勝っちゃた

 わたしはサッカーも嫌いじゃないですが、野球 > サッカーの人ですから、コスタリカに負けた時点でワールドカップも終わったぐらいに見てました。そりゃ、ドイツに勝ったのが奇跡的で、スペインにも勝つなんて高望み過ぎるからです。

 日本が勝てた要因は後付けなら並べられます。ワールドカップも優勝を狙う強豪国と、どうにかしてGLを勝ち上がりたいチームがあります。これはチームのピークの調整をGLに持って来るか、決勝トーナメントに持って来るかの差があるとも言われています。

 スペインやドイツは決勝トーナメントへの調整段階であったので勝てたぐらいの評論はどこかに出そうな気はします。もっともですが、個人競技と違いサッカーは団体競技です。そんなに上手く調整なんて出来るのかの話は出てきます。

 優勝候補とされた強豪国でもGLで圧勝しながら決勝トーナメントで失速した例はあったはずです。逆にGLで思わぬ苦戦で敗退したところもあったかと記憶しています。ここは勝てば官軍で素直に喜びたいところです。そうそう、スペインが決勝トーナメントでクロアチアを避けたくてわざと二位狙いであった説も置いときます。

 漠然と思ったのは、強豪国と弱小国の差が縮まった印象をもちました。強豪国と弱小国の差が縮まれば、弱小国と中堅国の差もまた縮まります。サッカーはラグビーに較べると番狂わせの起こりやすい競技ですが、実力差が近いほど番狂わせが起こりやすくなります。

 強豪国と言えども弱小国を安牌と出来ない時代が訪れているのかもしれません。それだけ世界のサッカーレベルの差が少なくなりつつあるのじゃないでしょうか。そうでも考えないと日本がドイツやスペインに勝つなんて誰が予想したかと言うことです。

 でも日本も強くなったと思います。ドーハと言えばドーハの悲劇を覚えている世代ですが、あの時はまだ日本はアジア予選さえ勝ち抜けたことがなかったのです。あれが1993年の事ですから、もう30年も前の話になります。

 あれから幾星霜です。あの頃は欧州リーグに所属しているだけでバリバリのスター選手でしたが、今やそれぐらいは当然ぐらいで選手が選ばれます。所属していたって選ばれない選手も少なくありません。それぐらい強くなったぐらいは言っても良いと思います。

 それにしてもイタリアが予選で敗退し、ドイツが二大会連続でGL敗退をするなんて・・・サッカーも戦国時代に入りつつあるのでしょうか。