恋は遠い日の花火になった

 サントリーの名作CMと呼ばれる、

 大人の男女の機微を表した秀作だと思います。もっとも今では長塚京三編は不倫推奨みたいな批判もあるのが時代の流れでしょうか。少しだけ補足しておくとこのCMが作られたのは1994~1996年です。そして金曜日の妻たちへが1983年、失楽園が映画化されたのが1997年です。

 時代的な気分として不倫が一種のトレンドみたいな感じがあったぐらいと思っています。もちろん当時だって不倫をやらかせば離婚騒動になりますし、社会的地位も損なうのはセットであったのは同じです。そうそう1996年には石田純一が、

    不倫は文化
 こう発言したとして物議を醸しています。ここについてはwikipediaより、

『フォーカス』のスクープを発端に長谷川との不倫についてマスコミから追及された石田は「文化や芸術といったものが不倫という恋愛から生まれることもある」と反論

 これが真相らしいとしておきます。この石田純一の元発言とされるのものは間違いではありません。文芸では不倫は大きなテーマです。ステレオ・タイプの設定なら家が決めた結婚をさせられ、愛の無い夫婦関係で真実の愛を見つけるパターンでしょうか。それが社会常識として許されざるが故に燃えるみたいな感じです。 


 さて既婚者が他の相手と恋愛すれば不倫になるでしょうが、既婚者だって時に心が動くことはあります。心が動く程度も内心だけで、

    エエ女(男)やな
 こういう経験がゼロと断言できる人がどれだけいるかって話ぐらいです。問題は内心からどこまで動いても可の考え方と思っています。内心さえ許せない人もいるでしょうが、そこまでの人はとりあえず置いておきます。

 同じ職場の同僚が相手なら、日常のさりげない会話を楽しんでいるレベルの人も少なくないと思っています。あくまでも日常会話です。これも許せない人は・・・いるか。個人的にはその次にまで行ったら、後は自己責任と思っています。


 でもってなんですが、そういう心のトキメキが最近はメッキリ落ち込んでいます。この辺はあまりにも狭い社会生活で、会える相手がとにかく限られているのはあります。それより何より歳です。今では、遠い日の花火を垣間見た時代を懐かしむ状態になっています。

 こういう話も今では可燃性の高い話題になっていまして、下手するとフェミニストの方々の集中砲火を浴びかねません。それもまた時代の変化でしょうね。