一の谷異聞

 山学歴研ではビッグプロジェクトが動いていて、ナオキとテツヤも参加する事に。その指導についたのがカノンとミル。ナオキとテツヤは二人に恋心を抱いており、お近づきになるチャンスと小躍りします。  プロジェクトは山学歴研の一の谷合戦への仮説の再検証だったのですが、これがぶっとび仮説で付いて行くのが大変になります。歴研仮説とはなにか、それが生まれた経緯、さらには歴研がここまで総力を挙げて再検証する理由はなんなのか。それより何よりナオキとテツヤは先輩にアタックできるか。

一の谷異聞(第7話)源氏の戦略

連れて行ってもらったのはラーメン屋さん。食べた瞬間にテツヤが、「甘いぞ」 甘いラーメンなんて初めてだし、甘いラーメンがあるなんて、「播州ラーメンって言って、ご当地ラーメンだよ」 「ここのは、まだ甘くない方かな」 何軒かあるようだけど、もっと甘…

一の谷異聞(第6話)三草山

小野原から西に向かったけど、左側に見えるのが和田寺山のはずだから、この辺に平家の先陣があったのかも。峠と言うより丘越えぐらいで、下ってくると谷間か。ここも田んぼがあって集落が昔からあった気がするな。そこからまた登って下るとまた谷間だ。「鴨…

一の谷異聞(第5話)焼き討ち伝承

小野原がどのあたりまで指すかはわからないけど、おそらく南の端ぐらいじゃないかな。西の山の麓を少し登ったところにあるお寺に連れて来られたけど和田寺ってなってるけど、「これは『わだでら』じゃなくて『わでんじ』だからね。源平合戦の頃にはあって、…

一の谷異聞(第4話)小野原

コンビニの駐車場で待ち合わせをして、「さあ行くよ」 六甲山トンネル越えか。あそこは小型バイクでは厳しいところだけど、先輩たちのバイクの方が速い気がするな。腕の差かな、それとも何かカスタムしてるとか。「それもあるかも知れんけど、純粋に体重差ち…

一の谷異聞(第3話)予習会

「現場を走っただけではわかんないだろうから予習だけしとくね」 東雲先輩と西海先輩の二人がかりだ。一の谷の合戦前の状況だけどまず木曽義仲が宇治川の合戦に敗れ、近江の粟津で討死してる。これが寿永三年の一月二十日なのか。そこから京都に戻って来たの…

一の谷異聞(第2話)ビッグプロジェクト

夏休みにバイクの免許を取り、バイクも手に入れて、「ラクやな」 前期とは雲泥の差だよ。まさに文明の利器って感じ。さて、大学と言えばサークルだけど、ボクが選んだのは歴史研究会だ。「オレは旅研派やけど」 これは歴研の設立経緯もあるみたいで、当初は…

一の谷異聞(第1話)バイク選び

「クルマで来た時もゴッツイ坂やと思うたけど、歩きやったら地獄やな」 こいつはテツヤ。ボクと同じ山之上学園大の新入生だ。山之上学園大は大学より附属の中高の方が有名と言うか、「高校の附属大学って言うのも多いわ」 とくに高校は阪神間どころか、全国…