ツーリング日和25

中学の同窓会で再会して恋に落ち結婚した千草とコータロー。新婚生活に戸惑いながらも新しい生活を築いていきます。夫婦になっても変わらない趣味がツーリング。そのツーリング先で偶然出会ったのがコータローの初恋のマドンナ。それに動揺を抑えきれない千草がいました。さてコータローはどう動くのか。

ツーリング日和25 あとがき

ツーリング日和24の後編ですが、ネタに詰まってるのもありますが、どうしても結婚後の後日談が書きたかったのもあります。前編では定番のブサイク女がイケメン男に惚れられ結婚するある種のシンデレラ的なお話ですが、あの手の話のラストは、「いつまでも幸…

ツーリング日和25(第37話)千草は幸せ

はっ、どういうこと。「千草は京本を知ってるやろ」 そりゃ、知ってるよ。幼稚園から中学まで同じだもの。「末次さんの大学の時の彼氏や」 えっ、まさかのまさかだ。京本君は頭が良いから明文館には行ったけど、中学でもバンド組んでたぐらいで、「ああいう…

ツーリング日和25(第36話)内牧温泉

この温泉は阿蘇神社の北西ぐらいかな。温泉としての歴史は明治の頃に井戸を掘ってたら温泉が噴き出したのが始まりみたいで、今では三十軒ぐらいの宿があるし、共同浴場も十か所以上あるそうだ。 それだけの規模があるのに温泉街とか、歓楽街的なものは形成さ…

ツーリング日和25(第35話)ミルクロード

阿蘇神社での休憩も終わったから、「メシや」 阿蘇神社の参道も変わってるんだよね。参道ってさ、普通は参道の先に本殿とかあるじゃない。けどね、阿蘇神社って横切りるような参道なんだよ。これってどうしてなんだ、「阿蘇神社の勝手や」 それで済ますな。…

ツーリング日和25(第34話)阿蘇神社

絶景の連続に似つかわしくない話題で盛り上がりながら、やまなみハイウェイを走り抜けて、ここは阿蘇市って言うのか。まんまの市名だな。コータローの趣味に付き合って阿蘇神社を参拝。「そうやって人のせいにするな」 ここも古い神社みたいで七代の孝霊天皇…

ツーリング日和25(第33話)やまなみハイウェイ

さんふらわあで大分に向かう航路は二つあって、一つは神戸から大分港に行くもので、もう一つは泉大津から別府港に行くものだ。神戸から見ると同じようなところに着くのだけど、「大分港は大分市で、別府港は別府市やねん。距離で言うたらマンションから須磨…

ツーリング日和25(第32話)さんふらわあ

ツーリングから帰った夜に、「とろでやが、再来週末に休みを取れへんか」 なんとかなると思うけど、「ガッツリお泊りツーリングしようや」 それは嬉しいけどどこ行くの?「ツーリングの西の聖地や」 えっ、本気なの。まず東というより北の聖地は北海道なんだ…

ツーリング日和25(第31話)なんか妙だぞ

この後は今日のツーリングの話になったのだけど、末次さんは加西から福崎を回って生野街道を北上して来ていた。別に変なルートじゃないけど、それを聞いたコータローの様子が少し妙だ。 コータローは今日走ったルートを話したのだけど、えらい力が入ってる。…

ツーリング日和25(第30話)ウンザリ話

千草の思いとは裏腹に話題は末次さんの離婚話に。まあ、そうなるよね。千草だって相手が末次さんじゃなかったら根掘り葉掘り聞きたいもの。馴れ初めは新入社員であった末次さんと教育係になった元旦那の関係からか。 社内恋愛ならよくあるパターンだ。もっと…

ツーリング日和25(第29話)試練は突然訪れる

スッキリして戻ってきたら、衝撃の光景が目に飛び込んで来た。あいつは誰なんだ。女が親し気にコータローと話してるじゃないか。なんだよ、なんだよ、この展開。千草と言う妻がいるのに白昼堂々ナンパかよ。 それもだぞ、トイレに行って帰って来る間に手を出…

ツーリング日和25(第28話)お出かけツーリング

千草たちの家からツーリングに出かける定番の新神戸トンネルだけど、箕谷から御坂ぐらいまでは変えようが殆どない。「岩谷峠を越えるか、木見の方に行くかぐらいやろ」 他は押部谷に行くぐらいだものね。御坂から志染小学校の信号を曲がりネスタリゾートの前…

ツーリング日和25(第27話)コータローの好み

コータローにも女性遍歴はある。「遍歴言うな。なんか遊びまくってたみたいやんか」 そうでしょうが! 千草なんてコータロー一筋で、「都合の良い結果だけで語るな」 そこはともかく、「それで逃げるな」 悪いが逃げさせてもらう。問題なのは結婚してもコー…

ツーリング日和25(第26話)ノロケ

ツムギちゃんとは西宮でバイバイした。もう東灘まで帰って来ちゃったね。楽しかったお泊りツーリングもこれで終わりか。あれこれあったけど、また日常に帰っちゃうのか。「今回のはな。そやけど二人の旅は終わってへんで。終わりはな、次の始まりに繋がるん…

ツーリング日和25(第25話)帰り道

二段ベッド部屋に帰ってから寝た。なんだかんだでくたびれたもの。もちろん本当の意味で寝たよ。だってこんだけ狭いと無理あるし、「壁かって頼んない」 防音壁と思えないものね。南港には六時着なんだけど朝食はどうなるのかと思ったらちゃんとあった。レス…

ツーリング日和25(第24話)フェリーにて

ここはカフェテリア形式なのか。どうも並べてある小皿から好きなものを取って、メインは後ろのパネルにあるのを選ぶで良さそうだ。色々あるけどスマ漬重ってなんだろ。「スマカツオとちゃうか」 カツオの一種なのか。「遠い親戚ぐらいみたいや」 いわゆるカ…

ツーリング日和25(第23話)しまなみ海道

のんびりと千光寺公園を楽しんでから、いよいよ、しまなみ海道だ。とにもかくにも目の前の向島に渡らないといけないのだけど、渡船で渡るのか。「橋でも渡れるけど、こっちの方が風情があるで」 そう思った。そこから因島大橋を目指すのだけど、へぇ、こんな…

ツーリング日和25(第22話)尾道旅情

竹原からも国道一八五号で海岸線沿いを東へ、東へ。三十分ほどで三原に着き、さらに東に。道は国道一八五号か国道二号にいつしか変わり、竹原から一時間ちょっとで尾道だ。「あそこやねんけど右に入られへんから、次の信号でターンするで」 ちょうど宿の前ぐ…

ツーリング日和25(第21話)竹原

大和ミュージアムを見たついでに海上自衛隊呉資料館、愛称てつのくじら館も見て、そこの海軍カレーで昼食にした。軍隊と言っても海軍カレーを楽しんだり、震災とかで活躍してくれる程度が嬉しいよ。ここからだけど、「江田島までは時間があらへん」 呉からは…

ツーリング日和25(第20話)大和ミュージアム

宮島から呉までは休憩時間も含めて二時間弱ぐらいかかったかな。広島湾をぐるっと回る感じになるものね。呉で目指したのは大和ミュージアム。これはコータローの希望だよ。気持ちはなんとなくわかるんだ。 男の子ってああいう軍艦とか、戦車とか、戦闘機って…

ツーリング日和25(第19話)アートの世界

朝の宮島だ。これを見れるのが宮島に泊まったメリットだよ。そうそう、旅館の楽しみと言えば朝食もある。これだけでお昼の和定食千五百円ぐらいの価値は余裕であると思うのよね。支度も整って出発だ。 フェリーで宮島口に渡って、まずは昨日の道を戻ることに…

ツーリング日和25(第18話)晴嵐会病院

ツムギちゃんの家出の理由は、気が乗らない縁談からの逃避行で良いと思うけど、相手は誰なの。「事業拡大の一環になるのですが・・・」 へぇ、医療事業に手を広げようとしてるのか。「あんな分野に手を出す神経がわからんわ」 コータローも中の人みたいなもんじ…

ツーリング日和25(第17話)ツムギの家

今回のツーリングの目玉みたいなところだから、かなり時間をかけて回ったんだ。だから、もう十四時をだいぶ回って十五時に近くなってる。ここでの問題はツムギちゃんがどうするかなんだ。 千草たちの推測ならツムギちゃんがやってるのは出たとこ勝負の旅行の…

ツーリング日和25(第15話)旅は道連れ

居酒屋からホテルまでも送ることにした。どこのホテルかと思ったら同じじゃない。なるほど、だから外に食べに出てたのか。見かけによらず本格派のバイク乗りじゃないか。「なにをもって本格派って言うんや」 そんなものノリと気分に決まってるじゃないの。部…

ツーリング日和25(第14話)出会い

道後麦酒館は立地的には観光客向けだと思うけど、居酒屋スタイルでもあるからお高く止まった店じゃないのよね。そこが気楽で良いのだけど、あれ良くないよ。「どこでもおるんやな」 カウンターで若い女の子が一人で飲んでるのだけど、そこに絡みだしてる男の…

ツーリング日和25(第13話)松山

西条に戻って来て再び国道十一号で西へ、西へ。さんざん検討していたオレンジフェリーが着く東予ってところも西条市内になるみたいだ。たしかにここまでフェリーで来ていたら四国カルストだって行けたかもだよな。西条から山越えと言うより丘越えで松山だ。…

ツーリング日和25(第12話)愛媛へ

今の時刻は草木も眠る丑三つ時。「それちゃうで。丑三つ時って今やったら三時ぐらいや」 コータローに教えてもらったのだけど、昔の人は夜明け前と言うか、東の空が白みかける寸前を一番夜が深い時にしたそうなんだ。それより早いけど真っ暗な夜道だ。「これ…

ツーリング日和25(第11話)オレンジフェリー

「オレンジフェリーを使おうと思うんやが」 反対。あれってどこから出ているのか知って言ってるの? 大阪南港だぞ。大阪南港って大和川の河口じゃないの。大和川を渡ったらそこは大阪市を越えて堺市だ。なにが悲しくて下道で大阪市を北から南まで縦断しない…

ツーリング日和25(第10話)排気量マウント

バイク界には排気量マウントなるマウンティングがある。「ナンシーおじさんもおるで」 これは排気量が大きいバイクが正義とするだけでなくて、排気量の小さいバイクを貶してマウントを取ろうとする連中だ。「中型でもやられるらしいからな」 小型ならボロク…

ツーリング日和25(第9話)思い付きには無理がある

翌日は予定通り徳島城に行き、阿波踊り会館を訪れ、ロープーウェイで眉山に登って高松に。ジャンボフェリーの十四時の便だからこれぐらいが限界だった。観光はそれなりに楽しかったけど、せっかく徳島まで来てるのになんか不完全燃焼だ。「今回はしゃ~ない…

ツーリング日和25(第8話)徳島へ

なんか事前のテンションが上がりにくかったけど、隣接府県制覇の野望は燃え上がり出発だ。とにもかくにもモンキーで四国に渡らなければならないのだけど、これはどう考えてもジャンボフェリーしかない。 二便利用で十三時十五分高松着だけど、こんな時刻から…