ツーリングをやってみました

 ツーリング小説を書いているのですが、出来心でツーリングをやってみようと思い立った次第です。問題は歳もありますが、乗っているのが通勤用のスクーターであることです。通勤用スクーターも二台目(一台目は転倒事故で御昇天されています)ですが、通勤以外にほぼ使っていません。

 原付二種、それもスクーターでツーリングされている方もおられるのに勇気づけられてついに敢行。やはり大変でした。とにかく市内なんか走っても信号の山とのお付き合いしかありませんから、田舎道に出たいところですが、神戸からなら難所が立ち塞がります。そう六甲山です。

 六甲山も新神戸トンネルを抜ければ無難ですが、通行料が高い。原付二種でも走れるのはありがたいですが五百円です。ですから六甲山トンネルにトライです。そりゃ10円で走れるからです。この料金ですが10円ならタダにして欲しいぐらいです。バイクで料金払うのは手間がかかってしかたないからです。

 この六甲山トンネルに行くには急な坂道、表六甲ドライブウェイを途中まで登る必要があります。これが嫌なばっかりにツーリングは考えていないぐらいでしたが、久しぶりに挑戦してみました。いやぁ、実に走りません。

 とくにトンネル直近の急カーブの後の急坂には閉口させられました。見る見るスピードが落ちて、交通の邪魔になっているのは自覚させられました。ホンマに走りません。ですがこれを超えるとガラっと変わります。北六甲は道さえ選べば信号の少ない道を快走できます。

 とはいえやはり登りは苦手。空いている田舎道ですから、前を走る車に付いて行くのにしばしば難儀させられました。これは平坦地でもあって、田舎道は場所によっては流れが非常に速くなります。これに付いて行くのがもうってところです。

 それとスマホのナビなんて付けていませんから、知らない道に出ると迷子状態になります。スクーターを停めてスマホの地図アプリを見るのですが、スマホの画面は小さく、示される地名もチンプンカンプン。屋外の画面は見えづらく、さらに老眼も加わって「ここはどこだ」状態です。

 ひたすら道路案内を頼りに走りましたが、市町村合併も困ったものです。合併する理由もあるのはわかるにしろ、広すぎだろと思うことが何度もありました。そうやって三時間ほど苦労の末にたどりついたのが、
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 兵庫県にあるお城です。二重二層ですが、一階には千鳥破風、二階には唐破風。驚いたのは屋根が桧皮葺です。窓は跳ね上げ窓で、小さいながら風格があります。この櫓は中にも入れて二階にも上がれるのですが、
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 これは1階部分ですが、見ての通りの再建というか模擬櫓です。こんな立派な櫓が本当に存在したのかは疑問ですが石垣はしっかりあり、なかなか楽しめました。場所は標高446mの山頂付近にあり、クルマでも上がれて駐車場も整備されていましたが、あんまりクルマで上がりたくない道でした。スクーターならウンコラセでした。

 ここから帰りになりますが、朝は7時出発で空いていましたが、帰りは・・・普段を知らないのでなんとも言えませんが、やたらと交通量が多い感じだけはありました。道の駅もテンコモリ状態です。誰もがストレス発散に苦労しておられるだろうと感じた次第です。

 あんまり混んでたので密回避で寄らずです。お城の方も1時間ぐらいいましたが、2組と出会っただけです。密回避と言えば帰りに滝野のラーメン屋に寄ろうとしましたが、店外まで溢れる混雑ぶりで回避しています。お蔭で飲まず食わずで帰って来ています。これはこれで、さすがに辛かったです。


 ツーリング全体の感想ですが、やはり原付二種は非力です。それに小さいですから路面の荒れがかなりダイレクトでこれも疲れるところです。妙に疲れるところはスロットルで、とにかく登りでは全開のままですから、右手が思った以上に疲れました。それなりに気晴らしになりましたが、やっぱり250ccは欲しいかな。

 ここからはバイクの定番の問題で、250ccにするとツーリングを考えると良いでしょうが、日常ユーズでは取り回しが重くなります。そりゃ使用用途のほぼすべてが通勤だからです。日々の通勤にはスクーターは便利すぎます。

 わかりきっている問題ですが、それを痛感したツーリングになりました。