トリのエサに注意

トリも遠目で見る分には良いもので、人間は昔からトリのように空を飛んでみたいと思い、その長い夢が飛行機になって結実したと考えています。飛行機とは行かなくても、欧米ではバードウォッチングなる趣味がジャンルとしてあり、日本でも趣味とされている方が少なくありません。そういう風に見たり、憧れたりする分にはトリも問題は少ないのですが、やはり害も生じます。

前に住んでいたマンションで、ベランダでトリにエサをやる住人が居ました。一旦エサをやりはじめると、見る見るトリが集まってくるようになります。集まりすぎるとウルサイだけではなく、他にも重大な害を生じます。凄まじい糞害です。糞害は住人のベランダだけでなく、周囲の住人のベランダにも害を及ぼし、洗濯物なんて干せなくなります。

これだけでも重大な問題ですが、糞害は悪臭も伴います。これも凄まじいもので、自治会で何度も問題になっていましたが、強制力がない上に、一度集まる習慣がトリにつけば、追っ払うのは非常に難儀な事になります。私はその後、引っ越してしまい、このトリの糞害騒動がどうなったかは知りませんが、隣近所でなくて本当に良かったと思っています。

マンションでなくとも神社や仏閣でトリの糞害に悩まされているところは少なくありません。少しずれる話ですが、とある場所にクルマで赴き、道路脇の有料駐車スペースを探した事があります。どこも一杯だったのですが、非常に便利な場所がポッカリ空いていました。空いてなければかなり遠方の駐車場を利用なければなりませんから「ラッキー」と内心、微笑んだものです。

ところが用事を済ませて帰ろうとすると、クルマの上にたくさんの糞害が撒き散らされていました。よく見ると、その駐車スペースの側の街路樹のなぜかその木だけに、大量のトリが屯しているのです。そこから大量の糞が撒き散らされるため、その駐車スペースは事情を知る人間なら避けていたのでした。クルマを降りるときには急いでいたので気が付きませんでしたが、駐車スペースの上には無数の糞害が存在していました。

一概には言えないところはありますが、トリに無闇にエサを与えたりすると、今度は大量のトリが集まった上に居付いてしまい、その上に凄まじい糞害に長く悩まされる事あります。トリの糞は臭い上に、付けば取るのが大変ですし、クルマの塗装さえも変色させてしまう事がありますから、要注意と思っています。別にエサをやらなくても何故か集まってきて迷惑な事もありますから、困る時は本当に困るのがトリです。

ここで前にも引用させて頂いたロハス・メディカル川口様の斜陽の記事をもう一度引用させて頂きます。川口様がマスコミ業界の内部に詳しい人間である事は説明の必要もないと存じます。

    医療者をはじめとするメディアの受け手に位置する皆様に警告です。

    媒体が減ると、メディア内の人口(フリーライター、フリー編集者など)が過剰になります。
    他へ転職できるようなスキルの身につく業界ではないし(身につくのはコネだけ)
    世の中もこう不景気になると転職もままならないので
    大抵は何とか業界内で生き残ろうとするはずです。
    行儀よくしていても仕事はもらえませんから
    たとえムリ筋の話であってもイチかバチか書きたいということになります。

    よって
    ムチャクチャな記事が一時的に(今後数年?)増えると思われます。
    喰いつめる人が増えると犯罪も増えるような因果関係です。
    資格ひとつで、どこへ行っても食える医療者には理解しづらい世界かもしれません。

    対策といっても大したものはなくて
    景気がよくなるまで、受け手の側で
    今まで以上に眉に唾して「記事」を読む必要があるだろうと思います。

    そして、そのようなヨタ記事を量産することで
    ますます紙媒体は信頼を失っていくのだろう、と。。。

出版不況は現在の金融不況の影響だけではなく、構造的なものとされています。活字という媒体を読む人間が減っているからだと長年説明されてきました。簡単に言えば「テレビを見るから、活字を読まない」であったと記憶しています。テレビの影響は説得力がありましたから、教育現場でも「テレビは害毒、本を読め」のキャンペインが私の子供の頃からあったと思います。

テレビの影響は確かに大きかったと思いますが、最近になってそれだけではないと感じています。理由はネットの盛況です。ネット文化には動画や画像もあり、ネットの高速化と共に重視はされてきていますが、中心をなすのは文字であり文章です。現在ネット文化の象徴ともなっているブログも基本的に文字情報です。著名ブロガーが趣向を凝らして書く文章に人気が集まっています。

そうであれば、テレビの影響による活字離れだけで出版不況を説明するのは無理があります。出版業界が売り込む文字媒体の魅力が低下したのも大きな原因ではないかと考えています。もちろんネットと紙媒体の料金体系の相違も大きいとは思いますが、ネットの隆盛を見る限り、文字による文章の魅力はそんなに減っていないんじゃないかとも考えます。


それはともあれ、出版不況ですからこれに属する人間は困るどころか、飯の食い上げになるのですが、出版業界でも辺縁部に位置するフリーライター、フリー編集者などの中の「自称ジャーナリスト」は直撃状態であると川口氏は解説されています。人間食うためにはなんでもしますから、そういう「自称ジャーナリスト」はゼニになりそうなことなら、

    たとえムリ筋の話であってもイチかバチか書きたいということになります
食うためには出版社に採用されないといけません。出版社も不況ですから、採用するからには「ムリ筋」と言うか、キワモノ的なセンセーショナルな内容を好む事になります。地味な良心的な記事はどうしても忌避されます。採用する人間の感覚はテレビ番組を見ているとよくわかります。

ここでキワモノ的なセンセーショナルな内容が少しでも当たれば、「自称ジャーナリスト」はそこに食らいつく事になります。生活がかかっていますから、キワモノ的なセンセーショナルな内容で誰に迷惑がかかろうが、食う事のほうが最優先されます。できれば続編、さらに続々編、出来うるならばシリーズ化みたいな感じでしょうか。

「自称ジャーナリスト」はみんな食い詰めていますから、どこかで当たりの情報があれば群がってきます。群がってさらにキワモノ的なセンセーショナルな内容の競い合うようになります。そういう記事を乱発す事により、どんな害が生じようが、どんな悪評が生じようがお構いなしです。川口氏の言葉を借りれば、

    喰いつめる人が増えると犯罪も増えるような因果関係です
ましてや定期的にネタを提供したりするところはカモがネギを背負っている状態に見えるかもしれません。あくまでも例えばですが、ネット医師言論で言えばm3がそれに該当するかと思っています。あそこはm3事件により外部に筒抜けになっている事は周知の事実です。にも関らず、医師専用であるから大丈夫みたいな勘違いをされている方がまだおられるようで、格好のネタ提供場と化しており、「自称ジャーナリスト」がしっかりたかっておられると風の噂で聞いた事があります。これはあくまでも噂であって、「誰が」とか「どんな」についてはまったく存じ上げません。

m3はともかく「自称ジャーナリスト」に食い物にされると、「自称ジャーナリスト」の食い扶持になるだけでなく、ネタを提供した方はもちろんの事、周囲どころか非常に広範囲に被害が及ばされます。さらに一旦食いつかれると飯の種ですから、しゃぶりつくすまで離そうとはしません。疫病神みたいな存在ですが、彼らも生活がかかってますから、ちょとやそっとの事で離れたりはしません。

対策としては「自称ジャーナリスト」があきらめるまでネタを提供しないことです。ネタの提供がなくなれば、新たな飯のタネを見つけにどこかに移動するか、完全に食い詰めていなくなります。相当の我慢勝負ですが、取り憑かれたなら致しかたありません。ある意味、トリの駆除と同じで、非常な根気を要します。

ですから「可愛いトリさん」とか思って、無闇にエサを与えて、居つきでもされたら、騒音と糞害と悪臭のトリプルコンポが長く鎮座される結果を招きます。皆様、十分に御注意ください。「たまたま」m3の喩えを医師ですから出しましたが、あらゆる業界に通じる一般論です。


それとエントリー中に「トリ」なる表現を幾度も用いましたが、これはwikipediaからですが、

鳥類(ちょうるい)は、生物の分類区分の1つであり、動物-脊椎動物の下位で鳥綱 (Aves) を構成するグループである。

これに該当する「トリ」であり、決して特定人物の比喩に用いているわけではありませんから、くれぐれもよろしくお願いします。もちろん「自称ジャーナリスト」も特定業種の中の不特定対象を指し、間違っても特定人物を指しているわけではありませんし、心当たりもありません。無用な誤解を招かないように念のために付け加えておきます。