麻吹アングルへの挑戦:あとがき

 今回は理系の研究室を舞台にしてみました。文系は考古学部から発掘調査までさせていますが趣向を変えてみようと言うところです。理系と言っても専門分野が必要ですから思い切ってAIを選んでみました。

 そのAIが挑むのが麻吹アングル。AIが写真に挑むとなっての写真側の反応にシオリとマドカに協力してもらっています。この辺はアカネが産休中で使いにくいのがネックでしたが、マドカもキャラの幅を徐々に広げていますから、そこら辺はなんとかなりました。

 AI側は天羽と篠田です。お約束で篠田のキャラ設定はステレオですが、天羽はかなり楽しませて頂きました。ヒロインをどんなキャラのするのかは苦しいでもあり、楽しみでもあるのですが、基本は毎回同じです。少し味付けを変えてる程度ですが、研究者らしいぐらいのイメージで行っています。

 それと今回の構成で苦労したのは、ひょいと拾ったラストは秀逸と思ったのですが、ストレートになだれ込むと平板すぎる感じがしたのです。ジャンル的にはムックものですが、二段ぐらいで楽しめるものにしています。

 ディラックの海のエピソードは理系の科学者がたとえに出しますから、衒学趣味的なものが良いだろうぐらいでしたが、量子論なんて習ったこともないわけで、あれだけのエピソードを調べるのに泣きそうな思いになりました。

 もうちょっとロマンスを膨らませる構想もあったのですが、それより天羽のキャラの肉付けの方が楽しくて、ちょっと変わったカップルの描写にさせて頂いています。

 外伝ですからレギュラーメンバーは脇役に回ってもらっていますが、なかなか良い味を出してくれたと思っています。なんとかコトリの連続出演記録も続けられてホッとしてます。そろそろツバルから戻してやらないといけませんね。