小説家になろう計画も3年

 次作を連載し始めると年を楽に超えてしまうので、少し早いですが今年の振り返りみたいなものです。このブログもかつては医療系を中心に書いていた時期もありましたが、それも遠い昔になりました。あれはあれで煮詰まって、勤務医の今の実感から遠ざかり過ぎて燃え尽きるように終わっています。

 休養を挟んでしばらく歴史オタク的なものを書いていましたが、子どもの時からの夢を実現させるために小説に取り組み始めたのが2017年の夏です。盆休みを利用して書き始めたのですが処女作は難産でした。

 難産だった理由は小説とはどれぐらいの長さが必要なのかわからなかったのがまずあります。これも今から思えば短編とか、中編で満足しておけば良かったのですが、文庫本1冊相当を目指したのであまりの長さに目眩がしました。あれだけの分量が必要とは書いて見なければ実感は難しそうな気がします。

 あれから3年、あれこれ書いてみました。未公開分を合わせると30冊以上になります。これだけ書いたら自称小説家ぐらいは名乗れると思います。ただし、

    売れないどころか売れる可能性さえない小説家
 小説を書き始めてから売る可能性を模索していたのですが、これのハードルが半端なく高いことをひたすら思い知らされたぐらいです。売れる小説家になるのは、芸能界とかで成功するぐらい難しい世界と言う事です。そりゃ、そうですよね。わざわざカネを出してまで読みたい小説なんてそうはありません。

 本が売れるには、とにもかくにも本屋の店頭に並ばなければなりません。今どきなら電子出版でペーパーレスでの出版も可能ですが、あれはあれでまさしく雲霞の中の一冊になります。

 そんな状態で売れるには広告が重要です。ここも平たく言えば出版社の強力な後押しです。出版社に後押ししてもらうには、出版社に作品が採用してもらわないと始まりません。その出版社に採用してもらう競争はまさに激烈です。そこを勝ち抜くにはモロの才能の競演です。

 それもネット時代になって良かったと思っています。ネット時代前の小説家志望者は、いくら書いても発表の場さえなかったのです。せいぜい同人誌を作って発表するぐらいです。ネット時代になれば、こうやって全世界に発表できます。もちろん発表したからと言って読まれるわけではありませんが、発表しないと読まれる機会すらありません。

 発表しておくと、どこかで出版社の目に止まってのシンデレラ・ストーリーの夢だけは持ち続けることが出来ます。たとえれば宝くじを買って億万長女の夢を見るぐらいの感覚です。滅多に起こることはないが、ゼロではないのが片手間に小説家を目指すもののロマンかもしれません。