ツーリング日和シリーズは気に入っているのですが、さすがに四作目となるとツーリング先も、エピソードもタネ切れ状態になってました。そうそうアイデアも浮かばないと言ったところです。
ですから最初は路線変更でまたぞろシンデレラ。ストーリーを書こうとしてました。そうですね、平凡な家庭の子どもだと思っていたら、実は・・・なんて話です。そういう話を書く時の設定で案外難しいのは「実は・・・」の実態です。
あれこれ知恵を絞ってはみたのですが、国内で設定するとウソ臭い感じがします。そりゃ、日本には貴族はいませんし、代々の財閥家みたいなものもありません。財閥類似のところはあっても、法人ですから社長と言っても雇われになってしまいます。
オーナー社長的な設定も考えてはみましたが、イマイチ気が乗らずで、思い切って海外に設定をしようと思ったのです。少ないですが王族や貴族のいる国はありますからね。そこの王子なりお姫さんが日本に留学して、そこで出来た子どもが・・・
こういう話を紡ぎ出したのですが、ストーリー的にツマラナイのです。ですから、かなり執筆を休んだ時期があります。要は筆が進まなかったぐらいです。あんまり進まないので、この路線はやめようと思った時に、シンデレラ・ストーリーにツーリング中のコトリとユッキーが絡む案が出たぐらいです。
ヒロインのユリの家庭環境も苦労したところで、定番の貧乏にしようと思いましたが、これも何度も使ってますから開き直って、ああいう設定にしてみました。ツーリング先も作中で信州をあきらめる話を書いていますが、なんとか行かせるつもりで苦闘した跡ぐらいでご理解ください。
この次はツーリング日和5と言いたいところですが、とにかくツーリング先が煮詰まっているのをなんとかしないと書きようがないですね。