二度目の釣りに抵抗できなかった

小ネタです。ネタモトは、5/28付car-life記事、

これは実は訂正版で15:34に魚拓で取得したものです。興味深い記事だったので複数の魚拓を取られているのですが、一番古いもので11:50付でオリジナルは14:05付まで存在していたのが確認されます。記事の大部分は真っ当そうな記事で、イスラエルの企業がバッテリー交換式の電気自動車システムを導入しようとしたものの、インフラ整備でギブアップし倒産したとの内容です。内容的には別にどうこう言う記事ではありません。オリジナルで注目を浴びたのは、

いつも不思議に思っているが、車はタイヤが回転して動いており、その回転を利用してどうして発電できないのだろうかと? 今後の蓄電池の性能しだいで充電不要EV車ができる。日本の歯車技術は世界一であり、可能と思うが・・・。

説明不要と思いますが永久機関が「なぜ出来ないか」に疑問を呈されております。時間があれば他の記事内容をお確かめ頂きたいのですが、この最後の段落までは「真面目そう」な内容で、「下手な冗談」がここに出てくるような気配を感じるのが難しい展開となっています。引用している最終段落は記者の感想と考えられるところですが、ここも流れからして「下手な冗談」が出てきそうなところと思いにくいところと私は思いました。

ツイッターあたりで「笑」的なツイートが結構散見され、私も少し触れてみたのですが、それ以上、たとえばこのブログでネタにするには「どうかな」ってところです。たとえば同じ永久機関ネタなら「海をダムに見立てる永久機関」に較べると月とスッポンですし、ピンポン玉を使ったループ・ゴールドバーグ・マシンにも遠すぎると言ったところです。ここは踏み止まりました。


ところがそこに冒頭でリンクしている改訂版が出てきます。



二度目のミエミエの釣りに悔しいですが抵抗できませんでした。訂正したのは評価しないといけませんが、

    (つ、釣りなんだからね!!(*/ω\*)  )
いやぁ、不適切部分をバッサリ削除するとか、いっその事、記事ごとバッサリ削除でも釣られなかったと思います。また不適切部分削除の上、「一部不適切な記述があり訂正させて頂きました」の釈明でも踏みとどまったと思います。ところが「釣り」とされるとこれはもうネタです。思わず喰らいついてしまったと言う訳です。

少しだけマジレスすると、この弁明を入れたお蔭でcar-life記事全体の信用性を損なった気がします。つまりこれまでも、これからもcar-lifeの記事のどこかに「釣り」があるんじゃないかの疑念が生じるからです。つまりは「時に記事中に『釣り』を仕込むのがcar-lile記事の編集方針である」ぐらいでしょうか。今回はcar-life記事に慣れていない無粋な奴がチャチャを入れたので念のために断りを入れてあげたぐらいです。


記事に間違いが出てしまう事は人間が行う事ですから不可避です。不可避だからと言って免責でもないのですが、それ相応のワビを入れればやがて話は収束します。それなりに騒がれてもワビが入っていれば、一定期間で「済んだ事」にされる事が多くなると思っています。ワビも記事の性質や程度により変わりますが、基本的には正攻法で行うのがもっとも被害が少なそうに考えています。

正攻法でなく捻った方法での対応もありますが、あれは少々難しいと思っています。今回はシャレにする対策だったと勝手に思っていますが、正直なところあんまり上手だと思いませんでした。笑い自体は取れたかもしれませんが、もう一つ後味が良くない感じで、工夫が足りないと感じた次第です。


もっともですが、狙いは全然違うところにあったかもしれません。記事は「受けてナンボ」的な側面があります。無難な人気の無い記事より、少々刺激的でも受けた記事の方が評価が高まるです。そういう面で評価を見直すと全然違う面が見えてきます。

car-life記事はどうやら100ビューもあれば十分に評価できるようです。ランキング2位だって243ビューです。ところが今回の記事はぶっちぎりの9842ビューです。ヒョットするとcar-lifeサイトが始まって以来の大ヒット記事かもしれません。これだけ受ける記事はそう簡単には書けませんから、金一封付きの表彰物と内部で評価されてもおかしくないかもしれません。炎上型マーケテイング手法もネットでは確立しているそうですからねぇ。