リアル・ツーリング日和11 乗り降り

 実用性重視のためにリアにボックスを付けています。ボックスは見栄えの点ではマイナスですが、実用性、利便性においてはメリットが高く、一度付けたら手放せなくなるとか、ならないとか。通勤用にも使いますから私には必須の装備です。

 ですがスタイル以外にもデメリットはあります。あの手のバイクの乗り降りって、右足を伸ばして跨ります。ですがボックスがあるために足を伸ばして跨れないのです。さらに言えば見た目とは裏腹にシートは高めです。昭和の爺ですから足が短いのは・・・うるさいわ。

 この点については納車前から懸念がありましたが、基本は足を畳んで跨るらしいぐらいまでは予習していました。ボックス装着は納車の後になったのですが、

    あ、足が上がらん
 これは悲し過ぎる現実です。とくに降りるときはシートの上で足を引きずる状態になってしまったのです。老いを確実に実感させられました。これじゃ、そのうち足が引っ掛かって転倒するのも時間の問題の気がしたものです。

 ですから最初の内は乗り降り、とくに降りる時がかなりのプレッシャーになりました。そりゃ、もうのハラハラ状態です。こんな調子じゃ、どうなることかと暗澹としたのも覚えています。

 ですが習うより慣れろの世界で、何度も乗り降りしているうちにコツをつかんで来たのです。たいしたコツではないのですが、少しだけ勢いを付けると足が抜けやすくなります。上がりにくい足も少しは高くなって、まず乗る時にシートに引っかかることは少なくなりました。

 降りる時も基本は同じなのですが、乗る時に較べると勢いを付けにくいところがあります。それでも何度もやっていると、なんとかシートに足をそれほど引っかけずに降りられるようになってきています。そんなかんだで乗り降りのプレッシャーが軽減されて来ています。

 それでも油断するとシートに足を引っかけそうになるのですが、これだったらなんとかなりそうな段階までなってる気がしてます。あまり見たくもないかもしれませんが、リアボックスを付けての現在の姿が、


 あまり写真は撮らないのですが、神戸ですから海が入るところが良いだろうと漠然と考えていましたが、そういうところはありそうでなかなか無いのです。そりゃ、海に近づくのは可能ですが、バイクでは入れなかったり、堤防やフェンスがあります。ここはひょんなところから見つけたのですが、ここがどこかはすぐにわかる人は少ないかもです。


 ボックスのデメリットは他にもありまして、ボックスと背中が近いのですよね。それとギャップでかなりボックスが揺れて背中に当たります。当たると言う程度じゃなくて、あれはぶつかるとした方が良いと思います。正直なところ痛いのです。

 せめて前よりに座っていましたが、それでもギャップで背中にぶつかって来ます。どうしたものかと思ってバイク屋に相談したら、

    後ろにずらしまひょ
 そんな事が出来るのかと思いましたが、やってくれました。ただしかなりメンドクサイ作業なのは見ただけでわかりましたから、自分でやるのは無理そうだと感じた次第です。

 結果は良好。かなり後ろ目に座ってもぶつかることはない感じです。さすがはバイク屋と思いはしたのですが、やはり懸念が残ります。ボックスを後ろにずらしたのでキャリアとボックスの固定面が短くなっています。ごくシンプルには以前よりキャリアの先っぽの方に重心が移った事になります。

 そうなればボックスはより揺れるでしょうし、キャリアへの負担も大きくなります。そのうち金属疲労でキャリアが折れるんじゃないかです。とはいえ、以前の状態ではギャップの度にボックスがぶつかるのは憂鬱です。ここは折れたら取り換えるだけと開き直る事にしました。ボックスを手放す選択はないですからね。