ネット隠居

 このブログが始まったのは2005年7月になります。小説の作品ストックの状況から、今年の7月までは余裕で続きますから15年になります。ブログが15年続くのが長いか短いかですが、素直に長いとして良いと思っています。うん、よく頑張った、せめて自分で褒めておきます。

 ブログもツイッターやFBが登場した時に滅びる懸念もありましたが、まだ生き残ってますね。ただ15年は長いようで、今のブログはいかにアフェリを集めるのが大きなトレンドになっているようです。成功すればかなり集められるようで、アフェリ長者になる道の解説サイトがごっそり出来ています。

 そういう流れが良いのか悪いのかですが、そうやってでもブログが続いてくれないと、長年書いてきたこのブログが運営会社ごと消滅しますから、良い傾向としておきましょう。

 15年で変化したことは色々ありますが、15年前はまだまだネット世界は実世界と別の仮想世界とする見方、考え方が強かった気がしています。やってる人間は同じなのに、なんとかしてネット世界は別世界としたくてしょうがない人が頑張っておられたぐらいです。

 今はどうかですが、現実世界の本音がモロ出しの世界に移行している気がしています。人は様々な考えを持っていますが、日常生活ではマナーとしてある程度抑制されます。また主張したとしても、声の届く範囲のみのものになります。

 ところがネットではボロボロ出てきます。私ごときでも荒らし、粘着に手を焼きましたが、あれも見方を変えれば自己主張で、自分の意見に反する奴は許せないの思考になります。なんとなく2ch的世界の拡大、一般化にも感じていますが、若い人がSNSを嫌う理由がわかる気もしています。

 たまに意見を差し挟みたくなる時がありますし、ちょっと前にはまだやっていましたが、最近はやめました。反応のエグさに辟易したぐらいです。まあ15年前に比べると論客も増えて、放っておいても誰かがやってくれるので見ているだけにしています。

 気分はネット隠居です。ちらちらと見てるのは見ていますが、あの頃は私も元気だったなと黄昏気分に浸っています。隠居仕事の小説でも書いているのが今はお似合いだと満足しているのが、15年の歳月の気がしています。