バイク待ちが17か月になるぞ

 えっと、月に1回ぐらいはバイク屋に行って忘れられていないか確認はしています。返事はいつも同じで、

    ちゃんと予約リストに登録されているのを確認してまっさ
 だそうです。待つしかないですね。かくしてオーダーしてから二度目の冬が過ぎ、春を迎えそうです。まあアラカンのとりあえずの修羅場は6月一杯ぐらいは続く予定ですから、今来られても困るぐらいと思う事にしましょう。

 とは言うものの、エエ加減バイク待ちのエントリーじゃなく、やっと納車の喜びとか、走ってみてのインプレッションとか書きたいじゃないですか。それだけで3~4回ぐらい書けまっせ。といくらボヤいたところで、来ないものは仕方がありません。

 ここまで待たされるとホンマに來るんかいなの疑念も湧きまくってはいるのですが、上述した通り、オーダーが通って残っているのは間違いありません。きっと、きっと、いつか来るはずです。生きてるうちに来たらラッキーぐらいに思わないといけないとか・・・

 なんかバイク関連の話を書かないといけないのですが、自動二輪免許のわらしべ話でも書きましょうか。これは伝聞だけで確認までしていないので、その程度の信憑性で宜しくお願いします。

 免許の細分化は現在でも行われており、私の普通自動車免許もいつの間にか中型8トンまで限定になっています。自動二輪の方も400ccまで限定だったのが普通自動二輪になっています。

 これが私の親世代になるともっと強烈だったようです。自動二輪免許は昔からあったようですが、当然のように排気量の制限などはありませんでした。そこに軽自動車が登場します。これもそうだったらしいとしか言いようがないのですが、かつては軽自動車限定免許なるものがあったそうです。

 この軽自動車限定免許が出来た時に自動二輪免許でも乗れるとなったそうです。へぇ、としか言いようが無いのですが、軽自動車限定免許はやがて自動車免許に吸収されて消滅しますが、この時に自動二輪免許で普通自動車も運転できるようになったらしいです。

 これはそうだったと聞いたのですが、ここから先はもっと怪しい話になって、自動車免許もクルマならなんでも乗れた免許だったそうですが、これが大型と普通に分化されます。この時に普段から大型車を運転していると申請すれば大型免許をもらえたなんて話も残っています。免許制度の変遷を追うのは無精しますが、可能性として、

    自動二輪免許 → 軽自動車限定免許 → 自動車免許 → 大型免許
 こんな感じのわらしべ免許が起こった可能性さえあります。これは免許制度の変遷の時期的関係であり得なかったかもしれませんが、あっても不思議無さそうな気がします。

 そこまでじゃなくとも、そうですね、今でも普通自動車免許を取得すれば原付と小型特殊免許はオマケで付いてきます。これが私の親世代なら今でいう大型二輪免許がオマケで付いていました。母は自転車も怪しい人でしたが、免許上はハーレーだって乗れることになります。

 自動二輪免許が自動車免許になったのは時代的背景があるはずで、まだモータリゼーションが起こりかけたころ、さらに起こる前の話ですから、クルマなりバイクの免許を取得する人が少なかったはずなのです。ひょっとしたら、国内自動車産業の振興のために、クルマに乗れる人(= クルマを買う人)を少しでも増やしたい国策的なものもあったのかもしれません。

 そういう目で見るとというか、今から思えばぐらいですが祖父の免許は変わっていました。祖父になると明治の人間になるのですが、所持していたのは原付免許のみ。カブで実家と仕事場である薬局を往復していました。

 薬剤師ですからインテリのはずで、取ろうと思えば自動二輪でも、自動車免許でも取れたはずなのに原付免許だけです。あれってどうしてそうだったのかの経緯を知る人はすべて鬼籍に入ってしまい、真相を調べようがなくなっています。

 ですがバイクは好きだったようです。好きの意味が「狂」であるかはなんとも言えませんが、カブで自分の故郷である松山や宇和島まで行ってたぐらいです。どうやって行っていたのかはこれまたわかりませんが、神戸から高松に渡って松山を目指したのか、神戸から松山なり、東予を結ぶフェリーがあったのかは不明です。

 祖父がバイクを下りたのは、八十歳に近くなっても松山にバイクに行くと言いだして、親戚一同で止めたからだったはずです。あれこれあって、免許も返納したはずですが、ひょっとしたらそういうバイク好きの血が私にも流れているのかもしれません。

 親父はどうだったかですが、一つだけエピソードを聞かされています。私の歯並びはお世辞にも良くないのですが、これは親父の遺伝と言われたことがあります。ですが親父の歯並びは私とは違います。その秘密は親父がバイクで電柱に衝突して歯が折れて差し歯だったからだそうです。どうも親父はそれに懲りて二度とバイクに乗らなかったぐらいで良さそうです。

 だからどうしたの話でしたが、それもこれもバイクを延々と待たせるホンダが悪いぐらいにさせて頂きます。