ハイキングは春と秋の趣味で合わせて10~15回程度出かけます。ちなみに夏と冬はヘタレで回避しています。登るのは六甲山系が中心で、電車・バスで動く制約もあって、せいぜい北摂、播磨の南の方ぐらいです。
コースはハイキング・ガイドにあるところが中心ですし、長年の趣味なので何回も登っている山が多く、コースもよく整備されたところが多くなっています。
ただ山は低くても舐めるなは金言で、かつては国土地理院の地図をプリントアウトしていました。ちょっと昔の話をすれば、亡父も里山歩きが好きでしたが、親父の時代に山岳地図を手に入れようと思えば、大きな本屋で買い求める必要がありました。
それがネットで手に入る時代になって進歩を感じたものです。ただ地図を持っていても迷う時は迷います。迷う時は疲れていて間違った道に入り込んだ時ですが、山で一度迷うとオリエンがサッパリつかない時があります。
地形を地図から読まないといけないとはなっていますが、木々に遮られて方角さえわからなくなるぐらいです。方角はコンパスでわかっても、地図上でどこにいるのか不明状態です。そういう時は、
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急がば回れ
これが鉄則で元来た道にひたすら戻るです。さすがに、
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迷ったら登る
山用地図はさらに進みGPS時代になっています。これがまあ優れもので、スマホで国土地理院地図で居場所をリアルタイムで示してくれます。街中でそうなのは皆様もご存じだと思いますが、山の中でもこれが当然のように出来るのです。
精度もA-GPSとGPSの併用で高く、迷いかけたらすぐに修正できます。これは余談ですが山の中でもA-GPSのカバー範囲が広いのに驚かされます。さすがは里山です。
欠点は・・・地図の縮尺は自在に出来るのですが、さすがにスマホ画面で小さいのはあります。それと昼間の屋外で見るので視にくいことがあります。
それと欠点とは言えませんが、ハイキングに出かける前に地図を頭に入れとくのは必要です。どの辺に曲がり角とか、分岐路とか、目標物があるかです。里山でも登る前に地図で踏破しておかないとGPSがあっても迷いかねないと言う事です。
それと、これは私のスマホが古くてバッテリーがかなり弱っており、頻回に位置確認をしていると電池切れを起こすぐらいです。ですからポータブルの充電器も携帯しています。
先日は珍しく初見のコースに挑戦したのですが、地図の弱点が出てしまった次第です。これも山を登る人なら良く知っていると思いますが、国土地理院地図でも山道の表示は怪しいことがあります。
簡単には地図に無い道があったり、逆に地図にある道がなかったりです。そういう時には判断が求められるのですが、先日の場合は、山道から車道に出るルートが無くなったです。この辺は微妙なところですが、地図上の山道と車道は近接していているが切れてました。
これだけ近接しているので接続しているはずと高を括っていたのですが、つながっていないのです。一度目は車道が見えたので強引に下りて事なきを得ましたが、二度目が問題。
登っている時からかなり怪しい道だったのですが、ちょうど地図上の道が切れるところで、完全に道がなくなっています。つうか、前面に小型の砂防ダムみたいなのが立ち塞がっているのです。しかしクルマの音は聞こえてきます。ここでのGPSですが、
赤線が歩いた経路です。池を越えたところで道が切れていますが、車道まで50mぐらいです。距離が近いので無謀にも突破を試みました。まず東側にルートを取っていますが、これは稜線が見えたので、そこまで登れば車道なり団地が見えるのではないかと考えたからです。斜面をよじ登って上がれましたが、視界は広がらず、進むにも藪状態でした。GPSでは目前のはずですが無念の断念。
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急がば回れ
ここからの引き返しはかなり辛かったのと、そこから駅までのルートが歩道のない車道が多くてウンザリさせられました。それだけの話ですが、今春最長の16.5kmはけっこうシンドかったぐらいのハイキング日和でした。
途中で出会った牛ですが、飼料が道路にあったのがおもしろかったので出させて頂きます。
写真を撮った自分が悪いのですが、牛が柵越しに飼料を食べているのですが、飼料が置いてあるのはモロの道路です。道路はちゃんと舗装されたものでセンターラインはありませんでしたが、すれ違いに難儀するほどの細さではありませんでした。
もっとも交通量は当然のように少なくて、その道路を歩いている間に1台も出会いませんでした。それ以前にこんなところに牧場があるのに驚いたのと、さらに近辺に3か所もあるのにビックリしました。こういう発見もハイキングの楽しみです。