一有権者からの感想

 選挙ですから有権者として結果を受け入れます。現地に住んでいますが感想としては異様な選挙戦でした。まさか地元で都知事選みたいなものが展開されるとは夢にも思ってなかったからです。

 選挙に至った経緯は周知ですから省略しますが、序盤戦は稲村氏で決まりの流れでした。理由はなんとなく無難そうです。後から考えると、なんとなく無難が最後の綾になった気がしています。

 選挙戦術の特徴はネット活用の進化でしょうか。双方の工作員がウンザリするぐらい湧いていました。あの辺の規制はあってないようなものですから、これからの選挙でも登場するのでしょうね。

 それと個人的に斬新だったのは、自分が当選するためじゃなく、誰かを当選させるために立候補する戦術です。既に誰かを落選させるために立候補はありましたが、こういう選挙戦術もこれから増えて行くのでしょうか。

 流れが変わったのはあれこれあったのでしょうが、個人的には稲村氏の戦術ミスもあった気がしています。優勢と見て油断したのか、それとも追撃に焦ったのかは外野からは不明ですが、後半になるほど党派色が濃くなっています。

 この辺は総選挙の直後の判断もあったのかもしれませんが、なんとなく無難であった稲村氏に色が付いてしまったと感じました。あの色は好き嫌いがかなり分かれます。私は色が濃すぎる人を好みませんし、あの色は好みじゃありません。

 結果は接戦ですが前知事の再選です。とにもかくにも受け入れなければならないのが有権者です。ここも割り切って考える事にしました。県職員とか終盤に稲村氏支持を打ち出した市長たちは災難でしょうが、タダの県民にはあんまり関係のないことです。

 あえて考えると埼玉県化のリスクが減ったぐらいのメリットはあったと考えるようにしています。なんかスケールはショボイですが、米大統領選挙の劣化版の結果を見ている気分です。とにもかくにも知事選は終わりました。