ツーリング日和20
サヤカには感謝してるけど一つ疑問がある。サヤカは幼馴染ではあるけど、ここまでしてくれたのは意外だったんだよな。「人はね、施した恩と受けた恩では温度差があるものなのよ」 それはあると思う。いくらこちらが恩を施したつもりでも、受けた方からしたら…
「ところでさぁ、ホテルもトイレもバックだったでしょ」 ラブホはバックだけどトイレは座位だ。後ろからやられるのは変わらないけど、同じじゃないな。そんな細かい違いはともかく、あんなシチュエーションで他の体位でやれるわけないじゃないの。「それはわ…
「それにしてもだけど、元夫って相当な趣味だよね」 ああそうだ。とにかくマジの性欲マシーンそのものだった。マナミだって初めての男と言うより、あのクソ野郎しか知らないけど、あれはどう考えたって普通じゃない。とにかくケダモノのようにやりたがった。…
あっちはこちらが離婚のための準備に入ってるなんて夢にも思ってないから作戦はサクサク進んでくれた。クソ姑への作戦は暴言の録音だ。よりインパクトがある方が良いはずだから軽くだけ煽ったら、「こりゃ、凄いですね」 一週間もあればザクザク獲れまくって…
それから日を改めてマナミに連れられて弁護士事務所に相談に行ったのだけど、「わかりました。ですがそれには作戦が必要です」 離婚するだけなら離婚届を役所にすれば終わりだけど、あれはクソ夫のサインが必要だし、狙っているのはクソ夫が有責の離婚だ。そ…
結婚って恋人関係とは違うのもすぐにわかったかな。恋人関係って見ようによっては当人だけの世界だ。同棲までになれば少しは違うけど、基本はそうで良いはず。だけど結婚となると余計なオマケが付いてくるのはすぐに思い知らされた。 大昔ほどじゃないにしろ…
マナミだって夢を持っていた。子ども時代だけどね。アイドルになるとか、スポーツ選手になるとか、デザイナーになるなんてあったんだよ。でもさぁ、小学校ぐらいでもそういう夢は段々と萎んで行ってしまったかな。 だってさ、歌は上手くないし、運動は人並み…