ツーリング日和30(第25話)岐阜市から高山市への推測

 岐阜県庁前店のガストは国道二十一号沿いにあるのだけど、そうなだ岐阜市を東西に抜けるバイパスみたいな道かな。ここのガストと特定できた理由は、

「昼食が終わって走り出したシーンに岐阜県美術館、岐阜県図書館は右って道路案内が見えたんよ。そうなると県道七十七号を北上しとることになるやん」

 県庁前店のガストは県道七十七号に入る角の少し手前ぐらいにあるからそこしかないはずよね。ここで時刻関連なんだけど、ガストを出たのが十四時になるけど、

「ガストで四十五分の休憩をしたとなっとるから」

 十三時十五分ぐらいにガストに到着したことになり、近江八幡からざっと二時間ぐらいで到着したぐらいかな。国道三〇八号から国道三六五号で走ったとしたら。

「ナビの概算やけど九十三キロで二時間十五分となっとるから、ノンストップやってんやろな」

 そうなるよね。ちなみに関ヶ原ルートなら七十五キロ、一時間四十八分か。どっちが良いかは実際に走ってみないとわかんないかな。それと、

「郡上八幡ルートにしとるんよな」

 岐阜市から飛騨高山を目指すなら、岐阜市を横断して国道四十一号に入り下呂温泉経由で飛騨高山を目指すルートもあるのよ。

「これに関しては郡上八幡ルートの方がナビ上は近いわ」

 これも注釈が必要で、岐阜市から国道一五六号で北上した場合になるのよね。というのもカブの女は国道一五六号ではなく国道二五六号を北上してるってレポートしてるのよ。

「県道七十七号を道なりに走って行ったら国道二五六号に入れるみたいやから、最初からそういうプランやってんやろ」

 この国道二五六号の走行シーンだけど時刻は十五時十分なんだ。昼食休憩を終えて出発したのが十四時だから一時間十分後ぐらいになるけど、ここがどこかはわかんないな。

「いやわかるで」

 へぇっと思ったけど道路脇に読み取りにくいけど神明温泉のなんとか嶋まで十八キロと出てるのよ。これは神明温泉の湯元すぎ嶋だと特定出来るから、そこから十八キロぐらいの地点とわかるけど、

「これも特定できた。この辺や」

 ここまで来ると執念だな。ガストからその辺まででナビで一時間ぐらいだから時刻的にも合いそうだ。あの時には次のアイスクリーム休憩まですぐみたいな印象だったけど、

「道の古今伝授の里までナビで四十五分ぐらいやねん」

 そうなるとアイスクリーム休憩の道の駅には十六時ぐらいの到着になりそう。そこでアイスクリームを楽しむシーンがあって、その次は岐阜の山道なんだよね。これが十七時十五分だけど、これって国道一五六号のどこかだよね。

「これも特定できたで」

 冗談でしょ。コータローが注目したのは左手に移っていた工場風の建物で、

「田代建築や」

 ストリートビューで確認すると同じ建物だ。でもってここは道の駅からすぐそばで、

「道の駅で一時間以上は休憩しとった事になる」

 そうなる。なおかつだけど、

「あの道の駅やけど国道一五六号から少しだけ引っ込んだとこにあるねん。でやが、その前の道を走って行くと田代建築もあるんやが・・・」

 やまびこロードって呼ぶらしいけど、これは国道一五六号の裏道みたいな位置づけになるのだとか。とにかく信号が少ないらしく、適度なワインデイングもあり、なにより空いてるからバイク乗りが集まってくるところで、

「地元ライダーの定番コースみたないとこみたいや」

 なるほど、ここを走りたいからあの道の駅でアイスクリーム休憩を取ったのかも。でもだよ、どうしてあんな愛想の無い紹介を、

「予定が狂うたんやろ。いくら夏でも十七時を回ったら日が傾いて来るやんか。つうか、道の駅で大休止を取ってやまびこロードのエピソードをカットするか、それとも・・・」

 酷暑の中のツーリングでカブの女もかなりヘバっていたのは最後の夕食シーンでわかるのよね。道の駅でそれこそ気力も体力も尽きかけてたから、あそこは大休止を取らざるを得なくなったのは十分に考えられる。

「熱中症もヤバかったかもしれん」

 その次が高山市内に入ったシーンになるけど、

「あそこも特定できた」

 ヒマ人だ。あのシーンは左手に川が見えるけど、高山市内に西から入って、そうなるのは川上川のところだって目星を付けたみたいで、

「ほら同じや」

 ストリートビューと確かに同じだ。道の駅からはナビで一時間半ぐらいだから時刻的にも合うのよね。宿到着には十九時を回るぐらいかな。京都出発が八時ぐらいだから延々十一時間か。

 大休止が近江八幡の一時間、ガストの四十五分、道の駅の七十分ぐらいで計三時間ぐらいかな。近江八幡は当初の予定通りだろうけど、

「ガストは三十分、道の駅も三十分ぐらいのつもりやった気がするねん。それやったら高山の宿に十八時ぐらいになるやん。あの日の予定外は道の駅やったんちゃうかな」

 それでも猛暑の中を十時間以上走り続けるプランは若さだよ。

「千草も若いと思うとったが・・・」

 同い年だ。生まれ年こそ千草の方が早いけど、たったの十一日ちがいの同学年だからな。千草相手に年齢マウントは通用するものか。それはともかく京都からでも高山は遠いな。ましてや千草たちは神戸からだぞ。季節を替えれば暑さは凌げるだろうけど、

「一日で行くのは無謀や」

 そう思う。