ちょっとお休みします

地味に本業が忙しくてエントリーに十分な手が回りません。ブログ自体も煮詰まり気味なのと、世間はワールドカップ参議院選挙でしばらく持ちきりになりそうなので、休ませて頂きます。予定は今月一杯ぐらいのつもりです。


このまま休みに入るのも愛想がないので、旬の話題への雑談だけ綴っておきます。とりあえずサッカーですが、勝つ時には勝つもんだと感心しています。予選リーグ3連敗でも不思議ないと思っていたのですが、2勝1敗で決勝トーナメントに進むとは正直驚きました。後付の感想に過ぎませんが、日本代表の調子のサイクルがうまく回ったと考えています。

アジア予選で出場権を得た後の不調は御存知の通りです。あまりの体たらくに本大会に希望を抱かなかった人が少なからずいたと思っていますが、今から考えればあの時期が代表チームの底で、本大会に向かって調子が上ってきていたと思っています。本大会前のイングランド戦ぐらいが分水嶺で、以後はずっと上向きに転じていたと考えられます。

後は好調を裏付ける自信なのですが、初戦のカメルーン戦にひょこっと1点取れて、そのまま逃げ切れたのが大きかったと思っています。これで実際に上ってきた調子と、それを裏付ける自信が出来たと考えています。

オランダ戦の前には戦略的な選手起用を進める声が出ていましたが、上向きのチーム事情からして全力でぶつかったのは結果的に成功だったと思っています。あそこで下手に主力温存とか、戦術変更をやって、大敗でもしていたらまたぞろ自信喪失から、調子が下降線に落ち込んだ危険性もあったと思われます。負けはしましたが、オランダとの善戦は選手に更なる自信を植え付けたと思っています。

それにしても思うのは中村俊輔のワールドカップへの運の悪さでしょう。彼も考えれば32歳ですから、全盛時の切れが衰えてきているのかもしれません。選手寿命には個人差があり、体力の衰えを技術で巧みにカバーしながら長持ちする選手もいれば、ある時期から急速に輝きを失う選手もいます。サッカー選手の寿命は野球に較べても短いところがありますから、どうなんでしょうか。

思えば日本のサッカーレベルを急速に高めた偉大な功労者である三浦も、全盛期のアジア予選はドーハに敗れ、次の大会時には明らかな衰えが出て、代表から外されています。三浦に較べれば本大会に出場できただけ中村は恵まれているかもしれませんが、決勝トーナメントのパラグアイ戦も出場機会がどれだけあるか、そこで見せ場を作れるかは正念場かもしれません。中村も最後のワールドカップでしょうし。


もう一つの参議院選挙ですが、どんなものでしょう。選挙には党利党略が出るのは当然ですが、今回はかなり異例です。首相が交代すれば当面は期待による支持率は上ります。そのあがった支持率だけを頼りに選挙に突入する戦術は判りやすいですが、あざといの感想はどうしても出ます。支持率の目減りはあったかもしれませんが、たとえ1週間でも会期を延長して、国会での質疑で主張を訴えてから選挙に臨むほうがベターであったのだけは間違いありません。

ここは考えようで、こういう御祝儀相場で勝ってしまえば、今後も踏襲されるかもしれません。今回の参議院選挙は、菅政権の実績を審判するのではなく、本当は鳩山政権の1年の実績を評価するものであったと考えています。もうちょっと言えば、民主党政権の1年の成果を評価し審判するもののはずですが、いつのまにか菅政権への期待度の審判に入れ替わってしまっているのが面白いところです。

私がどう思おうが選挙で主権を行使するのは国民であり、国民が菅政権への期待度のみを審判したいというのなら、それも主権の行使なのかもしれません。どこに投票するかは、投票日までゆっくり考えたいと思います。


これも、ついでですが、参議院選挙に泡沫政党が出なくなったのは個人的に寂しいところです。選挙制度の違いからか、昔から参議院選挙はタレント候補や、珍妙な泡沫政党がわんさと出てくるのが一つの特徴でした。それが相次ぐ選挙制度の改訂により、いつしか既製の政党のみしか出てこなくなったのは、楽しみが減ったと個人的に思っています。

今でもいる事はいますが、かつては「選挙に出るのが趣味」みたいな万年候補、万年泡沫政党としか言い様の無い方が結構おられて、立候補者の一覧や、投票結果を読みながら、「おもろいのが出てるなぁ」とか「やっぱり投票数は・・・」みたいな楽しみ方をしていましたが、それも殆んどなくなってしまいました。時代の変化と言えばそれまでですが、「世知辛いなぁ」と勝手に思っています。

それと毎回の事ですが、開票率ゼロの当選確実と万歳シーンの放映は控えて欲しいですね。せめて30%、出来れば50%ぐらいの開票率になってからでも良いじゃないですか。それぐらい待っても、国政に影響が出るわけじゃなし、投票した有権者に失礼に当たるような気がしてならないのです。それでも、いつものように当確速報レースに血道を挙げられるんでしょう。

各局も特番を組むわけですから、番組の後半に当確ラッシュが来る方が構成としては悪くないと思いますが、横並びでやってますから、やっぱり速報競争にならざるを得なくなるのでしょう。まあ、見ている方にすれば、1時間もすれば大勢が判明しますから、簡便といえば簡便なんですけどね。


ではでは、しばらくのお休みを頂きますが、やめるつもりはありませんから、再開後はまた宜しくお願いします。