世間はSTAP論文問題が話題のようですが、
-
「何度も見たし、他にも見た人がいる」ではUFOや宇宙人や雪男やネッシーだって「何度も見たし、他にも見た人がいる」で同列になります。存在証明をいかに科学的に行うかが重要と言うことです。
- マンガ・・・原作マンガがある場合
- ドラマ化・・・マンガから実写版でテレビドラマ化されたもの
- アニメ化・・・マンガからアニメ化されたもの
- 映画化・・・実写版
これのヒットは少なくないと思います。つか普通のドラマと同じぐらいの確率でアタリ・ハズレがあるぐらいの感覚です。あくまでも印象ですがアタリの比率がやや高い気もします。ものによってはドラマ化がヒットしすぎて延長のためにスピンオフ状態になったり、スピンオフではなくて原作レイプ的になったりする事もありますが、視聴率を狙う手法としてアリの気がします。もちろん頻用されています。直の映画化もありますが、
-
マンガ → ドラマ化 → 映画化
さて問題はまず「マンガ → アニメ化」された時です。これはアニメがオリジナルの時でも同じぐらいと考えています。アニメ化自体のヒット率は良いとして。問題はその後の実写化です。
-
マンガ → アニメ化 → ドラマ化
-
マンガ → アニメ化 → ドラマ化 →映画化
-
マンガ → アニメ化 → 映画化
マンガは静止画・無音声の世界です。アニメ化にしろ実写版にしろ、これを動かし音声が入るわけです。どちらがマンガに近いかと言えばアニメ化です。そりゃアニメは絵が動くのですからマンガと良く似ています。実写版も似せようとはしますがどうしたって限界があります。基本的に実写版の方が原作マンガを知っている人間には不利な条件があります。アニメ化を挟まない実写版のヒット率が比較的高いのは、
-
原作マンガを知っている人間が案外少ない
さて問題は
-
マンガ → アニメ化 → 映画化
それと昔のヒットである問題もあると見ます。アニメもまた放送回数が多いのですが、多いだけに登場人物も、ストーリーも、時代背景も複雑なものになっている事がしばしばあります。まあ、この辺は途中で長期化されてエピソードが無闇に膨らまされたのも原因とは思っています。見るのは昔見た世代と初めて見る世代の両方があるわけですから、初めて見る世代に対しては説明が必要になり、これが結構時間がかかります。もちろんそうしないと見る方がわからないのですが、ここで結構な時間を食います。その一方で昔見た世代に対し「大人向き」の凝ったストーリーを盛り込もうとします。そのために妙に難解な映画になる傾向があります。昔ではなく最近のヒット・アニメの映画化の方が成功率がまだしも高いのは、説明がほとんど不要になり、またストーリーも妙に凝ったものにする必要性が薄い分だけ有利なのかもしれません。
ここでポイントはドラマ化のような気がします。ドラマは最近では短くなりましたが、それでも10回以上は放映回数があります。繰り返し効果による「慣れ」以外にも、説明にかけられる時間が十分にあります。また現在風のアレンジを加えるにしても、それを馴染ませる時間が映画に較べると段違いにあります。さらに言えば「ドラマ化 → 映画化」は近い時間差で通常行われますから、映画化時点の説明も簡略なもので済み、上映時間でストーリーを展開させる時間が長く取れます。だったら映画化の前にドラマ化をすれば良さそうなものですが、どうもテレビ界でも「アニメ化(過去のヒット)→ ドラマ化」はリスクが高いの意識があるように感じています。まあ、古いヒットほど著作権関係が複雑になっていたりして面倒なのかもしれません。そのためにリスクを承知で、
-
マンガ → アニメ化 → 映画化