国政選挙ではなく私には投票権のない地方選挙ですから。それにしても書きながら思ったのですが、「元職」の肩書、それも豪勢な「元職」が多いのにちょっと苦笑しました。