ちょっとプラセンタ

MRIC

話の発端はMRICに掲載された坂根みち子氏の

ここからです。坂根氏は最近MRICでよく見かけるお名前ですが今回は駄作です。まあ、何本か書いているとアタリもハズレもあるわけで、その点は私も同様ですから、その程度の感想しか持てませんでした。どこが良くなかったの指摘は今日は省略しておきます。どうせ誰かが書いておられるからです。それよりも違う点が気になりました。話は自分の診療所の経営もラクでないので、そのための対策を書かれています。MRICには、

倒産の危機に面した医療機関はどうするか。出来ることは4つ。余分な検査をする。頻回に受診させる。長時間労働をする。自費診療部門を充実させる。これしかない。筆者は何とか後ろの2つでやっているが、前者2つに手を出す気持ちもわかる。

つまり


この2つを打開策として行われていると書かれています。長時間労働はともかく自費診療部門の充実とは何をされているのか興味が湧いた次第です。私も零細診療所の経営者ですから、自院の経営の参考になるものがあれば取り入れたいぐらいです。文章の出来不出来はともかく、「まじめ」そうなお人柄が窺えたからです。


自費診療部門

幸いホームページがあり自費診療の紹介があったので見てみると、定番の検診とか、予防接種の他にセカンド・オピニオンもやっておられます。ピアス外来なんかもあるようですが、読めば分かるようにかなりの分量でトップに掲げられているのが

    点滴サプリ
ちょっとビックリしました。現実の収入の詳細は知る由もありませんが、掲載法、分量、説明の詳しさから自費診療部門の柱ないしは柱にされようと力を入れられているのだろうと推測させて頂きました。これは小児科診療所では採用は難しいので残念ながら参考にはなりませんでした。それより気になったのは、
    プラセンタ注射
これも最近あちこちで見かけるもので、これ自体はある意味目新しさはありませんが、えらく気になったのは、

なお、更年期障害の場合、保険適用となる場合がありますので、医師にご相談下さい。。(保険適応の方は初めの2週のみ合計6回の接種、その後は医師と相談となります。)

へぇぇ、プラセンタ注射には保険適用があるケースもあるようです。プラセンタも小児科にはあんまり縁がないので「まったく」存じませんでしたが、保険適用があると言うことは保険適用薬品として承認され販売されている事になります。こりゃ、恥ずかしながら知りませんでした。てっきりプラセンタは輸入なりで調達しているものかと思っていましたが、ちゃんと公式に販売されているようです。


プラセンタ

プラセンタの商品名としてメルスモンとかラエンネックがあるのは確かに確認できます。適用症を調べてみると、

薬品名 適用症
メルスモン 更年期障害、乳汁分泌不全
ラエンネック 慢性肝疾患における肝機能の改善


適用症からすると坂根先生はメルスモンを採用されておられるのかもしれません。これはちょっと勉強になりました。勉強と言っても臨床的に役に立つとか、経営の参考になったわけではありませんが、プラセンタが公式に販売されている薬品である知識を得られた点です。私が知らなかっただけかもしれませんが、これで知らずに恥をかかずに済みます。そういう意味で坂根先生に感謝かな?