恋愛感覚

 書かなきゃ良いのに高校生の恋愛話にトライした後日談みたいなものです。高校生の恋愛話を書こうと思えば、まず今の高校生の学校生活を知る必要があります。そりゃ、自分が知っている時代は40年以上も前になるからです。

 40年は短いものではありません。そりゃ、当時に新校舎として建てられたものが、そろそろ建て替えの話が出かねないぐらいの歳月です。

 あれこれ調べてみたのですが、基本は大きく変わっていないようです。上履きに履き替えて教室に入り、机に座り、教壇に立つ教師から授業を受け、ノートに板書するです。これも10年もすればITがもっと押し寄せるかもしれませんが、今はそういう理解でも違和感が生じるものでないとして良さそうです。

 そうなると次は今の高校生の恋愛観です。異性の何に魅かれ、恋するかです。男は単純と言うかほぼ変わりなしで良いと見ています。一に美人、二に美人、三四がなくて五に美人。

 ここは誤解ないようにお願いしたいのですが、今も昔もそうでない男はいます。ですが欲しい情報は大つかみの感覚で、そうですね、トレンドが見た目より内面重視に移ってしまうぐらいの変化は起こっていないぐらいの確認です。

 では女はどうかです。あははは、これは今どころかかつてもわかっていません。わかっていれば、あんなに苦労しなくて済んだからです。ですが、それでも基本はイケメン嗜好は基本にあります。なけりゃ、あれだけアイドルに熱中しないでしょう。

 ですが男ほど単純でないのは昔から同じのところがあります。この差も昔から女の方が精神年齢が高いで説明されていますが、イケメン以外に出てくる嗜好として強さがあります。ちょっと不良ぶってる男が好まれる傾向です。あれは昔から感覚として理解しにくいところがありましたが、確実にあり、今でもあるで良さそうです。

 女の嗜好の複雑さをあれこれ考えていたのですが、あれこれ考えあぐねた末に恋愛対象の幅が違うのではないかと考えています。青い恋に目覚めた頃は男も女も対象の幅が狭いのではないかと。私もかつては何度もやったことがありますが、男なら美女番付は偏りが非常に少なかったと思います。

 間違っても十人十色ではなく、ベスト・ファイブぐらいは順列が異なるだけでほぼ同じです。おそらく女も美男番付を作れば似たような結果でなかったかと想像しています。

 ここからの変化が男と女では違ってくると考えています。男は美女番付にこだわるナンバー・ワン嗜好を引きづる傾向が強いのに対して、女はオンリー・ワン嗜好に傾くのが早いぐらいです。

 ナンバー・ワンを目指したところで、ナンバー・ワンのお相手を出来るのは一人です。大多数はあぶれるのは算数的な真実です。そうなれば二番手、三番手と視野を広げないといけませんが、この感覚が女の方が早い気がしています。

 オンリー・ワンとは自分の感覚での評価です。これじゃ、わかりにくいか、他人にどう思われようが、自分の感覚で評価できる者を恋愛対象に出来るぐらいです。言い換えれば欠点にはある程度目を瞑り、自分が評価する美点を拡大できるぐらいです。

 これとて、そんな単純なものじゃないと見ています。個人差も大きく、嗜好はそれこそ十人十色です。根本的には、自分が好む相手に好まれているかどうかは永遠のミステリーなのです。だからこそ、恋愛話は無数としてよいほど書かれ、これからも量産されるのだと思っています。

 恋には無数の組み合わせがあり、それぞれの組み合わせにドラマがあるぐらいでしょうか。こればっかりはAIでも解決できない、いやして欲しくないテーマだと思っています。