調べたら案外ディープだった

発端

1/31付読売新聞より、

セミナー会社元社長ら逮捕、宗教法人寄付装い脱税疑い

 「ハンドパワーで病気を治せる」と称して福岡県や愛知県などで有料セミナーを開催している「アースハート」(福岡県篠栗町)が、法人税など約10億円を脱税した疑いが強まり、福岡地検特別刑事部は31日、元社長の野中邦子容疑者(65)ら数人を法人税法違反などの容疑で逮捕した。宗教法人が原則非課税であることを悪用し、セミナー料を関連する宗教法人への寄付と装い、30億円以上の所得を隠したとみられ、福岡国税局と合同で本社など関係先を捜索している。

 複数の関係者によると、同社は気功療法をうたって、野中容疑者が主宰するセミナーを全国各地で開き、「12回の講義と実技指導などを修了すれば、ハンドパワーを習得できる」と呼びかけ、会員を募集。1人当たり70万円のセミナー料を支払えば会員になれるとし、宗教法人「ひのもと」(大分県九重町)名義の口座に送金するよう指示するなどしていた。宗教法人への寄付として扱うことにより、2009年度までの3年間に30億円以上の所得を隠し、10億円前後の法人税などを脱税した疑いが浮上している。

 国税局が10年、強制調査(査察)に着手。同社側は脱税を否認したが、元会員らは「宗教法人への寄付ではなく、セミナー料のつもりで支払った」と証言。特刑部はセミナー料は受講の対価であり、寄付を装った脱税行為と判断した模様だ。

ふ〜んてな記事ですが、とある理由で少し調べたら芋づるズルズル状態のムックの顛末記です。


泰道

これはアースハート被害対策弁護団泰道からですが、

「健康を守る会泰道」は、開俊久が、昭和61(1986)年に、佐賀市に設立した団体です。

 泰道は、手かざし(ハンドパワー)には諸々の病気を治癒する効果があるとして、ハンドパワーを売り物にして、佐賀、福岡、長崎、熊本などを中心に活動を展開しました。

 ハンドパワーが存在するということを示すため、「飲料の味かえ」=酒やジュースの味を自由自在に変えることができる、「雲消し」=雲を消すことができるなどと宣伝し、自身や家族が病気等で悩む人を中心に勧誘し、その後、勧誘行為を推奨し(「覚生」とよんでいました)、組織を拡大していきました。

 入会時には140万円かかるなど高額の金を集めることで、深刻な問題となり、元会員らが佐賀、長崎、福岡地裁に損害賠償請求訴訟を起こし、泰道側は完全敗訴しました。

 泰道は訴訟係属中の平成9(1997)年3月に解散したが、現在も、宗教法人宝珠宗宝珠会」と名前を変えて、佐賀を拠点に活動しています。

ちなみに宝珠宗宝珠会HPが現存しています。どうやら今でも活動しておられるようです。ここで後のために泰道の謳い文句をまとめておきます。

  1. 手かざし(ハンドパワー)には諸々の病気を治癒する効果がある
  2. 「飲料の味かえ」=酒やジュースの味を自由自在に変えることができる
  3. 「雲消し」=雲を消すことができる
でもって入会金が140万円で、入会すると「勧誘行為を推奨」していたとなっています。ここももう少し詳しい情報が2002.2.16付佐賀新聞にあり、 

手かざしによるパワーを会得するため入会者は140万円を払って、最初の講座を受講。上級講座にステップアップするごとに「生命の作用」は力を増すとされ、支払う塾費も増えた。

 新たな会員の獲得も、昇級の条件だった。「生命の作用」を他人に及ぼす者が幸せになり、逆に他人に「作用」を回さなければ、罪になるとさえしている(地裁判決)。さらに、手帳を交付して年間目標を設定。会員を勧誘しなければならない状況を巧みにつくり出したという。

損害賠償訴訟の関連記事はこちらにもあり、2004年に最高裁で上告棄却を受けています。でもって、アースハート被害対策弁護団は、

 アースハートの活動と極めて類似の活動内容ですが、それもそのはず、アースハートの創設者野中邦子は、もともと泰道の幹部でした。

 野中邦子は、アースハートにも、泰道のやり方をほぼそのまま受け継いでいるのです。

野中邦子氏は読売記事にある

こうなるわけです。野中邦子氏がいつ頃から泰道に参加し、さらに幹部に昇進したのかは不明ですが、泰道が設立されたのが1986年ですから当時38歳ぐらいになります。さて泰道は損害賠償訴訟で明らかなような詐欺集団です。詐欺は騙す方と騙される方は通常は最初から分かれています。騙される方から騙す方に途中で移動するケースは少ないかと存じます。でもって野中邦子氏は幹部であったと言う事です。


読売記事では野中邦子氏は「元社長」となっていますが、平和の森 法律事務所によると、

株式会社アースハートは、平成24年10月31日付で代表取締役が前田賢治に変更され、設立当時からの代表取締役野中邦子は取締役から外れています。

でもってアースハートが設立されたのは株式会社アースハート会社案内より、

設立 2000年3月24日 アースハート設立

アースハートの効果ですが平和の森 法律事務所のアースハートの裁判

裁判において、アースハートは、「ハンド・パワー」には「物質を変化させる力」があると説明しています。
アースハートセミナー等においては、飲料の味かえ(パワーによりジュースが甘くなるなど)を実践しています。

そこで、原告らはアースハートに対し、代表者野中が、裁判官の面前でジュースの味かえを実演するなどしてもらい、裁判官にパワーの存在(不存在)を直接確認してほしい、と「検証」の申し出をしましたが、アースハート側は、なぜかこれに応じませんでした。

これも平和の森 法律事務所のアースハート被害対策弁護団の相談窓口に、

アースハートによれば、「ハンド・パワー」(マインドパワー)には病気を治したり、雲を消したり、飲料の味を変えたり、幸せにしたり、と様々な効果があるといいます。その「ハンド・パワー」を身につけるには、アースハートの主催するセミナーを受講しなければならず、その受講料として、70万円を徴収します。
セミナーを受講し、パワーを取得した人には、今度は、人に勧誘することを奨励します(「覚醒」とよんでいます)

泰道とアースハートの比較をあえて書いておけば、

泰道 アースハート
設立 1986 2000
解散 1997 現存
設立者 開俊久 野中邦子
主な効能 手かざし治療 手かざし治療
味変え 味変え
雲消し 雲消し
他は確認できず 野菜が大きく育ち他
二次勧誘 覚生としてあり 覚醒としてあり
料金 入会金140万円 ハンドパワー受講料70万円


「雲消し」ってのがよく判らないですが、なんとなく空に浮かぶ雲を気合で吹き飛ばすようなものではなく、その家なり、個人にまとわりついた悪霊的な雲気をお祓いするようなものじゃないかと思っています。ほいでもって2012.12.20付東京新聞には、

愛知県の弁護団によると東海地方には愛知、岐阜両県や浜松市などに「施療所」と呼ばれる拠点があり、体の悪い部分に手をかざすと、気の力である「マインドパワー」で、病気が治るという。施術は一回三千円。

どうも70万円のハンドパワー講習を受ければ、施術所の開設資格が得られ、1回3000円で施術が可能になるようです。それと書くまでもないですが、アースハートも泰道同様に詐欺被害の集団訴訟が行なわれ係争中です。


アースハートの事業展開

まず先に泰道なんですが、凄い売上があったはずで、最盛時には公称2万人であり、

読売巨人軍原辰徳宝珠宗宝珠会の「広告塔」であったことが「週刊文春」(1997年9月4日号)で報道されている。

原辰徳氏を広告塔に雇えるぐらいの資金力があったはずです。会員数2万と言えば集めた金額は300億円以上にも登る事になり、話半分以下としても100億円ぐらいは集めている可能性もあります。損害賠償に対する訴訟及び賠償金の支払を行ってもビクともしなかったのは確実で、さっさと宗教法人に逃げこんで左団扇状態かもしれません。一方のアースハートも事業活動は順調だったようで、これは冒頭の読売記事ですが、

2009年度までの3年間に30億円以上の所得を隠し、10億円前後の法人税などを脱税した疑いが浮上している。

えっと、2009年度までに3年間と言うことは、2007〜2009年度の間に30億円の収入があった事になります。所得隠しですから30億円は売上ではなく収入と考えられます。およそ年間10億円ぐらいになりますが、2010年度以降も続いている可能性はありますし、2006年度以前もそれなりにあったはずです。


アースハートと泰道の現時点の手法の違いは、泰道は損害賠償訴訟騒ぎが起こった時点で宗教法人になっての店仕舞いを行ったと見ます。一方のアースハートは同じ宗教法人の利用でも脱税に使っています。詐欺集団と言えども税金は頭が痛い問題ですから、宗教法人の税制上の有利さを、かなり早期から脱税に活用していたと考えて良さそうです。アースハートが利用した宗教法人「ひのもと」ですが、2011.6.25付東日新聞に、

 宗教法人「ひのもと」が豊川市三昧山地区に計画している特別支援学校の建設に対し、地元を中心に反対運動が広がっている問題で、豊川市議会総務委員会は24日、「ひのもとによる住民に対する十分な説明を求める請願」を全員一致で採択した。

 陳情書によると、特別支援学校「つくし学園」の設立準備室の前田賢治室長は、大分県に本部を置くひのもとの代表役員であり、福岡県に本社のある「アースハート」の取締役でもあるとされる。

これじゃ曖昧なので豊川市の請願時の議事録を確認すると、

 先ほどの1万650人の署名を集める時に、「つくし学園」の設立準備室、前田賢治という名前を下に書いて署名を集めておりますが、それに添付された文書で、つくしの会のみなさんへという文書がございます。この文書は、下に野中邦子という署名が入っております。この野中邦子氏は、株式会社アースハートの代表者であります。そして、株式会社アースハートは、その傘下に宗教法人ひのもとを擁しております。株式会社アースハートの取締役は、宗教法人ひのもとの代表者、前田賢治氏が兼ねております。

判りやすいですねぇ、

豊川市で請願書が議論されたのが2011年6月。この時の宗教法人「ひのもと」の代表者が前田賢治氏です。その前田賢治氏は2012年10月に野中邦子氏の後を受けてアースハートの社長に就任されておられます。アースハートにとって「ひのもと」は子会社ならぬ子宗教法人みたいなものである事が確認できます。


ここでなんですがアースハートが何故に特別支援学校を作る気になったかです。実は2010年頃はアースハートにとっても微妙な時期で、冒頭の読売記事からですが、

    国税局が10年、強制調査(査察)に着手
う〜んと、宗教法人経由の脱税手法が2011年度以降は封じられたと解釈しても良いかもしれません。そうなれば今までロハに近かった税金がドカンと降り注ぎます。経営者感覚として税金として払うぐらいだったら投資に回すは常識的な発想かと存じます。福祉事業はその点で文句の言われない投資になるかと思いますし、そのうえ新たな会員勧誘のアピールにもなります。さらに本音はこの特別支援学校を使った新たな節税のカラクリも算段してたんじゃないかの憶測も出てきます。もっとも国税局の捜査の手は厳しかったようで、これも豊川市の議事録ですが、

 請願の趣旨の中でも述べておりますように、私自身も前田賢治氏に、一度携帯電話をかけたことがございます。前田賢治氏は、株式会社アースハート及び宗教法人ひのもとの本拠である九州におみえです。

 私どものところに、この建設計画書というのを投げ込んだきり、去年の11月ですが、私と、八幡の川上前議員、それから、八幡、野口、平尾の平成22年度の区長さんのお宅に投げ込んだきりノーコンタクトです。私自身は1回電話をして、地元に説明をするようにということをお願いしています。それ以外には全く接触がありません。

手はつけたもののある時点から「それどころじゃない」状況に追い込まれているようにも見えます。


踊った人々・医師

詐欺には騙す側と騙される側の一線が明瞭に引かれます。3人ほどあげておきます。2013.1.31付NetIB-NEWSより、

高額料金セミナーへの勧誘が、医療の現場で行われていた。

 1月31日の朝刊各紙で報じられた、(株)アースハート(本社:福岡県篠栗町)の脱税容疑。関連する宗教法人に寄付と装って所得を隠した疑いが持たれているというが、同社はすでに、福岡地裁で約7,095万円の損害賠償を求める集団訴訟を起こされており、動向が注目されていた。訴訟では、マインドパワーで病気が治るといったセミナーを開き、受講料として1人70万円を騙しとっていたとされているが、同社をめぐる問題はもう1つの側面がある。それは医療関係者への浸透である。

 昨秋、北九州市に住む女性から「近所の整形外科の院長が、『治る』といって患部に手をかざす行為をしている」という声がNET-IB編集部に寄せられた。調べると、その病院の院長は、自身のブログに「アースハート」という名称が含まれた他ブログへのリンクがあり、記事の内容は宗教的な世界観と思える内容が綴られていた。一方、同病院のホームページには、「時代は統合医療へ」として、「マインドパワー〜宇宙からのエネルギー」という記事で「現代医療・運動療法とマインドパワー(宇宙の医療)の融合」を目指すことが「医師としての使命」との記述があった。

 同院長は、アースハートが関係するセミナーに主催者側として勧誘を行なっていたとされ、その対象は医療関係者のみならず、患者へもおよんでいたという。実際にブログの内容は不特定多数に情報を発信するものであり、熱心に普及活動に取り組んでいた様子がうかがえる。

この北九州の整形外科医の特定はほぼ可能です。アースハートの熱心な信者の間では崇め奉られている人物です。でもあえて今日は挙げません。興味のある方は御自分でお探し下さい。次は2012年2月無限塾よりです。

 そして、浜松医科大学の名誉教授 竹内宏一先生を特別講師にお迎えして『自然治癒力をめぐって…非科学的と未科学的』というタイトルでご講義をいただきました。40年前から、不思議な力に興味を持ち研究をされていた教授の経験に裏打ちされた講話に、沢山の勇気と希望を頂き、大反響を呼びました。まさにマインドパワーの世界(愛)と科学(サイエンス)の世界の融合です。

この名誉教授もアースハート界では著名な医師です。ただ北九州の整形外科医も浜松医大の名誉教授も私の感触では騙される側の感じです。しかしこの次の2011年8月無限塾に紹介されている、

 演芸会のVTR放映に始まり、精神科医まきこ先生より医療従事者講演会の報告があり、次いで関西金井グループの皆さんの活躍ぶりが壇上で紹介ました。目を見張るほどに大きく進化成長を遂げた会員さんたちに私たちは圧倒されました。

まずなんですが「精神科医まきこ先生」は実名不詳です。名誉教授がフルネームであったのに較べると落差を感じます。それとアースハート内の地位として医療従事者部門のかなりの地位にいる気配があります。この「精神科医まきこ先生」はブログも書かれているのですが、

別に匿名ブログである事は私も同様なので構いませんが、匿名でも、あっても良さそうなプロフィール欄が存在しません。内容はおヒマな方は読まれたら良いかと思いますが、隅から隅までのアースハート賛歌です。賛歌と言う部分で騙された側の可能性も大いにありますが、ここまで絶賛するのなら実名でも良さそうな気もしないでもありません。他のアースハート信者のブログもこの程度の内容ではありますが、本当に心の底から踊っているだけなんだろうかの気がしています。


踊った人々・船井幸雄

これが今回のムックで一番笑いました。船井幸雄氏は紹介するまでもありませんが、日本の波動理論のスポークスマンであり、水伝・江本勝氏、EM・比嘉照夫氏をメジャーにするのにも尽力されております。この船井幸雄氏が野中邦子氏を取り上げておられます。まず「船井幸雄のいま知らせたいこ」の2006.8.22付びっくり現象を解明しようです。この記事では野中邦子氏を取り上げ絶賛されているのですが、その部分は興味のある方はリンク先をお読み下さい。私が注目したのは、

野中さんは50代の女性ですが一見40才くらいにしか見えないすがすがしいきれいな方です。拙著『にんげん』(2005年10月 ビジネス社刊)で、私としてははじめて彼女のことを公けに紹介しました。それは同書239ページから254ページにわたっていますが、その冒頭で私は以下のように書いています。

船井氏は2005年に既に野中氏を紹介したことを誇られております。その「にんげん」の引用もされており、

 私の10年来の知人に野中邦子さんがいます。

 福岡で(株)アースハートという会社を主宰しているご婦人ですが、十数年前は普通の主婦の方でした。彼女がハンド・パワーに目覚めて10年余りですが、いまでは何千人もの人が、彼女に助けられたといって慕っています。

野中氏がハンドパワーに目覚められたのは船井氏によると2005年基準で10年余り前、つまり1995年頃としています。さらにその頃からの「10年来の知人」としています。平たくは1995年ぐらいから船井氏は野中氏の事を知っており、10年もの観察の末に「これはホンモノだ」として紹介しているわけです。それぐらい慎重に人物を見極めた上での満を持しての著書での紹介です。無限塾の船井氏の感想部分もあえて引用しておくと、

 常識で考えると、これらはすべて奇跡としか言いようのないことばかりでした。しかも私の目の前で発表され、見せられたのです。それらは、発表した人たちの様子から、すべて真実に違いないと思います。私自身、感動して涙がほほをつたいました。

・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・

 このアースハートの奇跡とも思えることに類する諸事象を、最近の私はよく経験します。いま、それらの因果を私なりには、ほぼ解明した気でいますが、詳しくは10月1日の「第3回 にんげんクラブミーティング」の私の講演の時に話そうと思っています。ともあれ、いよいよ「みろくの世」が来るようです。うれしいことです。

ここまで来れば第3回 にんげんクラブミーティングも読みたくなります。

 それは参加される人々の意識波動が、「おだやかであたたかく、前向き」「すなお、勉強好き、プラス発想」であり、しかも全員が明るく、人相がよく、ニコニコされていたからです。去年まで、このような会合に出たのは十数年前、アメリカのアイオワで一度経験しただけだったのです。

 ところで、このような会合に、今年は2回参加しました。

 1回は8月5日の福岡県甘木市の「無限塾」の定例会で、この時に参加された約1,800人の人たちからは同じような意識波動を感じました。

船井氏がお得意の「波動」をビンビンに感じられたとされております。ダメを押す必要もないかもしれませんが、簡単な年表を作っておきます。

事柄
1986 泰道設立
1995 船井氏、野中氏と知り合う
1997 泰道解散。宗教法人に転身
2000 野中氏、アースハート設立
2005 船井氏、著書にて野中氏を紹介
2006 船井氏、サイトにて野中氏を絶賛
2007 野中氏、報道で確認される巨額の脱税始まる


野中氏が泰道の幹部であった事はアースハートの原告側弁護団が公言されています。つまりは相当な根拠があっての事と考えるのが妥当です。野中氏がいつまで泰道に所属していたかは不明ですが、やはり1997年の解散まではいたと考えたいところです。もう少し捻ると、船井氏と知り合った1995年頃には既に泰道に見切りをつけてアースハートの準備に取り掛かっていたかもしれません。

まあ役者の格が違いすぎるので「赤子の手を捻る」様なものだったとするのが妥当かもしれません。もちろん詐欺は騙す方が悪いのであって、騙された船井氏には何の罪もありません。また船井氏が今回の脱税容疑の逮捕に対し、「国策捜査による弾圧」とか、「野中氏はホンモノであるが周囲が誤った」の論陣を張られるのも船井氏のご自由です。脱税容疑でさえ濡れ衣の可能性は残っているからです。

ただ苦笑しただけです。