総選挙の投票率

ちょっと気になったので現在の選挙制度になった2000年からの選挙結果をまとめてみます。

政党 小選挙区 比例代表 議席
投票率 議席 議席 投票率 議席 議席
2000
自民 41.0 177 59.0 28.3 56 31.1 233
公明 2.0 7 2.3 12.9 27 13.3 34
民主 27.6 80 26.7 25.2 47 26.1 127
共産 12.1 0 0.0 11.2 20 4.2 20
社民 3.8 4 1.3 9.4 15 8.3 19
2003
自民 43.9 168 56.0 35.0 69 38.3 237
公明 1.5 9 3.0 14.8 25 13.9 34
民主 36.7 105 35.0 37.4 72 36.9 177
共産 8.1 0 0.0 7.8 9 5.0 9
社民 2.9 1 0.3 5.1 5 2.8 6
2005
自民 47.8 219 73.0 38.2 77 42.8 296
公明 1.5 8 2.7 13.3 23 12.8 31
民主 36.4 52 17.3 31.0 61 33.9 113
共産 7.3 0 0.0 7.3 9 5.0 9
社民 1.5 1 0.3 5.5 6 3.3 7
国民新党 0.6 2 0.7 1.7 2 1.1 4
2009
自民 38.7 64 21.3 26.7 55 24.8 119
公明 1.1 0 0.0 11.5 21 4.4 21
民主 47.4 221 73.7 42.4 87 48.3 308
共産 4.2 0 0.0 7.0 9 1.9 9
社民 2.0 3 1.0 4.3 4 2.2 7
国民新党 1.0 3 1.0 1.7 0 0.0 3

全政党は表にしてませんので悪しからずです。ここからあえて自民と民主を抜き出してみます。
政党 小選挙区 比例代表 議席
投票率 議席 議席 投票率 議席 議席
2000
自民 41.0 177 59.0 28.3 56 31.1 233
民主 27.6 80 26.7 25.2 47 26.1 127
2003
自民 43.9 168 56.0 35.0 69 38.3 237
民主 36.7 105 35.0 37.4 72 36.9 177
2005
自民 47.8 219 73.0 38.2 77 42.8 296
民主 36.4 52 17.3 31.0 61 33.9 113
2009
自民 38.7 64 21.3 26.7 55 24.8 119
民主 47.4 221 73.7 42.4 87 48.3 308

2005年と2009年はオセロと言われた選挙結果なんですが、オセロの原因は小選挙区の結果の偏りが主因である事は良くわかります。小選挙区の特性は1人しかその選挙区で当選しない事で、各々の選挙区で僅差でも競り勝ってしまえば議席率で圧勝できます。つまり投票率の差は小さくとも、議席率では大差がつくです。自民が大勝した2005年の投票率は47.8%、民主が圧勝した2009年では47.4%です。 一方で2003年の自民の得票率は43.9%。2009年より3.9%少ないだけですが、獲得議席数は2003年が168、2009年は219です。民主はもっと面白くて、2003年も2005年も投票率は殆んど変わらないのに議席数は半減しています。2000年に投票率27.6%で獲得した80議席よりも、2005年に投票率36.4%で獲得した議席が遥かに少ない(52議席)なんて結果が出るわけです。 たった4回の結果で云々するのは無理がテンコモリなんですが、前回・前々回の結果から言うと第1党の投票率が47%程度に達すると圧勝現象が起こるのかもしれません。もう少し下がって45%以下になってくると、勝ったり負けたり現象がそれなりに起こり、議席数がそれなりに均衡するみたいな感じでしょうか。 投票率が40%弱ぐらいの時は微妙で、下手すると軒並み討ち死に現象が起こる時もあれば、逆にそれなりに勝つところは勝って、そこそこの議席を獲得するみたいな感じにも見えます。 さて今回は3回目のオセロが起こるか、それともそこそこの痛み分けになるかは・・・蓋を開けてみないとこればっかりはわかりません。まあ、あえて予想を立てると前回・前々回のオセロ劇はいわゆる無党派層の傾斜があったと見ます。今回はその傾斜が民主からある程度離れるのは衆目の一致するところです。離れた分は自民といわゆる第三極に流れると予想されますが、第三極候補が小選挙区で実際にどれだけ勝てるかです。 出来ればオセロ圧勝劇は見たくないなぁ。