コロナへのボヤキ

 これでも本職の医者ですが、コロナについてはお手上げです。本業的には症状じゃ見分けはつかず、検査をするにも1人ずつ使い捨てのフル装備が必要です。そんな負担を町医者が用意できるはずもなくロシアン・ルーレットのような毎日を続けています。

 そりゃ、発熱患者の中にコロナが出たら職員から待合室にいた患者や家族、さらに調剤薬局も根こそぎ検査が待っていて、私が感染していれば2週間の休業になるだけじゃなく、マスコミ報道で周知されかねません。

 子どもが軽症で終わりそうなのは説から事実になっているようですが、軽症の子どもから感染した同居の成人が軽症とは言えないでしょうし、子育て世代ですからまだ年齢的に軽症で終わりそうと言っても、勤め先になると高齢者もいます。というか、その前に診察する私自身が危ない年代に足を踏み入れています。

 それと夏の換気も辛い部分がありましたが、冬の換気も厳しそうです。空調で対応したいところですが、うちだって経営は青息吐息。そうそうは大きな投資に踏み切れないと言うか無理。どうなることやらです。

 経営と言えば例の三千万円の融資を受けた際に担当者に聞いたのですが、店舗型の経営はどこも厳しいそうです。そりゃ、そうで店舗型が儲かるには人が集まる必要があるのですが、それを禁じられたらお手上げです。三千万を食いつぶしたら・・・言わぬが花状態のところが多数でよろしいようです。うちも他人の事を言えません。

 これがどうなるかですが、国策としてオリンピックがあります。これを来年開催できるようにするのはあると考えています。そりゃ、バーチャル開会式とか、テレ競技ってわけにいかないでしょうし、選手の出入国にも無理があります。

 となると来年春ぐらいに実用化が期待できそうなワクチンが一つの節目になるかもしれません。これだって本当に実用化されるのか、実用化されてもどれほどの効果が期待できるか未知数の部分が多すぎますが、ワクチン打ったら、政治的には禊ぎみたいな展開です。

 もちろん政治的には禊ぎにしたくとも、コロナが猛威を揮えば話は変わります。欧米でなぜあれほど猛威を揮い、日本ではそれほどでもないかの説明も未だに不十分です。来年の今ごろはどうなっているのかなんて、予想しようがないですね。

 ボヤキでいえば、阪神大震災を経験して、新型flu騒動の時には中心地になり、今度はコロナかとウンザリしています。もちろんコロナは神戸だけじゃないですけど、四半世紀の内に3回は厳しいな。