二羽目のトリの認定

ツイッターのタイムラインでチラチラと見ていただけですが、かなりユニークな視点でものを見られ、ある強い確信を持たれている方がおられます。引用するほどのものでないので、そのユニークさがわかるものをリンクしておきます。ご紹介はしますが、読む前には深呼吸をされて心を落ち着かせ、決してコーヒーを飲みながらとか、周りに投げつけやすいものを置いた状態で読まれないことをお勧めします。

2つ目のリンクはブログなのですべて御本人のお言葉ですが、一つ目のものはツイッター上のこの方の発言に対する反論を集めたものなので、どの部分がこの方の発言であるかは注意が必要です。基本は「RT @○○ ・・・・・」としてあれば、@○○の「・・・・・」発言を引用しているになります。ただ「RT」を省略してあったり、重層引用の時には文脈で読み取る必要がありますので御注意下さい。

もう一つ、文頭に「@○○」としてある時には、「@○○」への返信になります。出来ることなら御本人のツイッターから引用すれば良いのでしょうが、非公開設定になっており、承認されたフォロワーだけしか読めません。ですので引用部分だけでこの方の発言を見てもらうスタイルになっています。


リンク先の説明はこれぐらいにして、読めばお判りのように看護師として医療現場を知っていると言うのが、この方の拠り所のようです。ブログには簡単に経歴が紹介されていますが、

産経新聞社記者を経て慶應義塾看護短大看護学科卒。02〜06年週刊朝日別冊「手術数でわかる いい病院」05年東京大学大学院医学系研究科客員研究員、現在は週刊誌記者のかたわら、医療従事者の立場、取材者の切り口、患者と家族の視点――三位一体の医療記事を発信。

これだけでは看護師としての実務経験は皆目不明なんですが、慶應義塾大学看護同窓会「紅梅会」Vol.5にこの方が自己紹介をされています。

 慶應義塾大学病院の就職試験でリカレント学生10人中9人が、落とされたため、他の大学病院に就職しました。学生の頃は分からないことは聞きなさいと教わり、実習を通して慶應病院の看護の現場も同様だと感じていました。しかし就職した病院では「何故分からないの、慶應まで出たくせに」と言われまして、いろんな意味で、先輩にわからないことを質問できる雰囲気ではない。それでは働きにくく、事故に巻き込まれると思って半年で退職することにしました。

ここに「リカレント」と言う聞き慣れない言葉がありますが、wikipediaより、

リカレント教育とは、主に学校教育を終えた後の社会人が大学等の教育機関を利用した教育のことを指す。

結局のところ慶応病院で採用されず、他の大学病院に就職されたようですが、半年で退職されたようです。2001年3月卒業とありますから、9月頃には退職になります。退職後は医療がらみのマスコミの仕事につかれたようで、週刊朝日の病院ランキング「手術数で分かる いい病院」に2002年〜2006年まで関ったとしています。その後の経歴は不明ですが現在は新潮社週刊新潮編集部在籍だそうです。

さすがに実務経験半年は気にはされているようで、

大学病院半年でやめたじゃないと言われるかもしれません。ただ、看護師経験に偏ると、読者には情報が伝わりにくい。一方、医療不信をあおる記者は机上の空論ばかり。専門性と、医療知識のない人にも理解、共感してもらえる内容とのバランスが難しい。医療従事者と患者の立場の違いを考え、バランスをとりながら、現場の実状を伝えるというのは私の指名だと思っています。

誰も「指名」してはいないと思いますから「使命」の誤変換だと思いますが、半年でも十分とされているのがわかります。ここは考えようで、医療ジャーナリスト界では、そもそも実務経験がある方は殆んどいません。まったくゼロでも医療ジャーナリストとして何ら差し支えはありませんから、半年でも実務経験があると言うのは、この世界ではダントツの実務経験者と言えそうな気がします。


さて実はこんな事も書いてあるのですが、

 正確な報道のためには、足で情報をかせぐしかありません。例えば、現場で医師だけではなく技師や看護師の話を真摯に聞く、夜間の救急医療の現場に自分で行ってみる、などです。医療たたきの持論を展開している記者は、まず現場を知らないし、医療の基礎知識もない。取材の足りない新聞記事、テレビ番組には不買運動を起こすくらい、医療従事者は毅然とした態度をとるべきだと思っています。たとえば毎日新聞などは、同じような病院ランキングで、医師個人の執刀経験だけが医療の質の全てのように書いていますが、これは大間違い。オペ室やICU、そして病棟看護師の日頃の経験こそが、合併症の早期発見につながり、術後の生活指導にも生かされる。患者のQOLに多大なる影響を与えるものだと確信しています。看護師、コメディカルを軽視しているから、そういう論調になるのでしょう。

ちょっと感心しましたが、

    正確な報道のためには、足で情報をかせぐしかありません。
まさにその通りで、テレビ局などのマスコミが報じても、それが本当かどうかの裏を取るのは自称であってもジャーナリストなら基本です。そういう基本をお座なりにして、日テレが報道したとか、TBSが報道したからなんて事を安易に根拠にするのは、この方にとっても言語道断の所業と考えられます。そういう浅薄な報道に対し、
    取材の足りない新聞記事、テレビ番組には不買運動を起こすくらい、医療従事者は毅然とした態度をとるべきだと思っています。
私も同感です。浅薄な記事は新聞社やテレビ局の編集段階で生じる事もありますが、記者段階の激しい思い込みから生じる事もあるのを知っています。そうなると、そういう記者なり自称「医療ジャーナリスト」が特定された時には、これも毅然とした態度で取材をシャットアウトするべきだに通じると考えます。


つう事で、謹んで二羽目のトリとして認定させて頂きます。あくまでも私としてはそう認定します。皆様におかれましても、自己責任で御判断頂ければと存じます。一羽目のトリも結構なお方でしたが、今はどうしておられるのでしょうか。二羽目のトリも負けず劣らずと感じられますから、今後の御活躍に期待しています。