選挙特番雑感

この話題も毎回同じで食傷気味だと思いますが、お付き合い宜しくお願いします。記憶が曖昧なんですが、かつては選挙特番はNHKだけだったように思っています。ただ総選挙の開票となるとさすがに注目が集まりますから、いつしか各局横並びで、どこを見ても選挙特番なんて様相に変化したと思っています。今年はどこかがサッカーを中継していましたが、あれもたまたま重なってしまったとするのが実相のように思っています。

横並びになると競争が始まります。つうても選挙番組ですから、視聴者に差をつけようと思えば「当確速報合戦」になってしまったようです。他所の局より早く当確を決める競争です。他局がやればすべてが追随します。これもNHKまでハズレをやらかして問題になったりしましたが、問題を受けて当確速報に慎重と言うか時間をかけるのではなく、より早くは続けられる一方で、ハズレをなくす方向の努力です。

わかってはいるのですが、見様によっては異様な光景になっていました。夜8時から実際の開票が行われているのですが、ものの20分程度で自民に200議席以上が当確となっていた局もあったように覚えています。カラクリのタネは

やったら悪いとは言いませんが、早すぎるだろうです。夜9時ごろには完全に大勢がわかってしまい私は寝ました。早い時点で選挙結果がわかるのは良い事かもしれませんがチト極端な気がしています。

お蔭でと言ったら良いのでしょうか。当選者も例の「当選バンザイ」をどの時点で行うかは大変そうに思っています。選挙番組のもう一つの見せ場は当選者の喜びの声を伝えることです。速報合戦が過熱した初期の頃には、ある局の当確が報道されても選挙事務所が閑散としているなんて風景もあったぐらいです。最近は心得ているのか開票と同時に事務所に支持者は詰めているようです。そりゃ開票5分とか10分で当確なんて事も珍しくもなくなったからでしょう。


別にテレビ局の事を心配する義理も無いのですが、これだけ実際の開票に関係なく当確が出されてしまうと、特番を2時間も3時間も特番をやる意味が乏しくなります。選挙特番を見る関心は様々でしょうが、一番の関心は「どこが勝つのだろう」だからです。視聴率的にはなかなか大勢が判明しない方が、視聴者の興味を引っ張れると思うのですが、ものの30分でわかれば関心は急激に薄れてしまいます。

とはいえ1局が遅くしたところで、他の局が早ければそっちを見たくなるのは人情ですから、もはやどうしようもないのかもしれません。個人的には翌朝のニュースでようやく大勢が判明するぐらいでも構わないと思っています。せめて開票率が30%ぐらいになり、出口調査による予想と相違ない事を目に見える結果で示してから当確でも良いとは思っています。これはオッサンの愚痴なのかもしれません。


最後にオマケですが、民主政権の歴代厚労大臣・副大臣政務官ですが、

歴代 大臣 副大臣 政務官
氏名 当落 氏名 当落 氏名 当落 氏名 当落 氏名 当落
先々々代 長妻昭 当選 細川律夫 落選 長浜博行 参院 山井和則 当選 足立信也 参院
先々代 細川律夫 落選 小宮山洋子 落選 藤村修 落選
大塚耕平 参院 岡本充功 落選 小林正夫 参院
先代 小宮山洋子 落選 牧義夫 落選 辻泰弘 参院
西村智奈美 落選 参院 藤田一枝 落選 津田弥太郎 参院
現職 三井辨雄 落選 桜井充 参院 糸川正晃 落選 梅村聡 参院


民主政権時代の政務三役のうち衆議院議員が11人おり、そのうち9人(大臣は4人中3人)が落選されています。民主党は全体でも壊滅的惨敗を喫していますから、厚労省だけではなく他の省庁でも落選された議員は多いとは思いますが(全部やる時間はないもので・・・)、厚労省三役の落選率は高そうに感じました。