次回作の紹介

 紹介文は、

 小学校・中学校の間に陰キャのボッチに成り果ててしまった氷室。トドメのように両親のW不倫の果ての離婚まで起こり、クラスのボッチから社会のボッチになってしまいます。それでも親権を押し付けられた父親から学費と生活費は与えられ、なんとか高校進学を果たします。


 高校でも相変わらずボッチの陰キャのままでしたが、陰キャ女子の理子と関わり、さらに幼馴染のマナと再会することで氷室は陰キャのボッチから変わって行きます。


 そんな氷室に訪れた運命の恋。恋の行方の結末は。

 これも天使と女神シリーズから離れたオリジナルです。不幸な生い立ちでボッチの陰キャのイジメられっ子の境遇を受け入れざるを得なくなり、それが日常となってしまった主人公である氷室の復活物語が骨子です。

 この作品で苦労したのはどうやって氷室を復活させるかでした。基本は目立たないどころか、クラスにいるのか、いないのかわからないぐらい存在感の薄い氷室が、一躍人気者になってしまうって定番のお話です。

 定番の物語を書くのは良いのですが、そんな氷室がモテ男になる必然性に苦慮しました。この手の話では、実はイケメンとか、実はその人間性を密かに見抜かれていたがありますが、やはり無理筋です。高校生ぐらいでは、そうはならないのは現実として経験しすぎています。

 そういう面はあっても良いのですが、高校生ぐらいでは逞しさが単純ですが説得力があります。こういう時の定番手法は中学時代はヤンキーとしてブイブイ言わせていたです。ですがそれも採用しませんでした。なにか無理を感じたからです。

 そうそう、最初に書き上げた時は氷室の強くするのに熱中してしまい、出来の悪い格闘技小説になってしまっていました。あまりに薄っぺらい話になってしまったので、ほぼ全面改訂で深みを付け加えたつもりです。では表紙を、

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