目指せ! 写真甲子園:あとがき

 いうまでもなくエミの青春の続編です。舞台はシンプルに写真甲子園で、話としては高校青春もの。前に高校野球を書いたので、今度は文化部にしてみたぐらいです。主役はエミのつもりで、当初は野川に対する恋心を伏線にする予定でしたが、さすがに一冊は長かった。

 そこで視線を増やすことにしました。ミサトも当初構想では単なる三人目でしたが、段々に肉付けして、ああいう形にしています。コトリとユッキーの出番は無理やりですが、まあゲスト出演ぐらいで我慢してもらっています。

 シオリはシリーズの中で弟子好きのキャラを付与しています。アカネを登場させた時にそうなったのですが、今回は高校写真部を率いさせてみました。ちょっと格好良すぎるところもありますが、高校生から見たシオリならあれぐらいと考えています。

 恋愛模様については豪華三本立てと言いたいところですが、ちょっと軽かったかな。これもあくまでも高校生だから、あれ以上踏み込ませるのもチョットというところです。彩りぐらいに思ってもらえれば幸いです。

 後は毎度のお断りですが、写真の技術的なことをエラそうに書いていますが、あれは全部想像の産物。組み写真の評価もまたそうです。だいたい写真甲子園のシステムも良くわかってなかったぐらいで、こっちを調べるのが大変でした。

 全体として少し平板な気があって、もう少しドロっとした要素を決勝大会に絡ませようとしていましたが、どうも写真甲子園決勝大会の雰囲気はそうでもなさそうでしたから、あっさりしたものにしています。表紙はエミのイメージで探したんですが見つからず、ミサトのイメージになっているのは御愛嬌です。