ナニカみたいな騒動:先に感想を出しておきます

 とにかくデリケートな問題で、どちらからも下手な事を書くと、

    法的措置
 こう宣言されています。これも言うまでもないですが、安易な気持ちで誰かを誹謗中傷すれば宣言無しでも法的措置を喰らう事はいくらでもあります。それでもああやって宣言されると、どうしたって気になります。

 どちらかとは言いませんが、その法的措置の範囲がかなり広いように感じてしまうのです。と言うか、私の知る限りどこまでがセーフで、どこからかアウトかの基準が曖昧と言うか網羅的な印象さえします。そりゃ、法的措置は当事者が誹謗中傷と感じれば自由に発動できるとは言え、そんなものを好きこのんで受けたい人なんて少ないじゃありませんか。

 だったら君子危うきに近寄らずがもっとも賢明になるのですが、残念ながら君子ではないので触れてしまったぐらいです。その分ですが異常に気を遣いました。ここまで気を遣ったのは大淀病院事件のカルテ流出騒動以来かもしれません。

 どうしたって今の情報の流れとか、勢いに流されそうになり、推敲をかなり繰り返しています。ここまで書けばヤバイと感じてボツにしたのもかなりあります。あれだけ推敲を重ねてもちょっとヤバイところは残っている気さえしています。

 それでもこれで誹謗中傷にあたる部分はないとは思っています。どっちが悪いなんて決めつけは可能な限り回避したつもりです。とくに特定個人であるとか、特定団体への根拠なき非難は避けさせて頂いたつもりです。

 それなりに心情的に傾いている部分があるのは白状しておきますが、それでも現時点でどちらかを全面支持なんて熱気はありませんし、どちらかに恨みなんて買われたくもありません。興味があるのは騒動自体なのです。あくまでも外野の観客です。

 どうしたって推測部分は出てきますが、それだってそういう仮説を立てれば、今の訳のわからない状況を説明するのが可能であるぐらいのスタンスです。そうですね、外野と言う意味は、その試合を楽しみに見に来てはいますが、どちらかのチームを贔屓にして応援しているものじゃないぐらいです。

 とにかく事態の展開が早いので、付いて行くのも大変すぎるのですが、あくまでも私の予想ですが、しばらくはそれなりに落ち着くかもしれないぐらいの感触を持っています。そうですね、次の大きな節目は監査委員会が報告を受け取り、それに対する判断を示す時ぐらいでしょうか。

 訴訟で争われている案件もありますが、訴訟となれば結果が出るまでとにかく時間がかかります。たとえば行政相手なんかになったら、二審どころか最高裁までも平然と争いますものね。

 ただしこの騒動はそんな常識的な予想をあっさり覆してしまうことが多々起こります。この辺はネットの特性をよくご存じの戦術だと感心しています。さすがの手腕だと言うしかありません。それとずっと動きが鈍かったマスコミの動きも気になります。

 マスコミがあれだけ動きが鈍かった理由は様々な憶測を呼びました。ひと昔、下手すればふた昔前になるかもしれませんが、かつてマスコミはネットを敵視し、ネットからニュースを拾い上げるのさえ忌避して時代がありました。

 ですが今は違います。あれだけ叩きまくった某巨大掲示板の主催者が有識者扱いされてますし、どこかの不登校中学生の話題をあんなに懸命に追いかけています。それなのにこれだけネットで一大トレンドになっているこの騒動を取り上げないのは不自然だぐらいです。

 あれこれ理由の推測とか、憶測がありましたが、ある有識者の意見が面白かったです。それがすべての解答と出来ないかもしれませんが、それなりに説明が出来てしまうぐらいです。まずですがこの騒動は政治関連問題としています。

 マスコミの政治関連の報道原則は芸能人の結婚報道に類似してるところがあります。とにかく政権を交代をさせたいぐらいでしょうか。芸能人ならなんとか離婚に持ち込みたいぐらいです。政権交代まで行かなくとも与党の勢力を少しでも小さくしたいぐらいです。

 そういうマスコミの政治関連問題の原則に照らし合わせると、マスコミが取り上げない理由が説明できるとしています。つまりこの騒動を取り上げても与党を叩くどころか、野党の足を引っ張ってしまう懸念です。だから仮に与党が関連していたら、とっくの昔に連日のワイドショー騒ぎになっていたはずだと。

 そういう視点で考えると長い間沈黙を続けていたマスコミが待っていたのは人の噂も75日作戦だった事になります。人の心は移ろいやすいもので、どんなにある話題に熱狂的な関心が集まっても、いずれ醒め、他の話題に興味が移って行きます。

 そう考えると監査請求の結果がポイントだったかもしれません。もし監査請求が認められなかったら、この騒動のボルテージは下がるはずだの計算です。たとえ監査請求が認めれない事を不服として住民訴訟を起こしたとしても、そこに発生するのは時間の壁です。訴訟になれば時間がかかるのです。

 ところが、ところが蓋が開くと監査請求を認めるになってしまいます。これを意外とする人は多かったはずです。意外過ぎたが故にこの騒動に文字通り火に油を注ぎまくる結果になっています。まさに大炎上状態です。

 そこまでになればマスコミもいつまでも静観と出来なくなったぐらいでしょうか。ただかなり及び腰の対応なのは間違いありません。これはマスコミの政治関連報道の原則に反するものだからと見ればわかりやすくて、触れなければマスコミとしての立場が悪くなるの判断で触れますが、可能な限りお茶を濁しておきたいぐらいでしょうか。

 だってだって、もしマスコミが本腰を入れるのなら、これもマスコミの報道姿勢の原則である、どちらがシロで、どちらがクロを決めつけ、それを叩きまくるに走る必要があるからです。それはマスコミの政治関連報道の原則に反する事になりますから、報道機関として触れた程度に謙抑しているぐらいです。

 もっともこれはある有識者の意見を鵜呑みにした考え方、見方であって、そういう風に考えれば起こっている事態を説明可能の仮説に過ぎません。こんなもの証拠だとか、証明が出来るようなものじゃないですからね。

 でも面白かったです。マスコミが触れない間にネットにはかなりの知識が蓄積されています。マスコミとしてはお茶を濁したくとも、これでもかのツッコミが入りまくります。これも、今まであまり経験のなかったものです。時代は進んでいると痛感した次第です。

 私は次の作品に公開に近日中に入りますから、そうなると1か月以上は間隔があきます。その間にこの騒ぎがどんな展開になるのかワクワクしています。その時に枯れた話題になっていたら寂しいですけどね。それぐらい1か月は長いのが社会であるのも知らない訳じゃありません。逆に言えば1か月後でも続いていたら、もうどうなっているのやらです。