サトテルすげぇぇぇ

 佐藤輝明すげぇぇぇ。21号、22号を連発しています。阪神の新人で本塁打22本と言えば「伝説の長距離砲」田淵ですが、この時が1969年。既に半世紀を超えています。田淵の活躍はリアルタイムで見た世代とは言え、さすがに新人時代になると私でも幼すぎて記憶に残っていません。

 こういう記録と言うのは純粋の比較が難しいのですが、田淵以来誰も及ばなかったのですから、ごく素直に偉業と称えさせて頂きます。プロ野球新人本塁打記録は1959年の桑田武、1986年の清原和博の31本です。これには9本ですから頑張って欲しいのですが、ついでじゃありませんが、もう一つ大記録を更新しています。

    プロ野球左打者新人本塁打記録
 これがまあ古くて1リーグ時代の1946年のもので「青バット」大下弘の20本です。プロ野球にはあまたの左の大打者がいますが、新人となるとここまで遡るのかと感嘆する思いです。

 この新人本塁打記録ですが、歴代ベスト10で22本なのです。歴代20位になると16本です。新人が本塁打を量産する難度がどれほど高いかよくわかります。

 例によって評論家が「あ~だ、こうだ」と述べていますが、現役最高が長野の19本、続いて福留の16本で、その次になると、歴代37位で12本の山本浩二より下です。つまりって言うほどの話ではありませんが、新人は二桁本塁打を打つだけで本来は出来過ぎぐらいの成績です。

 そりゃ、佐藤だって苦手のコースはあり、内角の速球に苦しんではいますが、そんなものどんな打者だって苦労します。内角速球を苦にせずにポンポンと本塁打を打ちまくった打者って誰なんだです。

 アメリカでは大谷の活躍が嬉しいニュースですが、佐藤の活躍は阪神ファンはもちろんのこと、プロ野球ファンを興奮させてくれています。