華々しくデビューしながら落ち込んでいたのが藤浪です。あれだけ落ち込んだ理由は様々にあるでしょうが、素材としては一級品どころか特級品であるのは多くの人が認めるところです。阪神ファンだけではなく、プロ野球ファンが復活を待望しています。
今年の藤浪はどん底からの復活気配を見せています。それは多くの人が認めるところですが、本人が熱望する先発については疑問符が残るところです。これは結果が示しますが、5回ぐらいに限界が来ます。3周り目になると打たれてしまうぐらいです。
それぐらいでも並みの先発投手なら辛うじて合格点が与えられるかもしれませんが、藤浪がその程度の投手で終わってしまうのは惜しいところです。
昭和と違い、現在は完全な投手分業制の時代です。投手の気風として先発完投が理想でしょうが、それをなしえる投手はほんの一握りです。先発と言ってもオープナーとか言って3回ぐらいを投げれば十分見たいな起用法さえ模索されています。
藤浪の現状として先発なら、オープナー程度の位置づけになりかねません。であればクローザーに活路を見出すべきだの意見は私も賛成です。
クローザーの地位は今や先発と互角として良いのじゃないでしょうか。投手も適性があり、先発に適しているものもいればクローザーに適しているものもいるはずです。今からでもクローザーに転じれば球史に名を残せる可能性はあると思っています。
そんな時に思い出したのが山本和行。山本は先発でも活躍しましたが、より適性のあったのはクローザーであったと考えています。とにかく気の強い投手で、右打者の内角にズバズバ投げ込んでいるイメージがありますが、その代わりに先発では気が強すぎて痛打をしばしば浴びています。
山本は先発でも一流ではありましたが、先発だけなら、私の記憶に残る投手にならなかったと思っています。山本が球史に名を残したのはやはりクローザーです。藤浪には藤川という見えるお手本がいますから、クローザーとして活路を見出すのもありと考えています。
この記事の下書きを書いている頃はスアレスが退団濃厚だったので話がピント外れになっている部分がありますが、スアレスがいてもクローザーはありと考えています。いわゆる勝利の方程式で、
-
7回藤浪、8回岩崎、9回スアレス
この並びにしたいのは右 → 左 → 右になるからです。これに岩貞も加わった、
-
6回岩貞、7回藤浪、8回岩崎、9回スアレス
とにかくプロ野球は結果論がすべてすぎる世界で、前年度優勝監督でも翌シーズンの成績が低迷すれば強烈な批判が出てきます。前年のタイトルホルダーであっても容赦なしです。
選手起用だって我慢強く使い続けて成功すれば名伯楽と称賛されますが、我慢している間はボロクソですし、結果として失敗に終われば愚将、無能のレッテルが貼られます。
藤浪本人は先発指向が強いようです。それはそれで良いとは思っています。ただ先発ローテーションは与えられる物でなく勝ち取るものです。そんなことは藤浪も身に染みてわかっていると思います。付け加えるなら、プロとしての評価は、
-
一軍で投げてナンボ
-
やっぱり先発が正解だった!