アングマール王が神であることはユッキーもビックリしてた。
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「それじゃあ、女神の戦術は通用しないわね」
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「そんなに・・・道理で都市があんだけアッサリ落ちるんや」
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「コトリと二人がかりならどうかしら」
「やってみんとわからん」
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「アングマール王は死んだみたいよ」
「えっ、ホンマに」
「今は新王への交代行事の真っ最中らしい」
「ほんじゃあ」
「それがまだわからないの」
セリム一世は周辺都市を完全に制圧して従属国化してしまい、大きくなった戦力で遠征を何度も繰り返し、次々に隷属都市化していったぐらいなの。セリム一世の時代だけでも十五都市以上はアングマールに隷属していた。
セリム一世の子がセリム二世なんだけど、完全にエレギオンをターゲットしていたと見て良さそう。セリム一世の時もズダン要塞への攻撃はあったけど、激しさを増したのはセリム二世の時代になってから。ズダン要塞に対して対抗拠点の築城に成功したのもセリム二世。リメラの乱に乗じられてズダン要塞は突破されちゃったのだけど、ズダン峠を越えてからの侵攻も鮮やかやった。瞬く間に山岳三都市を占領し、イートスに別働隊を進ませながらテベスでアルガンティア将軍の軍勢を壊滅させ、ゲラスでコトリも木端微塵にされちゃったのよね。