北海道はでっかいどう

 ツーリング日和シリーズは延々と続くのですが、最新作はついに北海道に行かせました。遠すぎて行くのを控えていたのですが、行くところのネタが尽きて強引に行かせました。

 行かせた感想ですが、とにかく広い。北海道の人が言う内地では、名ツーリングコースは、ツーリングの果てにたどり着くところで、それ以外は言い方は悪いですが移動ルートになります。市街地とかを忍耐強く走り続けて絶景ロードについに出会うぐらいの図式とすれば良いでしょうか。

 ところが北海道では普通に走っているところが内地の絶景ロードになるぐらいの感覚になってしまいました。つうかあんな大平原の中を地平線まで続く直線なんて内地ではまず見ることは不可能です。

 後はお恥ずかしい個人的な地理的発見ですが、摩周湖と屈斜路湖があんなに近くて、ご近所さんに阿寒湖があるのを始めて知りました。屈斜路湖と阿寒湖は内地感覚では離れていますが、それでも内地であればなんとか三湖みたいな観光地になっていると思ったものです。

 それと摩周湖・屈斜路湖の南隣に釧路湿原があるのも初めて知りました。とにかくスケールが大きいのでお手軽に回れる距離と言いにくいところがありましたが、この歳になって北海道の地理に少し強くなったと思った次第です。

 それとツーリングさせていて違和感があったものが途中で気づきました。絶景はゴロゴロしているのですが、有名な神社仏閣がない点です。内地なら必ずあるものですが、そりゃ、北海道にはないよなぁ、と改めて思った次第です。

 今までのツーリング日和シリーズの中で一番行きたいとは思いましたが、とにかく遠いのがネックです。これは距離もそうですが時間が大きすぎます。

 関西からなら新日本海フェリーですが、これだって昭和の頃に比べて高速化しています。昭和の頃には片道36時間だったはずですが、今は二十二時間です。ですが舞鶴を深夜発で、小樽に夜に到着します。敦賀から苫小牧も似たようなものです。

 夜に着いてもビジホに泊まって寝るしかなく、夢の北海道ツーリングは翌朝からになってしまうのです。これは帰りも同様になります。さすがにそこまで休みを取っていけないと痛感した次第です。それ以前に体力が怪しくなってますものね。

 実際に行けないのが残念ですが、北海道がツーリングの聖地であるのを学習させて頂きました。