半年ほど先に公開予定の作品に使うためにあれこれ調べた余談みたいなものです。まずはオスカー・ワイルドから、
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男は女の最初の恋人になりたがるが、女は男の最後の恋人になりたがる。
次はバルザックで、
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男の初恋を満足させられるのは、女の最後の恋だけである。
どちらも似てまして、男は初恋に夢を描くのに対して女は実る恋に重きを置くぐらいに受け取っています。もう少し捻ってあるのがトーベ・ヤンソンで、
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初恋と最後の恋のちがいをご存じ? 初恋はこれが最後の恋だと思うし、最後の恋はこれこそ初恋だと思うもの。
オスカー・ワイルドにしろ、バルザックにしろ、トーベ・ヤンソンにしろ男ですから、男は初恋こそ至上の恋だと思いやすい面はあると見ても良いかもしれません。厨川白村になるとストレートで、
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初恋は純の醇なるものだ。それきりで終わる人は誰よりも幸福な人だ。
そうなると私ぐらいの年齢で、初恋からストレートで結婚し、今もラブラブなんてカップルは0.1%もいない気がします。もちろん私もそうではありませんから、誰よりもは幸福ではなさそうです。
この手の名言の中で、おそらく日本で一番有名なものの一つに、
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男は初恋をあきらめる事ができず、女は最後の恋をあきらめる事ができない。
どうもオスカー・ワイルドの名言から流用して創作した気がします。でも初恋の名言集は似たところがあるので作家の創作でも問題ないと思っています。
それとある知人に言われましたが、この手の名言集は男視線ばっかりだけど、女だって初恋に燃えるんだと。忘れられないのは最高と思った恋で、人は失恋の経験を積むことにより、より自分に相応しい相手を探せるようになると。
初恋と言っても・・・嫌ですねぇ、もう45年前になります。見栄張ってんじゃないですよ。恋愛はオクテでしたから、それぐらいです。私にとって初恋とはギュスターヴ・フローベール曰く、
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青年期には、多かれ少なかれ初恋の女に似ているという理由から、男は女を好きになるが、そのあとは、初恋の女と違っているという理由で、男は女を好きになる。
結果的にはこうなってる気がします。