医療問題十大ニュース the making

たいそうなタイトルですが、年末の疲れからか例の逆流性食道炎がぶり返したのと、軽い感冒症状があり、完成品でなく十大ニュースのネタさがしの過程でお茶を濁そうとする企画ですから、その辺は御理解下さい。これもビッチリやるだけの余力がないので作業は単純で、自分の1月からのエントリーのタイトルで目に付いたものをピックアップしていくだけの事です。月ごとに見ていきますが、

1月

初っ端の方にある東大リンデロン事件が目に付きますが、これは今年に入れてよいかどうか判断に悩むところです。次に何回かに分けて尼崎の医療生協病院の報道を取り上げています。1月では尼崎の事件を取り上げた回数が一番多かったかも知れません。忘れかけてましたが、町田市民病院の内紛騒ぎみたいなものも1月です。

個人的には胃腸炎でぶっ倒れたのがこの月で、その後のピロリ除菌作業が延々と尾を引いたのが思い出されます。

2月

2月のビッグニュースは鳥取大の教授以下の救命部一斉辞職事件です。これはかなりショッキングな事件でしたが、後はどうなったか興味深いところです。他は宮崎県立延岡病院のお話や、広島大の小児科医大量辞職問題、横浜の急病診療所の委託問題が目に付くところです。

3月

前半はティアラ鎌倉の話と、札幌の2歳女児の搬送の事件が目に付きます。中盤に成田赤十字病院のお話もありますが、後半に大ネタがあります。愛育と日赤の労基署監査の問題と、紫色先生が二審で勝訴した事です。紫色先生の御苦心は想像するに余りある事です。

4月

4月は新型インフルエンザがメキシコで発生しているのですが、どうも取り上げていないようです。取り上げているのは3月に引き続いて愛育・日赤問題を執念深く取り上げており、後半になって奈良産科医時間外訴訟がビッグニュースとして飛び込んでいます。銚子の病院閉鎖問題もありましたが、主に労働問題に関心を強めた月のように思います。

5月

5月は新型インフルエンザに直撃されています。実はと言うほどではありませんが、診療所としては5月は危機的にヒマでした。みんな家にこもって出てこない状態でしたからね。新型インフルエンザ問題は5月だけでなく、今でも延々と続く問題で、おそらく今年一番のニュースであるのは間違いないでしょう。問題は十大ニュースとして扱う時にある程度分割して扱うのか、まとめて一つの問題と考えるかぐらいでしょう。

6月

6月も話題の中心は新型インフルエンザです。その他に辛うじて目に付くのは北秋田の新病院問題ぐらいでしょうか。

7月・8月

この2ヶ月は資料月間みたいになっています。奈良産科医時間外訴訟判決文とか、紫色先生の名誉毀損訴訟判決文、さらには新宮心筋炎訴訟の解説に力を入れています。

9月

9月は総選挙の直後のせいか、その頃から再燃の兆しが伝えられる新型インフルエンザ情報を中心に書いています。比較的平穏だったのでしょうか。

10月・11月・12月

この3ヶ月は新型ワクチン情報にひたすら執着しています。読み直してみても、よくまあこれだけ執念深く追っかけていると我ながら感心します。



駆け足どころかダッシュで1年間を振り返りましたが、やはり1位は新型インフルエンザでしょうね、やはりと言うかダントツです。仮に新型インフルエンザと新型ワクチンを分けても1位・2位であるのは間違いないと思います。問題はそれ以外で、案外小粒です。鳥取の救命医辞職、紫色先生の二審勝訴、奈良産科医時間外訴訟あたりは外せないと思いますし、愛育・日赤問題も入るとは思いますが、後はとなると難しくなります。

十大ニュースはあくまでもお遊び的な要素が多いものですから、良ければご意見下さい。このブログは医療問題だけではなく、マスコミ問題や時事問題も時に取り扱っていますが、今回の「十大」は医療問題に絞っておきたいと思いますから、その点だけご注意ください。なにぶんダッシュで読み返したので、私が見落としたり、私の関心と別のところにスポットを当てる方もおられるでしょうから、楽しみにしています。

これでは愛想がないので、こうやって拾った中で順位を一応つけてみます。

  1. 新型インフルエンザ国内上陸
  2. 新型ワクチン騒動
  3. 奈良産科医時間外訴訟
  4. 愛育・日赤事件
  5. 紫色先生二審勝訴(東京女子医大事件)
  6. 鳥取大救命医一斉辞職
あきまへんなぁ。十大と言いながら6つしか浮かんできません。新型インフルエンザと新型ワクチンを一つに数えてしまうと5つです。そんなに平穏な年とは思えないのですが、新型インフルエンザにひたすら振り回されたので、私の中で他の話題のインパクトが小さくなっているのかも知れません。なお、ご意見をまとめて十大ニュースを完成できるかどうかは「たぶんしない」にさせて頂きます。