アドバイスのありがたさ

 ずっと趣味で小説書いていますが、公表するまで誰のアドバイスも今まで、もらった事はありません。この辺は、もらうにも長すぎるのがあります。短編ぐらいなら我慢して読んでくれても、長編となると辛すぎるのがあります。

 小説の出来不出来は書いていてもある程度わかります。そういうところは推敲を繰り返すのですが、そうやってプロットを修正しても、全体として満足できないと言うか、不満が残るものは出てきます。最悪ボツにするのですが、そうするにも惜しいものもあります。

 そこで悪いと思ったのですが、アドバイスを頼みました。よく引き受けてくれたものだと感謝していますが、実に歯に衣を着せない的確な指摘を頂きました。

 不出来の原因は、プロットを膨らませ過ぎて、話が迷走してしていた点です。プロットごとの出来は悪くないとしても、話の焦点が拡散してしまっていると気が付かされました。

 もう少しだけ具体的に書いておくと、基本は男が主役のラブ・ロマンスです。この主人公の設定として、登場時はひ弱な情けない男にしていますが、これが逞しくて強い男になるプロットを組み込もうとしたのです。そこで空手を学ぶ話を使ったのですが、ここを膨らませ過ぎました。アドバイザー曰く、

    これでは格闘技小説だ
 たしかにその通り。強くなったエピソードを書いているうちに、そればっかりになっていたのです。迷走したのはそこだけでなく、途中で強くなった主人公の仲間が、ある窮地に陥った男を助けるシーンに導こうとしていたのもありました。

 そこで空手を学ぶシーンを簡略化し、主人公が最後に結ばれる相手も変更です。悲恋部分も大上段のものに変更し、主人公が幾つかの恋を経験しながら成長していくエッセンスを濃くさせてみました。

 もう一つアドバイスされたのが視点の問題。高校生の恋がメインなのですが、

    大人の視線が入っている
 これの修正が一番難しかったかもしれません。それでも書き上がれば楽しかったです。