女神の休日:あとがき

 今回は完全なサイドストーリーです。テーマは旅もの。とりあえず豪華クルーズさせたのですが、とにかく豪華クルーズ船なんか聞いた事しかないので大変でした。モデルにしたのはクイーン・ヴィクトリアですが、船内地図と断片的な情報を基になるべく豪華そうな旅行にしたてたつもりです。

 とはいうものの、想像の旅をさせただけでは話が紡ぎきれません。小説にするにはなにか事件が起こる必要があります。これのネタに糞詰まってしまい、途中で投げ出しそうになっています。

 とりあえず共益同盟なる敵役を作ってはみたのですが、これをコトリとユッキーが退治したところで焼き直しも良いところです。うんうん唸った末に引っ張り出したのがイナンナの冥界下りのお話。

 これをナレーター役のミサキにやらせるアイデアが浮かび、なんとか最後まで引っ張れました。ただ冥界下り部分で興が乗り過ぎて、全体が膨らみ過ぎ、小説一冊分相当に収めるのに往生しています。

 それと何回も何回も構想が途中で変更になり、その度にゴッソリ書き直しが繰り返された苦労作ですが、書き終れば楽しめたと思います。次回作への伏線も張れてメデタシ、メデタシです。